眉下切開で失敗？ | 六本木境クリニック

他院眉下切開で失敗されたかたが来院

他のクリニックで眉下切開（眉下リフト）を受けて失敗されたというかたが、六本木境クリニックにセカンドオピニオンで相談に来られました。

眉下切開（眉下リフト）で有名な先生の執刀だったそうです。

以下は、相談に来られた時の会話です。

＜患者さん＞

５か月前、他のクリニックで眉下切開（眉下リフト）を受けました。

眉下切開（眉下リフト）で有名な先生の執刀だったのですが、術後は、ひどい内出血やひきつれがあって、はっきりとしたダウンタイムを１か月以上感じました。

しかも、眼輪筋を取られたせいか、変な肉のひきつれが生じていて、皮膚がしわしわになって、でこぼこでちりめん状になってしまいました。

上まぶたの皮膚が赤黒く変色しています。眉下切開（眉下リフト）を受けてから５か月も経つというのに、今でも日によっては赤みがすごく目立ちます。

まぶたの内側がひきつれていて、変な線が入っています。痛みはありませんが、しびれはあります。傷跡はまだ固くて、白いブツブツがたくさんできています。

私が受けた眉下切開って失敗されたということでしょうか？

＜境＞

でも、全然、変じゃないし、傷跡もそんなには目立ってないですよ。

わたくしは失敗じゃないと思いますが、ご期待にそうことができない場合を失敗だと仮定すれば、失敗なのかもしれませんが・・

正直、他院眉下切開（眉下リフト）後の相談はもっとひどいものがたくさんありますよ。

失敗どころか・・はっきり言って上手い方だと思います。

眉下切開（眉下リフト）のひどい症例は、犯罪クラスのものもあります。

眉下切開（眉下リフト）を受けて、まぶたの外側の皮膚だけ取られて、外側だけに強く引っ張られたためか、まぶたの内側から外側に向かって変な線が入っていたり、

傷跡が眉毛から離れていて目立っていたり、しかも、傷跡がものすごくテカっていたり、テカリのせいで化粧がのらず、化粧で隠せなかったり・・

眉下切開を受けたら深い溝状の傷跡ができてしまって、化粧してもクッキリと溝が目立ったり・・

眉毛のところの下縫い（真皮縫合）が強すぎて、傷跡をはさんで上下が変に盛り上がっていたり、眉毛の形と無関係に変な方向の傷跡になっていたり・・・

他のクリニックで眉下切開（眉下リフト）を受けた方からの「失敗された」という相談内容は本当にさまざまです。

眉下切開（眉下リフト）では、眼輪筋を取らない方がいいとわたくしは思っています。

眉下切開で眼輪筋や脂肪を取ると内出血や腫れがひどくなりダウンタイムが長くなる傾向があります。わたくしの経験上、どうも少しの差ではなくて何倍も差があるように思います。

眉下切開（眉下リフト）は美容目的の手術です。ケガやがんの治療・再建などとは違いますよね。

美容目的のため、ダウンタイムが短いかどうかということがとても大切だと思います。

「ダウンタイムが短い」ということは大前提。基本中の基本ではないでしょうか。

ダウンタイムが短いと、受けてくださる患者さんがどんどん増えて、手術がどんどん上手くなるように思います。

反対にダウンタイムが長いと、受ける人がどんどん減っていって・・トラブル対応で時間も気力も体力も取られて・・手術がうまくなる機会に恵まれないのでは？と思います。

やはり、手術が上手くなるにはダウンタイムが短くないと・・

そして、当然、手術が上手くなればなるほど失敗する確率はどんどん減ります。

もしかしかたら、心臓に毛が生えていたり、鋼鉄のハートだったり、眉下切開で失敗してもトラブルやクレームがたくさんあってもへっちゃらという医師もいるかもしれませんが・・

でも、わたくしはトラブルやクレームに強い人は、美容外科医に向かないと思います。

失敗したわけでもないのに、些細なことで胃が痛くなったり、毎日悪夢を見るくらい、１例１例の問題に真剣に取り組むような医師でないと、手術が上手くなることはないように思います。

美容外科医や形成外科医は、患者さんの目に見えるところで勝負している分、「上手い・下手・失敗」「手術のクオリティー」の差が一目瞭然のように思います。眉下切開のようなお顔の手術ならなおさらです。

眉下切開（眉下リフト）の場合も、１例１例に真剣に取り組んで、前回の手術よりもクオリティーが落ちた場合はメスを置く・・というくらいでないと、手術が上手くならないように思います。

眉下切開の典型的な失敗例：眉下切開で外側だけ切り取られた場合のまぶたのひきつれ

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