他院で刺青・タトゥーの切除治療を受けて、
トラブル相談に来られる患者さまを診ていて、

どうも無理のない切除幅は、
体幹の条件の良い部位で4~5cm
上腕・前半では2~3センチ程度
胸など高度の左右対称が要求される部位では1cm前後
指などでは1cm以下
と思われました。

例えるなら癌で皮膚を切除するほどの広さ・・・
普通には切って縫えないほど大量の皮膚を切り取って
植皮(皮膚移植)・皮弁や組織移植・再建するわけではなくて
普通に切って縫う(単純縫縮する)と
100%無理が生じるはずです。

刺青やタトゥーの分割切除は
何回に分けたとしても非常に乱暴な治療なのです。

実は、分割切除で有名なクリニック(数件)で手術を受けた
という方からの術後相談が多いです。

その中で気付いたことですが、
控えめな真皮縫合や吸収糸(溶ける糸)の真皮縫合の場合、
幅広く赤黒い傷跡やもとの墨の形と似た傷痕
本当に感心するほど上手く
しっかりめに非吸収糸で真皮縫合を行っているクリニック
ここからは毎月のように術後相談こられますが
2年経っても糸が出てきて、感染したり、幅が出てきたり・・・

本日に相談にみえた方は、上腕の5cm幅の刺青切除を2年前に受けて、
いまだに時折糸が出てきたり、感染を起こすそうです。

皮膚はほとんど伸びませんので
傷跡には永久に張力がかかります。

大き目の刺青切除では永久に引っ張られ続けるため
何年経っても、現在進行形に刺激が加わり
赤黒くて目立つ固い傷跡が長期に続きます。
「そのうちに落ち着きます」はウソなのです。

 

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ご結婚されるので刺青を取りたい・除去したいという方からの相談も多いです。

 

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