【Q】

最初から六本木境クリニックでのスプリングスレッド施術を
希望していたのですが、

予約のために電話したところ、
カウンセリングを受けるのに、
なんと3ヶ月待ちということでしたので、
その間に他のクリニックでも話を聞いてみることにしました。

※今ではそんなに待ちません

ちなみに、そのクリニックはネット上では大変有名なようでしたが、
1週間後のカウンセリング予約がすぐとれました。

実際行って、話を聞いてみましたら、
そのクリニックのスプリングスレッドでは、
髪の毛の中を切開して、側頭筋膜に固定しているとのことでした。

何年か経ってゆるんできたら、
糸を追加しなくても再引き上げできるそうです。

境先生のご意見のようにどんどんスプリングスレッドの糸を追加していくと
お顔が糸だらけになってしまいませんか?
【A】
スプリングスレッドは伸び縮みがある分、他の糸よりゆるみにくいのですが・・

スプリングスレッドは固定するとゆるみます。

固定しなくて良いというのが
スプリングスレッドの最大の長所なのです。

再引き上げできると言っている先生方は、
スプリングスレッドの施術を
あまりやったことがないのでは?と思います。

ちなみに、スプリングスレッドの輸入業者によると、
六本木境クリニックが日本では圧倒的に一番、
スプリングスレッドの症例数が多いそうです。

スプリングスレッドの再引き上げできる方法の欠点は、
極めてデコボコしやすいということです。
また、留めた部分でゆるむので、後戻りが激しいです。

よって、スプリングスレッド施術直後はジャガイモのような見栄えで、
ダウンタイムが長いわりに、すぐに後戻りしてしまい、
長期効果が無いといった結果になります。

スプリングスレッドを留めた部分がいつまでも痛いですし、
感染が生じると溶けない糸の場合には抜くしかなく、
留める方法の施術の場合は、1点で全ての糸が接触していますので、
片側全部の糸を抜かなければなりません。

わたくしも以前はスプリングスレッドの側頭筋膜固定を行っていましたが、
数例で業者のすすめているストレート法に替えました。

頭髪有毛部の切開は眉毛と違って丁寧に縫合しても
美容師さんが気づく程度に必ず禿げて目立ちます。

側頭筋はコメカミと言って噛む筋肉ですので、
非常に長い間、お食事の時に激痛があります。

そして、何よりも・・
抗生物質でも高熱が治まらなくなって
片側全部のスプリングスレッドを抜去したという
一番ひどい目にあわせてしまった患者さんが
この方法だったということが、
わたくしがこの方法を毛嫌いしている最大の理由です。

上手く行えたスプリングスレッドは、
ビックリするほど長持ちですので、
追加で糸を入れても糸だらけにはならないと思います。

そろそろアジサイの季節です。