美容目的の眉下切開のはじまり
まずはアンチエイジング美容目的の眉下切開から
先日のブログのおさらいになります。
まぶたが開かないので見えにくいなど機能的な問題に対して眼瞼下垂などの手術が行われていました。
そのなかで、眼瞼挙筋の問題ではなく皮膚のたるみの問題で開かないケースに対しては、上まぶたのたるみ取り手術として、主に二重ラインで皮膚を切り取るようないわゆる上眼瞼形成術が長年行われてきました。
でも、二重部分の皮膚が分厚くなり整形に失敗したような不自然な顔貌になる欠点があったため、上まぶたのたるみ取りに対する眉下切開のシェアがどんどん上がって来ているようです。
そして、現在、眉下切開はアンチエイジング美容の世界で重要な手術になりつつあります。
若い人の美容目的の眉下切開へ
今回はまだまだメジャーな役割とは言えませんが、若い人の美容整形としての眉下切開の広がりとさらに広がるための条件について述べたいと思います。
まぶたの美容整形の実情
現在、美容外科手術（美容整形）では上まぶたの手術が一番多い手術ですが、眉下切開よりも二重切開法の方がずっと多く、さらに埋没や切らない眼瞼下垂の手術など糸の手術のほうがはるかに多いようです。
しかし、糸を使った手術では、コロコロとした違和感を訴える人・けいれんが起こるようになる人・視力障害が生じる人などがいて、眼科の先生によると埋没や切らない眼瞼下垂の手術など糸の手術は目に良くないとされています。
まぶたの皮膚の厚さの問題
また、元々一重の人や奥二重の人にはそのようになっている原因があります。
その原因の１つは皮膚の厚さです。もともと一重や奥二重の人は二重になりやすいうすくてしなやかな皮膚自体が睫毛のキワにわずかしかないからそのような形態をしていると言った側面があります。
そのため、二重切開法でも埋没や切らない眼瞼下垂の手術でも、二重ラインの上に分厚い皮膚が無理やり乗っかったような形態の二重になってしまいます。
そのような場合には「１年も腫れが引かないんですけど」といったことになります。
腫れではなく皮膚の厚みの問題なので、だんだん引いたりはしません。
そして、皮膚の厚みを脂肪と勘違いされて脂肪を取られ、たるんだり・くぼんだり・しわができたりと言った話もよく聞かれます。
一重の人を埋没や切開、眼瞼下垂の手術などで二重にすると、自然の二重よりも分厚い皮膚で二重ができることになる。そのような場合、いつまで待っても腫れが引かないと思っていることが多い。
二重手術・眼瞼下垂手術でのイメージの食い違い
また、埋没や眼瞼下垂手術など二重付近での手術では、受けた人のイメージと結果との食い違いが生じやすいと言えます。
「キレイになりたかったのに・二重になりたかったのに・別人になりたかったんじゃないのに、バレバレの整形顔、もしくは整形に失敗したような顔にされた」と言うケースが多々あるということです。
そうならないための奥の手として、まわりにバレにくい、自分の長所や特徴・自分らしさを残したまま目を大きくしたい、キレイになりたいなどと言ったニーズにピッタリなのが、二重ライン付近にキズを付けない眉下切開である可能性があります。
眉下切開の欠点は傷跡とひきつれによる吊り目
まぶたの美容整形を大きく変える可能性を秘めた眉下切開ですが、眉下切開にも大きな欠点があります。
傷跡が目立つと悲惨だと言うことと、まぶたが外側に引っ張られてひきつれ、吊り目になるケースが多いことです。
後半から次回のブログにかけて、その欠点対策を述べたいと思います。
眉下切開が美容整形のステージへ
眼瞼下垂の手術がクオリティーがよくなると美容目的にシフトしたように、眉下切開もクオリティーがよくなると美容目的で受ける人が増えてきます。
もともと眉下切開は眼瞼下垂の手術や上眼瞼形成術など二重ラインの手術の見た目の欠点を補うために増えてきた側面があるため、最初っから美容目的の要素がありました。
本来アンチエイジング系の手術であった眉下切開が、傷跡や仕上がりのクオリティー次第では、若い人にも受けてもらえるようになります。
六本木境クリニックでは美容目的で眉下切開を受けに来られる２０代から３０代も多くなっています。
また、当院では手術だけでなくカウンセリングも抜糸も、未成年は保護者同伴とさせていただいていますので、少しハードルが高いようですが、１０代もいらっしゃっています。
アンチエイジングと若い人の美容の違い
アンチエイジングと若い人の美容の大きな違いは何でしょうか？それはスタートラインの違いです。
たとえば、病気やケガの治療がマイナス１００点からのスタートだとすると、アンチエイジングはマイナス１０点からのスタート、若い人の美容はゼロからのスタートだと言うことです。
美容目的で眉下切開を受けたのに、まぶたがひきつれたり傷跡が目立つと、むしろマイナス３０点ということになってしまいます。
肥厚性瘢痕にいたっては、わざわざ病気やケガを作ったようなものですので、マイナス１００点と言われても仕方がないと言えます。
１０代・２０代・３０代の美容目的の眉下切開は自分の個性や自分の良さを残したまま、目が大きくなったり、きれいになるのでとても喜ばれています。
ただし、美容は特に傷跡がめだたないことが大前提です。美容目的の眉下切開では、わずかでも肥厚性瘢痕になる可能性があるのでしたら誰も受けてくれません。
眉下切開のクオリティー
アンチエイジング目的の眉下切開でハイクオリティーが要求されないわけではありませんが、若い人が受ける美容目的の眉下切開では、おどろくほどのハイクオリティーを要求されることがほとんどです。
次回は眉下切開のクオリティーについてお話ししたいと思います。
眉下切開についてはこちら
https://www.problem-eyelid.net/
https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/