眼瞼下垂の手術について考えること

一昔前までは「眼瞼下垂」という病名は、専門家の間でしか聞くことがありませんでした。それが、最近では、広く一般の方々の間でも聞かれるようになりました。

なぜこのように眼瞼下垂が大流行しているのでしょうか?

なぜこれほどまでに眼瞼下垂の手術を受ける人が多いのでしょうか?

「目が開きにくいから私は眼瞼下垂に違いない。私は本来もっとパッチリ二重のはず。先生、私って眼瞼下垂ですよね?」

な~んて、ご自身で思い込んで、眼瞼下垂を自己申告している人も多いと思います。そして・・美容チックな手術を保険で安く受けることができるとしたら、けた違いにコスパが良くお得に感じられますよね。

また、手術する側の医者も「本人の思い込み・自己申告の眼瞼下垂でもかまわない。ニセの眼瞼下垂でいいから、とにかくたくさん手術したい。だってたくさん手術したほうが手術が上手くなるし、お金が入ってくるんだもん」

と、思っている人も多いのではないでしょうか。

両者の利害関係が完全に一致しているようです。

ですから、放っておくと、眼瞼下垂がさらに大流行して、保険で眼瞼下垂の手術を受ける人がどんどん増えていくように思います。

そのような流れに釘を刺すためか、以前、学会で「目の開きが2mm以下の人しか、保険適応の眼瞼下垂ではない」という話が出ていました。

2ミリですよ。2ミリ・・誰がどう見ても目が閉じているレベルということです。

しかしながら、明らかに保険適応のレベルではなく、ほぼ美容目的のために、保険で眼瞼下垂の手術を行っている形成外科医や美容外科医が今でもたくさんいるように思います。

「保険で」ですよ。

保険って、病気になった人のために、国民全体でプールしているお金ですよね・・

そのお金を美容目的やニセ眼瞼下垂のためにじゃんじゃんじゃんじゃん使ってしまうと・・

「命に関わるような重症の病気の方々が使うはずのお金が、どんどんどんどん減っていってしまう」ということですよね・・??

眼瞼下垂は、昔、盲腸(虫垂炎)が流行って以来の大流行です。

このような伝説があります。

むかしむかし、外科の若い先生たちが

「盲腸(虫垂炎)」
「盲腸(虫垂炎)」

と連呼して、
手術しまくった時代がありました。

その結果、虫垂のない人達が大量発生してしまいました。

その後、無用だと思われていた虫垂が、実は、大切な免疫系の器官だったと判明したわけです・・

現在では、眼瞼下垂が一大ブームとなっているわけですが、本当はぜんぜん眼瞼下垂の手術が必要ないのに、勧められるがままに受けている人も多いようです。

そして、一人受けるごとにまた一人・・あの独特な整形顔になっていくわけです。

医者から「眼瞼下垂の手術を受けると目が大きくなりますよ。クッキリ二重になりますよ。」なんて言われると・・・自分が思い描いた通りの自然できれいな理想の二重になると思いがちですが・・

実際は・・

「眼瞼下垂の手術を受けたら、別人のような変な顔になった、これってあきらかに失敗ですよね?」

「眼瞼下垂の手術を受けたら、不自然な二重になった。キレイにして欲しいとは言ったけど、整形顔にして欲しいとは言っていない」

などといった話が後を絶ちません・・

本当に眼瞼下垂の手術が必要なのでしょうか?

まぶたのたるみ=すべて眼瞼下垂ではないのです。

眼瞼下垂と思われている人のほとんどは、「皮膚弛緩症」か「腱膜性眼瞼下垂」のどちらかと思います。そして、このうち、眼瞼下垂の手術が必要なほどの腱膜性眼瞼下垂の人は意外と少なく、ほとんどは皮膚弛緩症、すなはち「皮膚がたるんでいるだけ」の場合が多いようです。

腱膜性眼瞼下垂は通常、同時に皮膚弛緩症も併発している傾向にあります。

そして、軽度の眼瞼下垂の場合は、眼瞼下垂の手術を受けなくても、まぶたの皮膚のたるみを取るだけで改善される傾向にあります。

皮膚がたるむことによって生じていた「重み」が無くなると、まぶたが開きやすくなりますよね。

繰り返しますが、世間で眼瞼下垂と思われている症状のほとんどは、「まぶたのたるみ=上眼瞼皮膚弛緩症」であって、挙筋前転法などの眼瞼下垂の手術が必要なほどのバリバリの眼瞼下垂の人は、本当はかなり少ないように思います。

わたくしは、何の根拠もなく言っているわけではありません。ただ漠然と想像だけで言っているわけではないのです。

美容医療の臨床現場で実際にたくさんの方々のまぶたのたるみ相談を受け続けて、その結果、そこから得られた統計的な感覚からお話しているのです。

上眼瞼皮膚弛緩症(まぶたのたるみ)に対するもっとも良い治療は、わたくしは眉下切開だと思っています。

眼瞼下垂の手術を受けると「チワワのようなパッチリ二重」や「不自然なクッキリ二重」になりがちですし、眼瞼下垂の手術を受けて失敗されたと感じている人って意外と多いようです。

眼瞼下垂の手術と違って、眉下切開の場合は自然な雰囲気の仕上がりを期待できます。

「ただ若返っただけのように感じる」
「自然な感じに目が大きくなった」
「目が開きやすくなった」
「すっきり感がハンパない」
「傷跡がきれい」

六本木境クリニックで眉下切開をお受けになった方々はこのようにおっしゃることが多いです。

眉下切開は、整形手術を受けたというよりも「ただ若返っただけ」という雰囲気で、自然な感じに目が大きくなり、また、たるんだ皮膚を切り取ることでまぶたがすっきりと軽くなって健康状態にも良い影響を感じられるように思います。

 

眼瞼下垂の手術後のビックリ目やパッチリ目の特徴、睫毛が不自然に上を向きすぎていて、粘膜の部分が裏返って、ピンク色の縁取りができていることが多い。

 

眉下切開についてはこちら

https://www.problem-eyelid.net/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_mayushita/