長期経過の良い美容医療 まぶたの手術1

前回・前々回は小顔施術やヒアルロン酸などの注入治療と見た目年齢との関係について述べてきました。今回はまぶた・目周りの手術の長期経過について述べてみます。

二重の手術について

上まぶたは動きが大きく、黒目のシャッターの役割を担う部分ですので、目は口ほどにものを言うと言われているように他の人に対しての信号の役割も担っています。上まぶたは他人の目が特に集まりやすいようです。

たとえば、二重手術には注意が必要です。流行や気分に左右されやすい部分でもあるからこそ、流行遅れがない、万人受けするような控えめでバランスがいい自然な仕上がりが特に重要です。

また、盲点なのは多くの人で無理がない二重ラインだからといって、その人に向くかどうか分かりません。もともとの顔だち・骨格にまぶたの手術の向き不向きがおおいに左右されると言うことです。

もともとの顔だちや骨格に逆らうような美容整形は多くの場合、無理が生じてバランスがくずれたり、整形に失敗したかのように見えたり、不自然になりやすいと言えます。

たとえば、この女優さんのような目になりたいと希望した場合、多くの人は完全に不自然になります。たまたまその女優さんと似た目になれるようなあらゆる条件を兼ね備えた極々わずかのまれな人しか、その望みはかなえられないでしょう。99%以上の人にとっては、生まれ変わらなければ、その女優さんと似た目にはなれないのです。

眉下切開をからめて

あまり知られていない抜け道として、わたくしは眉下切開をからめて考えています。通常、東洋人では理想的な二重になりやすいうすくてしなやかな皮膚が睫毛のきわからわずかしかありません

眉下切開でまぶたの皮膚をうすく引き伸ばすと、理想的な二重になりやすいうすくてしなやかな皮膚の面積が広がって比較的二重が作りやすい状態になるというわけです。

以前は、眉下切開+埋没二重や眉下切開+二重切開法、眉下切開+眼瞼下垂の手術などの同時手術を気楽に行ってきました。

でも、眉下切開を先に行い腫れが引いてから二重ラインの手術を行うとより良い結果となりやすいようですので、最近ではそうしています。

反対に、埋没や切開などの二重手術や眼瞼下垂の手術を先に行ってしまうと、眉下切開がやりにくくなってしまいます

でも、やりにくいと言っても、9割90点取れそうに思います。それでも、まぶたの手術を何も受けたことがないかたの眉下切開は99%100点が取れそうな手術ですので・・眉下切開が先のほうがいいと思います。

目頭切開について

また、目頭切開は受けたほうがいい人がとても少ない、いわゆる適応がせまい手術です。医者が単価を上げるためトッピング的に安易に無理やりすすめて良い手術ではありません

もともとアンバランスなほど目が離れていなければ、眉下切開の手術を受けたあと目がよったアンバランスな顔になってしまうことが多いように思います。

また、目頭のところに赤く丸いもの(涙丘)が見えている人では目頭切開で蒙古ひだが減ると、目がとても赤く見えて元に戻したくなる可能性が高いです。

そして、元に戻した場合、キズ・傷跡だけが残って何のために目頭切開の手術を受けたのか分からなくなってしまいます。

平行型二重にしたいので、目頭切開を受けるという人もいますが、そのようにしてまで作った平行型二重は骨格や顔だちによっては不自然・整形チックで痛々しい場合もあります。

本来、目頭切開は蒙古ひだで赤く丸いもの(涙丘)が完全にかくれていて、なおかつ目が離れている人だけのための手術なのかもしれません。

目尻切開について

そして、その時はよくても、年を取ると困ることが多い手術が目じり切開だと思います。下まぶたは眼球の重みを支える役割があり、年を取ると、この支持性が徐々に弱くなります

そして、目じり切開では、下まぶたの支持性が弱くなりますので、年を取ると、相乗的に支持性が弱くなり、下まぶたのたるみが目立つようになりやすいと考えられます。

要するに、目じり切開は、わざわざ目の下を老けやすくする手術とも言えるわけです。

若い人でも目じり切開後、アッカンベーをしたときのように、下まぶたの裏側の赤い結膜が見えて見苦しい人がいます。

そして、絶妙なバランスで目じり切開をされていて、赤い部分が見えていなくても年齢とともに支持組織がゆるんで行くとそのようなアッカンベーの目になってしまうリスクがあります。

おそらく、目じり切開は目頭切開よりもずっとずっと適応がせまい、受けた方がいい人がまれな手術だと思います。

眉下切開は適応が広い手術

眉下切開は受けてはいけない人がほとんどいないほど適応が広い手術だとわたくしは思っていますが、眉下切開の適応の広さについては、そのクオリティー次第のようです。

世間のうわさのように、眉下切開が傷跡が目立って、ひきつれて吊り目になるような手術でしたら、受けたほうがいい人なんて、まぶたの皮膚がたるんで目が開かないような高齢者だけなのかもしれません。

でも、眉下切開を上手く行えば、整形顔や別人顔にならずに、目が大きくなったり、キレイになったり、若返ったりできる理想的な美容外科手術です。

一重から二重になりたい人や平行型二重になりたい人のなかにも、わざわざ不自然な整形顔になりたい人なんて誰もいません。

 

埋没でも切開でも二重幅を広く作ると整形顔や整形に失敗した顔に見えやすい。埋没でも元にもどしやすいわけではないので、美容整形は気楽に受けてはいけない。

眉下切開についてはこちら

https://www.problem-eyelid.net/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_mayushita/