フェイスリフトを取り巻く現状
今回は眉下切開の名医、刺青・タトゥー除去の名医に続く第三弾として
「フェイスリフトの名医」について考えたいと思います。
フェイスリフトはお顔のリフトアップ施術という意味です。
もともと、フェイスリフトと言えば、切るフェイスリフトを指していて、フェイスリフトについて詳述する際、切るフェイスリフトの部位別解説となるのでしょうけど、現在、切るフェイスリフトの施術数はたいへん少なく、そして、どんどん少なくなるなる一方のようです。
反対に、照射系たるみ治療、注入系治療、糸のリフトアップ施術(糸のフェイスリフト)は増加する一方ですので、もろもろの施術まで言及したいと思います。
フェイスリフト(お顔のリフトアップ)をうたった施術はたくさんありますが、ここではメジャーなものを取り上げたいと思います。
切らないフェイスリフト?の名医
切らないフェイスリフトとは本来、切るフェイスリフト以外のものを指しますが、最後に溶ける糸やスプリングスレッドに代表される溶けない糸について詳述したいので、ここでは糸のリフトアップ施術・糸のフェイスリフト以外のものを取り上げたいと思います。
照射系たるみ治療の名医?
レーザー・高周波・超音波などの照射系たるみ治療が施術数で言うと一番多いのではないか?と思われます。メーカーはいいことしか言いませんので、そのキャッチフレーズを鵜呑みにして買ってしまうと、まともな理解力がある医師だったら、宣伝ほどは効果がないことがすぐに分かるはずです。
でも、一旦、高額な機器を購入してしまうと、治療しないわけには行きませんから、メーカーからだまされたように、今度は患者さんをだますようになるというわけです。まるで、ねずみ講のような話ですが、そのような話は実際に照射系たるみ治療を行っている先生方からもよく聞く話です。
肌質が改善したとか、化粧のノリが良くなったなどと言ったことについて否定できませんが、少なくともリフトアップ効果はぜんぜんなさそうです。
引き締め効果とか小顔効果というとそうなのかもしれませんが、全くリフトアップしませんし、たるみ治療なのかと言うとたるみ治療に対する多くの人が期待するような効果はほとんどないと言えます。
ひょっとすると、リフトアップやたるみ治療として、わずかな効果はあるのかもしれませんが、腫れている間だけ効果があると感じる程度でしょう。
何でも「李下に冠を正さず」ですよね。リフトアップやたるみ治療などという言葉を使ってしまうと、何にも効果がない・・医療や治療ではない・・ただのコンプレックスビジネスだと疑われてしまいます。
スキンタイトニングや引き締めと言った言葉にとどめておくことが適切だと思われます。
そして、忘れてはならないこと・・小顔治療と若く見えることとは通常相反するものだと言う真実があります。
ヒアルロン酸を注入すると、若く見えるけど顔が大きくなる、骨切りなどで小顔にすると皮膚があまってたるんで老けると言われています。
照射系たるみ治療はお肌が引き締まるので、皮膚はあまりません・・ですって?たぶん、そうじゃないですよね。
現に照射系たるみ治療を受けたら老けたという相談はとても多くていつもビックリしています。何と・・弁護士さん同伴で来られた深刻でかわいそうなかたもいらっしゃったほどです。
たぶん照射系たるみ治療に名医はいないと思います。レーザー・高周波・超音波などの照射系たるみ治療が画期的なのは施術する医師によって差が出にくいことにあるのですから、一番上手い医師と平均的な医師との差は数%と言ったところが真実でしょう。
ヒアルロン酸でリフトアップ?の名医
ヒアルロン酸でリフトアップできる方法があると言われたなんて・・噴飯ものの話を患者さんからよく聞きます。
そのうちのお一人は、ヒアルロン酸でリフトアップと言うビフォー・アフター写真は施術後の写真のほうが引きで遠目に撮られていて、お顔が大きくなることが何となく分かったので、怖くて受けることができなかったそうです。
ヒアルロン酸は強力な水分保持力があります。その効果で小じわが減って、みずみずしくなるなど良いこともあるのですが、入れた量よりもずっと顔が大きくなると言った悪い側面もあります。
そして、ヒアルロン酸は気体ではありませんので、当然重いです。そして、その強力な水分保持力で保持された水分のぶんも重くなってしまいます。重たいものはだんだん重力で下がります。
ヒアルロン酸でリフトアップすると言われて受けたら、最初っからリフトアップ効果は感じなかったけど、少しだけ若くは見えた。
でも、ずいぶん大きな顔になったし、だんだん重力で下がってフェイスラインが四角くなった。首はたるんで汚くなった。朝目が覚めるとむくみやすくなったなどと言った話がよく聞かれます。
ボツリヌストキシン注射でリフトアップ?
注入系のなかでヒアルロン酸は注入直後から効果が目に見えるので、まだ結果が読みやすいものですよね。ボツリヌストキシン注射だと効くまでに何日もかかりますから、結果が読みにくいと言えます。
医者からは拮抗筋にボツリヌストキシン注射をねらって打つとリフトアップさせることができると言う話があるのですが、患者さんからリフトアップしたという話は聞いたことがありません。
ひたいのしわに打つと、ひたいが下がってまぶたがたるんだとか、目じりのしわが増えた。目尻や眉間・目周りに打つと、目の下がたるんでクマがひどくなった。
エラに打ったらほうれい線やマリオネットラインが目立つようになって四角い顔になったり、首がたるんで汚くなったと言った話が多いです。
ボツリヌストキシン注射はしわの治療として有名ですが、たるみの治療やリフトアップ治療には向かないと思われます。
昔からたるみに対する良い治療がなかったので、しわとたるみをセットで宣伝して、お茶を濁していたことにより大きな誤解が生じたのでしょう。
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