スプリングスレッドの名医

溶けない糸のフェイスリフトの名医

溶ける糸のところでは、第107回日本美容外科学会で聞いた演題の話をご紹介しました。

PDO・PLA・PCLといった素材別で溶ける糸の比較を行い、リフトアップ効果が半年くらい持続する可能性がありそうな糸はPCLの糸以外になかったといった内容でした。

ですから、溶ける糸の名医はPCLの糸を使っている医者に違いない、少なくとも受けた人はそう感じているはずだとわたくしは思います。

同じ理屈で、わたくしは溶けない糸の名医は少なくともスプリングスレッドを使っている医者であると考えています。

なぜなら、受けた人が納得できる効果があって、その効果が長いあいだ持続しそうな糸は、スプリングスレッドだけだろうと多くの美容外科医や形成外科医が思っていますから

そこで、溶けない糸の名医としては、スプリングスレッドの名医についてお話しさせてください。

左だけスプリングスレッドの糸を入れたところ、こんなに上がる糸は他にはない。麻酔で腫れていますが、左右の違いが一目瞭然

スプリングスレッドの名医

スプリングスレッドのメリットやデメリットは、前述の溶ける糸のメリット・デメリットでお伝えしたことと丁度真逆ですよね。

スプリングスレッドは溶けないのでリスクが高いと思われてしまうから、宣伝しやにくい・説明しやにくい・導入しにくいと言えます。

わたくしも糸の初心者の先生から、スプリングスレッドを始めたいという相談を受けた場合、受ける人への説明が大変で症例数がなかなか増えないから、まずは溶ける糸から始めることをおすすめしています。

わたくしが、糸のリフトアップ施術・糸のフェイスリフトを始めたときも、溶ける糸から始めました。

スプリングスレッドの名医の条件

  • 症例数が多い
  • 施術のクオリティーがいい

まずは症例数ですが、輸入会社に聞けば症例数がある程度推測できます。少し前に聞いた情報では2位と3位のクリニックを足したよりも、わたくしが個人でスプリングスレッドを購入している量のほうが多いそうです。

症例数が多いことが名医の条件だとしたら、この条件はわたくしにピッタリ当てはまりますよね。

それどころか・・症例数が多いことだけが名医の条件だとしたら、スプリングスレッドの名医はたぶん、わたくし・六本木境クリニックの境しかいないということになりますが、

そんなことはないと思うので、施術のクオリティーにについて次に詳述します。

スプリングスレッドのクオリティー

  • デコボコさせずにできるだけリフトアップさせることができる
  • 長持ちさせることができる
  • 安全性と感染が少ないこと

デコボコさせずにできるだけリフトアップさせることができる

スプリングスレッドをひきつれてでこぼこさせずにリフトアップさせるには次のことが必須です。

  • 糸の本数が多いこと
  • 後ろの糸ほど強く引くこと
  • 丁寧に時間をかけて施術すること

まずは糸の本数について考えてみたいと思います。単純に1本と10本糸を入れた場合を想像してみてください。

どちらの方がひきつれたりでこぼこしたりせずにリフトアップできるでしょうか?多いほうがひきつれずに持ち上げることができるのはあたり前ですよね。

ほうれい線だけに糸を入れてください。マリオネットラインだけに糸を入れてください。などと言った相談は多いのですが、

言われた通りその部分だけを少ない糸で引っ張ると、ひきつれて変な線が入った割には長持ちしなかったと言われることになりそうです。

線で持ち上げるよりも面で持ち上げるほうが凸凹せずに強力に引き上げることができるし、長持ちです。

そして、前側の糸を強く引きすぎるとデコボコひきつれが目立ちますから、後ろの糸ほど強く引っ張ることが重要です。

スプリングスレッドの糸を、ほうれい線だけに入れた場合、ひきつれやデコボコが出やすい。

また、どんなことでも良いクオリティーを出すためには、丁寧に時間をかけて行うことは当たり前ですが、

わたくしは1本の糸ごとに、糸を入れる時とお顔の糸を切る時・頭の糸を切る時の3回・・糸の引き具合を調整しながらスプリングスレッドの糸を入れています。

糸なんて30分で入れることができると思っている医師が多いようですが、わたくしは1人あたり2時間かけてスプリングスレッドの施術を行っています。

はなから、流れ作業ややっつけ仕事のような雰囲気で糸を入れている医師と勝負になるはずがありませんよね。

糸をバカにしている医師が糸の施術を上手くなることは絶対にありません。

やはり、症例数が多いことと、8年以上も1例1例・・前回の手術よりも1%でも改善したいと渇望しながら手術を行い続けていることなどを考えると、

スプリングスレッドの名医というものがあるとしたら、わたくし六本木境クリニックの境をおいて他にはいないと確信しています。

スプリングスレッドのコツで、まず一番にあげたいことは、後ろの糸ほど強く引くことができるということです。

リフトアップ効果を長持ちさせることができる

何もスプリングスレッドに限った話ではなく、糸のフェイスリフトでは、リフトアップ効果が長持ちすることも名医の条件でしょう。

また、わたくしはスプリングスレッド以外に、医師も受けた人も納得できるほどリフトアップ効果が長持ちしそうな糸を知りません。

そして、スプリングスレッドのリフトアップ効果を長持ちさせるためのコツは、何も魔法や根性・気合の話ではなくて、実にシンプルです。それは糸にたるみ・たわみを作らないことです。

スプリングスレッドで効果が長持ちしない・効果が長期間持続しないと言った意見の医師にはある共通した特徴があります。

  • 側頭筋膜固定法やX法などストレート法以外の方法でスプリングスレッドの施術を行っている
  • ストレート法の場合には、糸にたるみやたわみがある

ストレート法で糸にたるみやたわみを作らないことがコツであることを知らずに、スプリングスレッドストレート法で入れた場合、もみあげの刺入部付近でたるみやたわみができます。

たるみやたわみを意識せずにスプリングスレッドのストレート法を行うと100%の確率で、かなりのたるみやたわみができます。

たるみやたわみは強く意識しなければ、減らすことが不可能だと言えます。

ストレート法以外でも、ゆるみやすく効果の持続期間が短い大きな理由の1つは、このたるみやたわみです。

スプリングスレッドX字やV字で使用するとループのところが、強いたるみやたわみのようなものですから、次第にゆるんで行きます。

また、スプリングスレッド側頭筋膜や骨膜に固定すると固定部や固定部付近でゆるみます。

たるみやたわみとは糸の曲がりだと定義すると、固定部は結び目がありますから、たるみやたわみの最たるものと言った見方もできます。

安全性・感染

安全性については今まで何度も述べましたが、お顔の解剖に詳しい医師が慎重に施術する場合、糸のリフトアップ施術・糸のフェイスリフトはかなり安全だろうと思われます。

お顔の解剖に詳しい医師は頭頸部が好きな耳鼻科専門医か形成外科の専門医です。形成外科医は、若い頃にまともな病院で研修していたら、お顔のあらゆる手術三昧でしょうから、お顔の解剖に詳しいはずです。

感染については時々ありますが、抗生剤はまったく効かないので、入れたクリニックで抜く以外の方法はないとお考えください。

溶けない糸を入れると言うことはそのような責任が生じると言うことですから、入れた医療機関無料で抜いてくれるはずです。

溶ける糸のように溶けないので、抗生剤で様子を見てくださいなどとお茶を濁すことはできませんから。

最後に、名医とは感染など・・もしもの時の対応が上手い人であることも間違いありません。

 

 

スプリングスレッドについてはこちら

https://www.teachings-facelift.com/

https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/slack/spring/

https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_spring/