レーザー後刺青除去相談がありました。
刺青やタトゥーというものは、
皮膚に墨が入っているだけではありません。
墨を入れる際にできる傷跡(瘢痕)も同時に混在しています。
刺青・タトゥー除去レーザーでは、
墨は薄くなったとしても、その傷跡は全く消えません。
そのため、どのような理想的なレーザーを照射したとしても
元の刺青やタトゥーとそっくりな形の傷跡となります。
それどころか、刺青やタトゥーにレーザ-を照射すると
表面がやけどして、やけど痕で覆われていきますので、
元々あった傷跡が(墨を入れる際にできた傷)が減ることはなく、
逆に増えていくことになります。
そのため、照射前よりも照射後の方が
刺青やタトゥーが凸凹になってしまいます。
また、増えた傷跡がどんどん邪魔するようになるので、
除去レーザーの効果は次第に横ばいになります。
数年がかりで何十回レーザー除去治療を受けても結局消えず・・
それどころか・・
「何か汚らしくなった」
「くすんで汚い色になっただけだった」
「デコボコしてかゆくなった以外には変化を感じない」
「やらなければ良かった」
といった厳しい結果・意見も多いようです。
(わたくしは、ほぼ全員がそう感じていると確信していますが・・)
そのため、刺青やタトゥーのレーザー除去治療に対して
本当に満足している人は、
ほとんどいないと言われています。
でも、海外で入れたタトゥーには、
除去レーザーが良く効く場合があるそうです。
先日、体の複数個所に刺青やタトゥーが入っていて、
本当に何年もかかって大学病院でレーザー除去治療を受け続けた
という都内在住の30代の女性が、
刺青・タトゥー除去の相談のために来院されました。
海外で入れたタトゥーに関しては、
決して本人が大満足しているというわけではありませんが、
医者が勝手に判断・判定してよいとするならば、
墨がかなり薄くなっていて、本当に取れた・消えた
と言ってよいほどの出来栄えでした。
大学病院にまで通って、高額な費用をかけて、
地獄のような痛い目に遭いながら、
数年・数十回もレーザー除去治療を受け続けた甲斐があった。
とおっしゃっていました。
一方、国内で入れた刺青の方は、
痛みが他の部位よりも特に強いだけで、
まったくと言っていいほど効果が感じられず、
レーザーでの刺青・タトゥー除去治療をすぐにあきらめたそうです。
先日、アメリカ人のレーザー会社の社長さんとお話ししていて
似たようなことをお聞きしたばかりでした。
その社長さんいわく、
「日本の刺青は深いので、
確かに、レーザーが効きにくいとよく言われています。
海外のタトゥー除去レーザーのモニター写真が
日本の臨床現場では見たことがないほど、
非常に良い結果となっているのは、
画像をいじったり、フラッシュをたいたり、
何か特別なズルをしているというのではなく、
海外のタトゥーの方が墨の色が薄くて、しかも浅く入っているため、
レーザーが効きやすい場合があるからです。」
日本の刺青は本当に墨が深いため強敵で、
レーザー除去自体が絶望的というニュアンスのことを
正直におっしゃっていました。
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学会で新潟に行くところでした。
新幹線なので東京駅八重洲口です。