眉下切開のブログ・Q&Aの制作過程
六本木境クリニックへはいつも眉下切開についての相談メールがたくさん来ます。典型的な内容の相談メールを本人特定しにくいようにリライトしたり、部分的に参考にしてブログやQ&Aを作成しています。
似た内容のメールがとても多いので・・ブログやQ&Aを参考にしていただけますと、眉下切開希望のかたが分かることがたくさんあると思います。
今朝は20代女性からの眉下切開についての質問メールが届いていました。
30代以上の眉下切開についての質問メールはまぶたのたるみ相談、10代や20代の眉下切開についての質問メールはまぶたの厚ぼったさの相談がたいへん多いと言えます。
以下がその質問メールとわたくしの返事をブログ用にリライトしたものです。
眉下切開希望のかたの質問:厚ぼったさを減らしたい
はじめまして。20代女子です。眉下切開について相談したいことがあります。昔からまぶたが厚ぼったいことが悩みでダイエットをしたりもしますが、体重を減らしてもまぶたの厚ぼったさは減りませんでした。
そこで大手有名美容外科クリニックに相談したところ、眉下切開をすすめられました。また、眉下切開の手術のとき、余分な眼輪筋とROOF(脂肪)を取ったほうが、厚ぼったさに対して効果がありますと言われましたが、本当ですか?
そもそも眉下切開が自分に向くのかどうかも心配です。まだ20代ですので、まぶたのたるみが気になっているわけではありません。純粋にまぶたが厚ぼったいことが悩みです。
また、眉下切開を受けたほうがいいとしても、そして、眉下切開と同時に眼輪筋とROOF(脂肪)を取ったほうがもっと効果的だとしても、
まだ20代ですので、眼輪筋やROOF(脂肪)を取ると将来的にくぼんだり、長期経過で何か悪影響がないかどうかがとても心配です。
痛みや内出血・腫れなどの短期経過はあまり気になりませんが、長期的な経過が心配です。
また、目尻側に皮膚や脂肪が多く、目じり側ほど厚ぼったいまぶたは、皮膚切除だけの眉下切開でもスッキリするでしょうか?
眉下切開希望のかたの質問への返事
眉下切開の効果
眉下切開はまぶたのたるみ治療として有名ですが、20代女性でまぶたが厚ぼったい人にも効果的です。
そして、厚ぼったいまぶたもまぶたのたるみも目尻側ほどスッキリするのが眉下切開の特徴です。
眼輪筋やROOF(脂肪)を取ったりしなくても、皮膚切除だけの眉下切開でも十分にスッキリします。
世の中には例外中の例外と言うものもありますので、実際に診察してみないことには何とも言えない部分があります。
でも、本当は手術をやってみないと何とも言えない部分さえありますが、わたくしはほとんどの人で眉下切開のとき眼輪筋やROOF(脂肪)をとるべきでないと思っています。
ご指摘通り、若い人の眉下切開で眼輪筋やROOF(脂肪)をとって、長期経過では、年を取ったらくぼんだりたるんだり変なしわが出たりしないという保証はありません。
また、眉下切開はそんなことをしなくても、筋肉の折り畳み縫いなどを駆使すると十分にまぶたをスッキリさせることができる手術だと思います。
眼輪筋やROOF(脂肪)をとらないとスッキリさせることができないときは、眉下切開の手術のやり方が何か悪いように思います。
眉下切開
費用
まぶたの手術を受けたことがない方 38万円(まぶたの手術を受けたことがある方 40〜60万円)、その他にかかる費用 麻酔代:無料 お薬代:約3,000円
リスク・合併症など
メジャーなもの内出血・腫れ まれなもの知覚麻痺・痛み・しびれ・違和感
肥厚性瘢痕になることはない
眉下切開後の経過
そして、わたくしが眉下切開のとき眼輪筋やROOF(脂肪)を取ることに反対する理由は、何も見かけ上の問題や長期経過からだけではありません。
眉下切開で眼輪筋やROOF(脂肪)取った場合には内出血や腫れなどがひどくダウンタイムの経過が長いことが多いと言えます。
最終結果が良ければ良いという不思議な意見がありますが、内出血がひどいときにはシコリなどが残りやすく、そのしこりのために、まぶたがかえって膨らんで見えると言う相談もあります。
また、眉下切開のとき眼輪筋やROOF(脂肪)をとったほうが、傷みやシビレも残りやすいので要注意です。
人間のからだでは大切で太い神経や血管ほど奥にあることが当たり前ですが、まぶたも同じです。皮膚・皮下・眼輪筋・ROOF・眼窩脂肪・・と奥に行けば行くほど、太くて大切な神経や血管が損傷するリスクは各段に上がります。
眉下切開のような美容外科手術で、痛みが残ったり、しびれが長期間残ったりすると結構悲惨です。
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