よくある質問
当院によせられるよくある質問をまとめましたのでご覧ください。
左右非対称の治療法
これまでたくさんのアートメイク除去相談や眉下切開の相談を受けてきて、感じていることは、本当のところあまり良い治療がないということです。
茶色のアートメイクにレーザー除去治療を受けたら、黒っぽく濃く変色してしまったという相談が多く、以前、わたくしも赤茶色のアートメイクにQヤグレーザーを当てたら、濃くなってお叱りを受けてしまい、切り取った経験があります。
眉下切開のような感じに切り取ればいいという意見もあると思いますが、アートメイク自体の形やアートメイクと眉毛の関係いかんによっては、眉毛が無くなってしまったり、不自然な形になってしまったりします。
また、老化現象で左右非対称にたるんだり、片側が眼瞼下垂になって、左右差が生じたり、もともと眼瞼下垂でそれにあわせてアートメイクを入れていたが、手術を受けたら左右差が生じたなどといった深刻な話もあります。
アートメイクを入れたときから左右非対称があるということは、入れる側のクオリティーの問題ですが・・
わたくしは老眼でメイクが大変になったという人ならいざしらず、若い人がアートメイクを入れることには反対です。アートメイクは描き直すことができませんが、お化粧でしたら何度でも描きなおすことができますよね。
アートメイクについて
アートメイクを入れている方から「流行遅れになった」「時とともに気に入らなくなった」「まぶたがたるんだら、アートメイクが吊り上がって見えるようになった」「まぶたがたるんで左右差が出たら、眉毛のアートメイクの左右差が気になるようになった」などといった相談が多いです。
わたくしは今までアートメイクよりも眉ペンなどでお化粧する方が、自由度が高くて優れていると思ってきました。
でも、最近、アートメイク学会を立ち上げられた知り合いの先生にお聞きしたところ、老眼で眉毛が見えにくくなってメイクしづらくなった人にとっては、アートメイクはアンチエイジング的な意味合いがあるとのことでした。
総合的に考えると、アートメイクは高齢者には必要かもしれませんが、自分で眉毛を描ける人には必要ないのではないでしょうか。なぜなら・・アートメイクは刺青やタトゥーと同じで、一度入れてしまったら簡単には取ることができません。通常のお化粧でしたら、自由に何度でも描き替えることができます。
アートメイクは入れることは比較的簡単ですが、取ることは非常に大変です。
レーザーを打ったら変色した
似たような相談が多いので、わたくしの場合は、アートメイクの一番端っこのわずかな部分にレーザーを一度試し打ちしてみて、濃くなったりした場合はレーザーを中止して、切除縫縮しています。
わたくしの引き出しでは2つくらいしか提案できることがありません。
1つは切り取りやすい場所や大きさ・長さでしたら、眉下切開と同時や眉下切開と似たような感じにアートメイクの部分をできるだけ切り取ります。無理な場所を無理やり切り取ると、変に引き連れたり、ヤンキーっぽい不自然な眉毛の形になったりします。
2つ目はピコレーザーをピコレーザーのあるクリニックで受けてみることだと思います。
六本木境クリニックでも、ピコレーザーの導入を検討して、複数の企業にピコレーザーの見積もりを依頼したことがあります。しかしながら、ピコレーザーをお持ちの先生3人からいろいろと相談があったり、ピコレーザーによる刺青・タトゥー除去治療を受けた方や治療途中の方からさまざまな相談があったりしましたので、今のところ、ピコレーザーに対してあまりポジティブなイメージを持っておらず・・導入を思いとどまっています。
しかし、このようなネガティブなイメージは、あくまで刺青・タトゥー除去治療に対してピコレーザーを使用した場合の話です。アートメイクは墨が基本的に浅く入っているようですので、もしかしたら効果があるかもしれません。
眉毛のアートメイク除去について
この相談は、眉毛のアートメイクにレーザーを打ったら変色してしまい、他のクリニックでももっと濃くなるかもしれないと言われたため、他の方法を捜しているという方からの相談でした。
そのような話は非常に多く、実はわたくしも同様のお叱りを受けたことがあります。でも、試し打ちで1ショットのみでしたので、レーザーでの除去は中止して、切り取りました。
眉毛の削皮(皮膚剥削術)は一度も行ったことがありませんし、ご自身で何かを行うことはやめたほうがいいと思います。眉毛の部分が変に色素沈着すると、かえって変になって目立ってしまうかもしれません。
また、切除も微妙ですよね。眉下切開を応用して切り取ったことは何度かありますが・・アートメイクの入っている位置と眉毛の位置関係によっては、無理して切り取ると、ヤンキーのように無理やり整えたような眉毛になってしまいます。
わたくしはピコレーザーだとひょっとしたらいい結果が出るのでは?と思っています。六本木境クリニックにはピコレーザーがありませんので、ピコレーザーを導入しているクリニックに相談してみてください。
刺青もアートメイクも簡単に取れる?
最新の高性能レーザーとは、ピコレーザーのことでしょうか?たとえピコレーザーでも、簡単に取れるとは思わないほうがいいですよ。宣伝文句には、キレイに早く取れるかのような文字が踊っていますが、刺青・タトゥー除去に関しては、ぜんぜんそんなことはありません。
何も、ピコレーザーの性能がイマイチといった話ではなくて、いかに高性能のピコレーザーを用いたとしても、刺青やタトゥーはメチャメチャ強敵だということです。
わたくしもピコレーザーを買って導入しようかと思っていましたが、ピコレーザーが普及したからでしょうか?ピコレーザー後の方からの刺青・タトゥー除去相談も増えてきましたし、なんと・・ピコレーザーをお持ちの3人の先生方から相次いでいろいろな相談がありましたので、ピコレーザーに対してなんとなくネガティブなイメージがありまして・・導入を躊躇しています。
でも、アートメイクは浅い・薄いと言われていますよね。わたくしはアートメイクに対してのピコレーザー治療でしたら、ひょっとていい結果が出るかもしれないと思っています。
アートメイクを入れるかどうか、アートメイクを足すかどうか迷っている方は、よくよく考えてから入れるようにしてください。一度入れてしまうと、どのような方法を用いようとも簡単には取れない可能性があります。それに対して、眉ペンなどでのお化粧ですと、いくらでも自由に描きかえることができます。