二重手術の相談に来られた患者さんとの会話です。
<患者さん>
二重切開法で幅広の平行型二重にしたいと思っています。
<境>
まず、二重切開法についてですが、六本木境クリニックでは30代以上の人にはお勧めしていません。
二重ラインの部分で皮膚をたくさん切り取れば切り取るほど、分厚い皮膚で二重が形成されることになります。
そのため、不自然な整形顔になりがちですし、30代以上のまぶたにたるみがあって、その程度が強い人ほどそうなりがちだからです。
昔、わざとらしい整形顔が流行った時代がありましたが、その頃の二重にそっくり・・とでもいいましょうか・・やはり、30代以上の人には二重切開法は向かないように思います・・
若い人でも、もともとのお顔だちによっては向かない場合があります。
お顔だちによっては、奥二重気味か不自然な二重のどちらかにしかならない場合があるのです。
と言いますか・・東洋人のほとんどがそうなのでは?と思っています。
六本木境クリニックでは、二重を希望される方には「眉下切開(眉下リフト)+二重切開法」をお勧めしています。
まず、眉下切開(眉下リフト)で眉毛下の分厚い皮膚・たるみを切除して縫合します。
このことによって、たるみの改善・若返りを期待できますし、まぶたの皮膚が眉毛方向に引き伸ばされるため、たるみの無いお若い方は、東洋人特有のまぶたの厚ぼったさが改善される傾向にあります。
また、眉下切開(眉下リフト)によって、もともと二重を形成するのに適している“まつ毛キワ部分の極薄の皮膚”が上側に引き伸ばされて面積が広くなる傾向にあります。
この状態で二重切開法を行うと、まるで生まれつき二重だったかのような自然な二重に仕上がることが多く、お受けになった方々から喜んでいただけることが多いです。
でも、この時、注意しているのは、二重ラインの部分で皮膚をほとんど切り取らないことです。
眉下切開(眉下リフト)で眉下の皮膚をたくさん切り取っているのに、二重ラインの部分でまた皮膚を切り取ってしまうと、傷口が開いてしまったり、傷跡が汚くなってしまったり、目が閉じにくくなってしまうかもしれないからです。
また、幅広の平行型二重についてですが、これまた顔だちには逆らわないほうがいいと思いますよ。
もともと平行型二重に向いていないお顔だちの人が、無理やり平行型二重にすると、近くで見ると変な場合が多いように思います。
<患者さん>
別に自然な二重や生まれついての二重に見えなくてもいいんですよ。
化粧映えすればいいんですよ。化粧映え。
平行型二重の方が化粧映えするんですよ。
女子はスッピンさえ良ければいいってわけじゃないんです。
「目頭切開を併用した方が平行型二重になりやすい」って、ネットに書いてあったんですが、どうなんでしょう?
<境>
これも程度問題です。
目頭切開は蒙古ひだが発達していて、尚且つ、目と目の距離が離れている人が適応ですが、涙丘といって、目の内側の赤い丸っこい部分がけっこう露出している人にはお勧めできません。
この赤い部分(涙丘)がもっと目立つようになると、ほとんどの場合、元に戻したくなるようです。
そして、もどすと、傷跡が目立つことが多いようです。
お金を払って手術してキズができたというのに、なんのために目頭切開を受けたのか・・ということになってしまいます。
眉下切開についてはこちら
https://www.problem-eyelid.net/
https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/