眉下切開を受けたあと、傷跡や左右差、上まぶたの引きつれなどが気になり、修正を希望して来院される方がいます。
今回は、他院での眉下切開後に多い相談内容と症状が生じる原因、当院が手術時に重視していることを解説します。
この記事でわかること
- 眉下切開後の修正相談で多い症状
- 傷跡、左右差、ツリ目、引きつれが生じる原因
- 六本木境クリニックのデザイン、切開法、縫合法
- 修正手術を検討する際の考え方
詳細は動画でもご確認いただけます
眉下切開の修正相談で多い3つの悩み
当院に寄せられる修正相談では、主に次のような悩みをお持ちの方がいらっしゃいます。
- 傷跡が目立つ
- 左右差が気になる
- 目尻が上がり、目頭が下がってツリ目に見えたり、まぶたが引きつれ、まばたきの際に不自然な線が入る
このような状態は、骨格や顔立ち、体質の違いによって起こるものではないと私は考えます。
眉下切開後、ツリ目や引きつれが起こる理由
眉下切開後に目尻が上がり、目頭が下がって見えたり、まぶたに斜めの線が入ったりする場合、「皮膚を切除した部位」や「切開範囲」が影響しています。
眉尻側に偏ったデザイン
眉下切開は、眉毛に沿って余分な皮膚を切除し、まぶたのたるみを解消する手術です。
眉頭側は特に傷跡が目立ちやすいため、眉尻側に偏ったデザインで切開されるケースがあります。
その結果、まぶたの外側だけが強く引き上げられ目尻が上がり目頭が下がって、ツリ目に見えたり引きつれが生じたりします。
また、眉頭側まで切開せず、皮膚の切開範囲を控えめにすることで、このような状態を予防できますが、その分、効果はマイルドになります。

傷跡が目立つ原因
傷跡が目立つケースでは、丁寧に縫合されていないことが多い印象です。
また、切開法や縫合法によっても差が生じます。
傷跡を目立ちにくくする切開法や縫合法は、後半の「六本木境クリニックの切開法」と「六本木境クリニックの縫合法」で解説します。
左右差が生じる原因
左右差が生じる主な原因は、丁寧に手術していないことに尽きると私は考えます。
すなわち、眉下切開を単に切って縫うだけの手術と考え、丁寧なデザインや計測を行わず、感覚に頼って手術することが、左右差につながる一因ではないかと考えています。
当院では、時間をかけてデザインを決めて、手術中に何度も目を開けてもらい左右差を減らすようにしています。
六本木境クリニックが重視する眉下切開のデザイン
眉頭から眉尻まで、まぶた全体のバランスを考える
当院では、眉尻側だけではなく、眉頭から眉尻までの切開線をデザインします。必要に応じて、切開線が眉毛の範囲を越える場合もありますが、これは上まぶた全体の皮膚のたるみやバランスを考えて切除しています。
開瞼時と前頭筋弛緩閉瞼時の変化を確認しながらデザイン
いったん切ってしまうと元には戻せませんから、切開ラインのデザインは時間をかけて決めています。まずは座って、「目を開けた状態」と「目を閉じて額の力を抜いた状態」を比較しながら、左右の眉頭側と眉尻側の端をマーキングします。
次に、寝てデザインの下書きを描き、座って確認、寝て描きなおし、と計測を繰り返していきます。
眉毛上側の切開予定線は、術後の眉毛の高さを予測しながらデザインして、下側の切開予定線は、たるみの状態や目、二重の形、左右差を見ながら決めています。

六本木境クリニックの眉下切開:切開方法
私が行っているのは、毛根を斜めに切断する毛包斜切断法です。
毛包斜切断法:傷跡に毛が生える切開方法
一般的には、毛根を傷つけないようにメスを斜めに入れますが、当院ではその反対方向にメスを傾けて、毛根を意図的に切断しながら皮膚を切開します。そうすることで、傷跡から眉毛が生え、傷跡が目立ちにくくなるメリットがあります。

縫合が得意な医師が誰でも行える方法ではない
毛包斜切断法による眉下切開には、傷跡を目立ちにくくできるメリットがあります。ただし、縫合が得意な医師であっても、誰もが行える方法ではありません。
他院で眉下切開を受けた後に、当院で診察したところ、シスト(皮膚の下にできる袋状のしこり)がたくさん生じていたことがありました。
六本木境クリニックの縫合方法
中縫いでは眼輪筋を溶けない糸で折り畳み縫いする
当院の中縫いは、溶けない糸を用いて眼輪筋の折り畳み縫いを行っています。
形成外科医のほとんどが、中縫いは真皮縫合を行っています。これ自体は特に問題ありませんが、縫合箇所が浅すぎると異物反応で糸が出て来たり、感染リスクがあります。また、真皮縫合が強すぎると、数か月後まで凹凸が残ることがあります。
さらに、中縫いには溶ける糸が使われることが多いのですが、私は、溶けない糸に比べて感染や異物反応が起こりやすいと考えています。
皮膚は一針ずつ単結節縫合する
一般的に眉下切開では、連続縫合が用いられることが多いですが、当院は、一針ずつ縫う単結節縫合を行っています。
単結節縫合は、糸を強く結びすぎたり抜糸が遅すぎたりすると、ムカデ状の傷跡が残るおそれがあるため、細心の注意が必要です。
一方で、連続縫合では傷口に隙間が生じるため、浸出液が漏れて赤みが長引くことがあり、「白く光る傷跡」や「クッキリとした溝状の傷跡」になることがあります。
それを避けるため、当院では非常に時間はかかりますが、単結節縫合を行っています。

眉下切開の失敗でお悩みの方へ
眉下切開後の目立つ傷跡、左右差、ツリ目、引きつれには、皮膚を切開する範囲を決めるデザイン、切開法、縫合法などが関係しています。
すでに眉下切開を受け、傷跡や眉・まぶたの状態に不安がある方は、カウンセリングにお越しください。ほとんど全員に対して、同じ修正方法を提案しています。診察して修正方法を決めるわけではありません。
当院の眉下切開修正方法は、再度、傷跡を切除するとともに眉頭側まで皮膚切除を追加し、内側へローテートしながら丁寧に縫合しなおしています。眉下切開についてさらに詳しく知りたい方は、眉下切開(眉下リフト)の診療案内もご覧ください。
