削皮(皮膚剥削術・アブレーション)との出会いですが・・・

わたくしに削皮や植皮(皮膚移植)を教えてくださった恩師は、
熱傷専門医講習会などでフリーハンドデルマトームという道具の
使い方を教えられている北九州の迎伸彦先生です。
フリーハンドデルマトームは使いこなすのが非常に難しい道具です。

現在、わたくしが刺青除去での削皮時に主に使用しているのが
このフリーハンドデルマトームです。

また、北九州ですので、当然、刺青除去治療も多く経験できました。

恐れ多いのですが・・・実は迎先生とわたくし、
・・・・なんと、似ているらしいのです。
(顏も背格好も雰囲気も・・・)

よく患者さんから
「お父さん、今日いないね」
などと言われ、
医局や同門の先輩方の間でも、常に似ていると言われていました。

元々熱心な先生ですが・・・
似ているせいか、特に熱心に指導していただけ、
可愛がっていただけたように思います。

その後も不思議と比較的やけどが多い病院に
勤務することが多かったように思います。

熱傷瘢痕(やけどの傷痕)の治療などで
Z形成術・W形成術・局所皮弁なども散々経験することができました。
このことが現在のジグザグ切除法に大変役立っています。

また、広いやけどの削皮や植皮治療の経験によって
巨大な刺青・タトゥーを見ても尻込みしないほど度胸がついたと思います。

若いころから、
刺青・タトゥー除去の削皮(皮膚剥削術・アブレーション)
についての学会発表を見るたびに、
「わたくし向きの手術だな~」と思っていました。

このことは、まわりの先生方とは違った視点だったと思います。

 

<ジグザグ切除法>

ジグザグ切開(縫い方)