眉下切開と前額リフトとまぶたのくぼみ・ひきつれ
眉下切開・眉下リフトのカウンセリングに来られた
東京都内在住の前額リフト後の40代女性のお話しです。
もともとくぼみ目を意識したことは
一度もなかったそうですし、
誰がどう見ても絶対に
くぼみ目ではなかったそうです。
ところが、前額リフトを受けたら、
まぶたのくぼみが目立つようになって
ひきつれも生じてしまったそうです。
眉下切開・眉下リフトの場合、
まぶたのすぐ上の眉下部分を切開するため
まぶたにダイレクトに効果が
得られると言えますが、
前額リフトの場合は、
冠状切開(カチューシャのような切開)や
生え際部分の切開ですので、
まぶたからとても遠いところから
無理やり引っ張り上げることになります。
ですから、イマイチまぶたには
効果が得られないと言えるでしょう。
しかも、メチャメチャ上手い医師が
前額リフトでまぶたにまで
すごい効果を出せたとしても、
眉毛を指で持ち上げておこなう
シミュレーションの時と
ソックリな結果になりがちです。
つまり、まぶたがくぼんだり
ひきつれが生じやすいということです。
実際に指で眉毛を持ち上げて
シミュレーションしてみると
分かりやすいのですが、
まぶたの分厚い若い人以外は
相当に上手く持ち上げなければ
ひきつれが生じて変な線が出ます。
眉下切開ではまぶたのくぼみが改善してひきつれない
眉下切開のカウンセリングなどでも
この方法でシミュレーションが
行われていることがあるようですが、
眉下切開の場合は、
シミュレーションでくぼんでも
実際に手術を受けると
まったく違う結果となります。
眉下切開では、
シミュレーションと異なって、
皮膚を切り取って縫いますので、
皮膚が少なくなって、
テント状にピンと張ります。
(医者はこのような状態を
よくテンティングと言います。
なんのことはない・・ただの英語ですよね)
このために、眉下切開を受けると
まぶたのたるみやくぼみが軽減します。
前額リフトではまぶたがくぼんでひきつれる
残念ながら前額リフトでは、
まぶたを上手く持ち上げることができません。
前額リフトの場合、
まぶたからはるか遠い部分から
真上に引き上げることしかできないため、
ベクトルが眉毛の内側から外側まで
全て真上方向なんですよね。
眉毛・まぶたに変なしわが
入らないようにするには、
眉毛を扇状に広げるように
ピンと張らなくてはなりません。
眉毛全長による眉下切開ではまぶたがひきつれない
眉毛全長にわたる眉下切開の場合、
まぶたの内側は極端に内側に
まぶたの外側はわずかに内側に
という感じに持ち上げますので、
内側に少しひずんだ理想的な扇形に
持ち上げることができます。
このことが意外と大切で、
眼輪筋の走行を考慮して
外側も少し内側に持ち上げると
外側の切開線を極端に伸ばさなくても
目じりのしわ改善に効果があります。
また、全く何も考えずに縫うと
まぶたの内側部分に
外へ引っ張られたような
ひきつれが生じてしまいます。
外側だけの眉下切開の場合、
このひきつれがひどく生じます。
前額リフトを受けてしまうと悲惨
さて、今回ご相談にいらした
この前額リフト後の女性ですが・・
問題はまぶたのくぼみや
ひきつれだけではありませんでした・・
生え際にジグザグのわざとらしい
傷跡ができてしまい・・
まるで男性があまり上手くないところで
植毛したときとソックリな状態に
なってしまったそうです・・
見方によっては・・
カツラのようにも見えるそうです。
人に見られたら
メチャメチャはずかしいので
前髪を作らないといけなくなったそうです。
また、このかたの場合は、
割と早めに治ったそうですが、
前額リフトを受けたら
頭皮がしびれて
非常に長期にわたって
頭がかゆくなったという話もありました。
眉下の距離が短い人でも眉下切開
わたくしは眉毛と目の距離・眉下の距離が長い人では眉下切開・眉下リフト
眉毛と目の距離・眉下の距離が短い人では前額リフトか眉上リフト
などと分けて考えてはいません。
どのような人でも上手く眉下切開を行えば良い結果になると確信しています。
眉下切開についてはこちら
https://www.problem-eyelid.net/
https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/