スプリングスレッド・ストレート法のコツ

わたくしは開院前から含めると500例ほどスプリングスレッドの経験があります。そのためスプリングスレッドに対する質問メールがたいへん多いです。

今回のブログ記事では代表的な質問を交えつつ、スプリングスレッド・ストレート法のコツについて述べて行きたいと思います。

スプリングスレッドに対する典型的な質問

溶ける糸だけでなく、溶けない糸のリフトアップ施術(糸のフェイスリフト)も何度か受けたことがありますが、はっきりとしたリフトアップ効果を一度も感じたことがありません。

現在、六本木境クリニックでのスプリングスレッドリフトを考えております。

スプリングスレッドを入れた場合、針穴は必ず縫っていらっしゃいますか?縫わなければならないと聞いただけで、なんとなく抵抗感が増します。他の糸のように縫わない訳にはいかないということなのでしょうか?

それと・・スプリングスレッドの手術では、必ずもみあげを剃らなくてはならないのでしょうか?

ホームページですと、スプリングスレッドは両側で10本か12本との記載しかありませんが、2本づつ、あるいは3本づつといったもう少し少ない本数の選択肢はないのでしょうか?

スプリングスレッドのストレート法でのさまざまな工夫

スプリングスレッドの糸をたくさん入れたり、針穴を縫うことは、効果がよくて長持ちさせ、なおかつダウンタイムを短くするための工夫です。

他院でスプリングスレッドのストレート法(わたくしと同じ方法)を受けたけど、最初はでこぼこして長持ちしなかった。特に溶ける糸との差を感じなかったと言う話はとても多いものです。

スプリングスレッドの本数について

他院のスプリングスレッド後に六本木境クリニックでスプリングスレッドを受けた方々は、最初っからデコボコが少なく、リフトアップ効果の持続期間が長いことにとても驚かれています。

そのタネを明かしますと、まずはスプリングスレッドの本数が重要です。

スプリングスレッドをほうれい線だけ・マリオネットラインだけに1本ずつ、2本ずつ入れてほしいと言った相談はたいへん多いのですが、

少ない本数のスプリングスレッドで効果を実感してもらおうとすると、糸を無理やり強く引くとこととなります。

無理やり強く引くと、スプリングスレッドのような強力な糸でもデコボコしたりひきつれる割には効果を感じる期間が短いようですので、お断りするようにしています。

 

スプリングスレッドの手術で少ない本数の糸しか入れない場合には見た目もアンバランスで、1本1本にかかる重さがとても重くなるので、糸が傷みやすいのでしょうか?ひきつれたりでこぼこする割には長持ちしません

スプリングスレッドのように強力な糸でも・・ほっぺた全体をリフトアップしないと自然な効果を長く感じたりと言ったことはありません。

まるで、溶ける糸で無理やり過矯正した場合のように凸凹する割には早く効果がなくなります。

そして、スプリングスレッドの手術では、前側の糸ではなくて後ろの糸ほど強く引っ張ることが重要なコツです。

六本木境クリニックでは、ほぼ全員にスプリングスレッドを12本入れています

スプリングスレッドはすごく注意して入れないとデコボコになりますが、入れる本数が少なくてもひきつれて、効果が長持ちしません。

スプリングスレッド10本とは?

スプリングスレッド10本もホームページに書いてはいますが、ホームページに書いていないことをやってはいけないと言う規則があるため、例外的な人のためにスプリングスレッド10本を提示しています。

10本をすすめる人は20代や30代前半の規格外にお顔が小さいかたです。そのため、10本の人はめったにいませんし、そのようなかたに10本をすすめたところで、12本を希望される場合のほうが実は多いのです。

反対に、以前は40代50代のかたがたのスプリングスレッドで、14本や16本入れてほしいと言った話のほうが多かったのですが、

わたくしは、「医者が慣れている方法のほうが仕上がりがキレイ」だと確信しているので、スプリングスレッドの12本にこだわってきました。

 

スプリングスレッドのたわみについて

他院で入れたスプリングスレッドが長続きしない・・もう1つの理由は糸のたわみです。

他院でスプリングスレッドを入れた場合によくあるケースは、刺入部(糸を入れる部分・通常もみ上げのところ)付近で糸がたわんでいるといったものです。

そのような場合、頬っぺたの重みによって、そのたわみが一直線に伸びて行く過程で、どんどん下がり、効果がなくなってしまいます。

このスプリングスレッドのたわみが特に強いケースでは、最初デコボコやひきつれが強く、効果がなくなるのがとても速くて、X法(エックス法)や側頭筋膜固定法とそっくりな経過をたどるようです。

また、慣れていない医師がこのたわみを伸ばすと、もみあげのところにひどいくぼみが生じます。このくぼみは何か月経過しても残っていて、ジャガイモのようだったりイモムシのお腹のような異様な雰囲気だったりします。

スプリングスレッドの手術で針穴を縫うことについて

たわみを伸ばしても刺入部付近にくぼみが生じないようにするためには、刺入部の皮下をある程度剥離しなければなりません。そして、皮下剥離すると浸出液がたくさん出ます。

わたくしは当初、刺入部の針穴を縫っていなかったのですが、その場合には汁(浸出液)が長期間出て、傷口が目立つようになってしまいます。

針穴を縫う方法は、他の医師よりも二手間から三手間くらいかけていて丁寧だと捉えていただければうれしいです。

もう一度要点だけ繰り返します。当院のスプリングスレッドはデコボコさせずに長持ちさせることができるように、ほとんど全てのかたに12本入れて、刺入部を剥離しています。

刺入部の皮下を剥離すると浸出液が出て傷口が汚くなるので、傷口を縫合していますが、あくまで針穴を縫っているだけですので、翌日から抜糸できます。

針穴を縫ってもこれくらいの目立ち方です。抜糸すると、他人からは、かなり気付かれなくなります。もみ上げの剃り方はこんな感じです。

スプリングスレッドの手術でもみ上げを剃ることについて

また、もみあげは感染対策のため剃っていますが、最近では、もみあげ付近の髪の毛を少し下すだけで日常生活に対応できる程度にしており、お叱りを受けることが少なくなりました。

もみあげを剃られるよりも感染するほうが大変なのである程度剃っています。剃る範囲がすごく気になるかたはスプリングスレッドの施術自体を見合わせたほうが無難でしょう。

 

スプリングスレッドについてはこちら

https://www.teachings-facelift.com/

https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/slack/spring/

https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_spring/