他院眉下切開後の傷跡相談の実際
最近、他院で眉下切開を受けて傷跡が気になるという人の相談が多くなってきました。
他院眉下切開後の傷跡相談がまた来ました。大手有名美容外科クリニックの指導医クラスの先生の眉下切開手術でした。
眉頭側の傷跡が眉毛の下に５ｍｍくらい離れていて赤みが強く気の毒なくらい目立ってました。でも、そのような相談は非常に多いので
「執刀医の先生を擁護しているわけではありませんが、他院の眉下切開後の相談は似たような傷跡ばかりですよ。」と正直にお伝えしたところ・・
そうなんですか？テレビコマーシャルもしている有名クリニックの分院院長先生の手術だったので安心していました。
しかも、眉下切開の手術を受ける前には３か月で傷跡は消えるって言われていたんですよ。
眉下切開で傷跡が目立つケース
眉下切開の傷跡に自信があるわたくしでも傷跡が消えるなんて言ったことはありませんよ。形成外科や創傷外科の分野でも傷跡が消えることはないということになっていますから、
でも、六本木境クリニックで眉下切開を受けた人のほとんどは手術直後のキズすら気にならなかったし、少し経つと傷あとが見えないと言われていますが、
あくまで見えない見えにくい目立たないと言った話でして、傷跡が消えると言うのは医学的にありえませんので、眉下切開の傷跡が消えるというのであれば間違いなくウソです。
眉下切開の傷跡に対する後療法１
実際にその大手の院長先生の眉下切開を受けたところ、傷跡が赤く盛り上がって相談に行きました。そしたら、手術前には一切言われていないようなことを言われました。
「今の時期に傷跡が盛り上がっていなかったら溝のような傷跡になるので、これでいいんです。普通の経過です」って・・
そして、眉下切開の傷跡にステロイド注射を２回も打たれてあちこちがくぼみました。結果として、赤黒い溝状の傷跡になりました。眉下切開後にそのような経過になることって多いのでしょうか？
いいえ、わたくしは今まで十年以上、眉下切開を行ってきて、一度もキズが盛り上がったこと（肥厚性瘢痕？）も、ステロイドを打ったこともありません。
眉下切開の傷跡にステロイドを打つことについてはステロイドを目周りに打ったら失明したという報告もあるくらいですので、危険な行為でもあります。
眉下切開の傷跡に対する後療法２
眉下切開の傷跡が盛り上がったら個人差だとか体質だとか言って、すぐに患者さんのせいにする医師もいるようですが、
傷跡が目立つ目立たないのような体質や個人差って、背の低い女性が１５０センチ、背の高い女性が１６０センチと言ったくらいのものでして、眉下切開の傷跡に差がある場合のほとんどが執刀医の技術の差によるものだと言えます。
眉下切開の手術後に肥厚性瘢痕になるからと言って、不思議な飲み薬や再生医療的な追加治療をすすめられたという話もよく聞きます。でも、傷跡が汚くなったら、追加の治療で結構な金額がかかるそうです。
でも、執刀医の責任で傷跡が目立つのに、高額な料金をトッピング的にとられることについて、納得がいかない人のほうが多いようです。
眉下切開のキズや傷跡について絶対的に言えることがあります。どのように魔法のような方法を使ったとしても、きれいなキズしか、きれいな傷跡には絶対にならないということです。
眉下切開で外側だけ切られるケース
でも、眉下切開では傷跡が目立つケースと同じくらいに多い特徴的な相談がもう一つあります。そもそも眉下切開では眉頭側の傷跡が目立つと悲惨なため、眉頭側にキズを付ける医師は少ないそうです。
そのような場合、眉頭側は切らずに眉尻側だけを切り取って縫います。バランスが悪いのでまぶたが外側に向かって思いっきり引き連れて目が吊り上がり、二重ラインの内側に変な線が入っていることがとても多いです。
まぶたのひきつれや二重ライン内側の斜めに走った変な線はインスタやブログのモニター症例写真・画像では分かりにくいので要注意ですし、何と・・自分では気づいていない場合すらあります。
でも、他人から見ると表情によってピッピッと線が入ります。写真ではわからないし、自分でも気づいていないことすらありますが、他の人から見ると、とても奇異に見えますよね。
わたくしは、このようなひきつれを予防するために眉毛を眉頭側まで切ってまぶたを少し内側にひっぱって縫ってバランスよく仕上げています。
他院眉下切開相談
- 傷跡が眉毛の下に離れていて目立つ
- 外側だけ切られてひきつれて吊り目になっている
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