眉下切開で失敗しないコツ2

わたくしは眉下切開を12年間1000例くらいやっていますので、他院でカウンセリングや手術を受けたあとのかたがたもたくさん相談に来られています。

その中で特にビックリしたことを取り上げつつ、眉下切開で失敗しないコツを何回かに分けて考えてみましょう。

代表的な眉下切開のトッピング

  • 眉下切開のダウンタイムが少ない方法
  • 眉下切開で肥厚性瘢痕になるリスクを言われる
  • キズや傷跡をきれいにするための追加の治療をすすめられる
  • トッピング的に眼輪筋や脂肪を取ることをすすめられる
  • 眉下切開ではまぶたがひきつれるので・・と目頭切開をすすめられる

前回は、眉下切開のダウンタイムが少ない方法という不思議なものの話や、眉下切開で肥厚性瘢痕になるリスクを強調されて、追加の治療をすすめられた話でした。

今回はその他のトッピング的なものについて考えてみたいと思います。

トッピング的に眼輪筋や脂肪を取ることをすすめられる

眉下切開では眼輪筋という筋肉を取った方が後戻りが少ない、ROOFや眼窩脂肪などの脂肪を取ったほうがスッキリするなどといった意見があります。

でも、眉下切開で眼輪筋(筋肉)ROOFや眼窩脂肪などの脂肪を取ると内出血や腫れがひどくなり、ダウンタイムが長くなる傾向があります。

眉下切開などのまぶたの手術では内出血や腫れが少なくダウンタイムが短いことがとても大切です。

最終結果がいいことだけが大切などと思っているのは医師やクリニック側だけで、ダウンタイムが長い手術を好き好んで受ける人は誰もいません。

たとえば、埋没法や切らない眼瞼下垂の手術など糸で留めると、まぶたのコロコロとした痛みやけいれん視力障害が起こることが指摘され、目に悪いことが眼科医からも散々言われてきました。

それにも関わらず、二重手術では切開法よりも埋没のほうが圧倒的に多いのもダウンタイムが短いからです。

そして、眼瞼下垂の手術でも切らない眼瞼下垂の手術と言った糸で留める方法が増えているのは内出血や腫れが少なくダウンタイムが短いからです。

あたり前のことですが、ダウンタイムが長いようなクリニックは症例数が増えず、上手くなる機会すらありません。

症例数が多い医師しか、手術が上手くなれないことは素人のかたからもよく知られています。

眼輪筋を取らなくても上手く切って上手く縫えば、後戻りなんてあるはずがありませんし、脂肪をとらないとすっきりしないなんてことはありません。

手術には何でも原理・原則というものがあって、ごくまれで例外的なとき以外、ケースバイケースではありません。

ケースバイケースと言う言葉は、トッピングを上手く提案して、いろんな懐事情の人から効率よくお金を巻き上げるときに便利な言葉でもあります。

眉下切開は眼輪筋を切らなくても後もどらないし、脂肪と取らなくてもメチャメチャスッキリする手術です。ケースバイケースではありません。

眼輪筋を切らないと後戻りがある・脂肪をとらなければスッキリしないなんて、手術のやり方が何かおかしいとしか思えません。

でも、眼輪筋・ROOF・眼窩脂肪などについて、医学的な見地から手術の効果をまじめに考えても仕方がないのかもしれません。

わたくしは差別化やトッピングのために行っているケースが多いと思っています。

眉下切開の仕上がり・効果やキズ・傷跡など肝心なことで勝負できないので、そのような専門用語を用いて差別化できているかのように見せかける。

また、基本料金を安くして、クリニックに足を運ばせ、実際の手術ではトッピングで客単価をつり上げる作戦のようです。

そのような言葉に引っかかると、コスパが悪いだけではありません。

眉下切開で眼輪筋や脂肪のような深いところまで手術操作が及ぶと内出血・腫れなどのダウンタイムの問題だけでなく、痛みやしびれなど神経症状も残りやすいと言えます。

眉下切開で失敗しないためには、眼輪筋や脂肪を取ることによる効果が、そのようなリスクに見合うのかどうかを長い時間をかけてよく悩み考えてから眉下切開を受けたほうがいいと思います。

眉下切開ではまぶたがひきつれるので・・と目頭切開をすすめられる

あなたは蒙古ひだがあるので、眉下切開を受けたら必ずひきつれます。ヒキツレを緩和するために目頭切開を追加したほうがいいと言われたという話がとても多くなっています。

この話を一言で説明すると、眉下切開が上手くできない言い訳とトッピング目的ですよね。

実際にその医師の眉下切開は目頭切開を追加しないと全員がひきつれているのでしょう。東洋人では蒙古ひだがある人がとても多いので・・ほとんど誰にでも使える言い訳ですよね。

でも、眉下切開でひきつれるのは、蒙古ひだのせいじゃないのですよね。眉下切開後にひきつれるのは眉下切開のやり方の問題だと思うのが普通です。

眉下切開で眉頭の傷跡が目立つと悲惨だということが有名すぎて、眉下切開のときに眉頭側を切らず、外側だけ切っている医師がとても多いようです。

眉頭側を切らず、外側だけ切っている眉下切開ではバランスが悪くて、まぶたが外側に向かって強く引っ張られるので、蒙古ひだがなかった人でも蒙古ひだ風のものができるほどひきつれるんですよね。

眉頭側までを切ってバランスよく、まぶたをリフトアップすると、ひきつれませんので、目頭切開は全く不要だと断言できます。

執刀医の技量のせいで、余計な手術をされてキズが残り、追加料金まで取られることがあるので、いろんなことに疑問を感じるような感性を磨くことや知識を身に付けることが必要です。

手術というものは修正のほうが難しいので、手術を一旦受けてしまうとやり直しは聞きません。手間ひまを惜しまずに複数の医療機関に相談する根気も眉下切開で失敗しないためには大切です。

美容医療でひどい目に会わないためのコツ

  • いろんなことに疑問を感じるような感性を磨くこと
  • いろんなことに疑問を感じるような知識を身に付けること
  • 手間ひまを惜しまずに複数の医療機関に相談する根気

外側だけの眉下切開ではまぶたがひきつれて、あたかも内側に巨大な斜めの蒙古ひだができたかのように見えることが多い。


眉下切開は内から外まで切って、まぶたをバランスよくリフトアップさせることが大切。

 

眉下切開についてはこちら

https://www.problem-eyelid.net/

https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/

https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_mayushita/