先日、学会で、
ケロイドの最新の研究をされている有名な先生の講演を聞いてきました。
ケロイドの原因は、主に体質因子と局所因子だそうです。
局所因子は単純に、ほとんどどれだけ引っ張られるかのことです。
体質因子というのは文字通りケロイド体質のことです。
ケロイド体質というものは、何も傷がついていないところに
まるでキノコのように
ニュキニョキとケロイドが出てくるような状態です。
本当のケロイド体質というものは、
数が少なくなかなかいない。
手術後に「体質ですね」というのは
当然、ほとんどウソです。
体質というような、ハッキリとしない曖昧な言葉は
ウソである可能性が十分あります。
また、「皮膚は伸びます」というような
魔法のような不思議な言葉もウソである可能性が十分あります。
本当は、所詮、算数のように単純明快なものです。
刺青切除の場合
何回に分けようが、切り取り幅に比例して
傷あとが幅広く赤黒くなるし、ケロイド状になることは明白です。
悪い結果は医者の責任なのです。
「少し待てば傷痕は白く落ち着いてきます」
というのもほとんどがウソで・・・
刺青切除後に皮膚はいつまでも伸びないので
幅広い切除では永遠に現在進行形で引っ張られ続けるため、
反応が続き、赤黒く幅広い傷跡が改善することもありません。