刺青・タトゥーレーザー除去の傷跡

そもそも六本木境クリニックのブログは患者さんの質問や意見を元にしていますが・・

以下は完全に患者さんの言い分です。

都内の有名クリニックでタトゥーのレーザー除去治療を受けていた２０代女性が
相談に見えました。レーザー除去５回後でした。

もともと平坦なタトゥーだったそうですが、
レーザー除去後には傷跡が増えて凸凹して
体調によってはもっと凸凹してかゆいといったお話でした。

このような目にあってもレーザーを受けていたクリニックを信用しきっていて
レーザー除去ではタトゥーは消せないという認識ではなく
回数がかかりそうなので削皮にしたいとのことでした。

本当に１００回レーザーすると消えるのでしょうか？

そんなはずはないと思います。
タトゥーはすでに傷跡で凸凹していて

レーザー除去によるやけどの傷跡（瘢痕）の量が多く
レーザー光線ははじかれやすいはずです。

結果、横ばい状態ですので

タトゥー・刺青レーザー除去の
１０回と１００回は同じと言えますし
１０回で現在の半分の薄さにはならないでしょう。

しかし、ネット上では３回でかなり薄くなっていますので
５回で消えるのでは・・・などと言った無責任な記載が多く見られます。

もともと入れてあった刺青・タトゥーを無傷で取る方法は
今後も絶対に出てきませんので
（もちろん消えやすい墨が開発されることはありえます）
刺青やタトゥーのレーザー除去も選択肢の一つではあります。

しかし、いかに色素選択性のよい波長のレーザーを用いても、
多かれ少なかれ必ず正常組織のやけどを生じ、
やけどの傷跡（瘢痕）で覆われていきますので

次第に効き目が悪くなっていきます。
このことを知らなければだまされるでしょう。

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