よくある質問
当院によせられるよくある質問をまとめましたのでご覧ください。
妊活中の刺青・タトゥー除去治療について
刺青・タトゥー除去治療には手遅れというものはありませんが、妊娠にはタイムリミットやタイミングというものがあるかもしれません。
このことは、レーザー除去治療においても言えることです。レーザーによる痛み・刺激・麻酔薬などが、胎児・母体・妊娠できるかどうかや授乳などに、どのような影響を及ぼすか分かりません。
繰り返しますが、病気やけがの治療と異なり、刺青・タトゥーの除去治療には手遅れというものがありません。妊娠・授乳などと天秤にかけられるものではありません。
削皮で刺青やタトゥーを100%完全に消せる?
しかしながら、墨を完全に除去する治療ではありません。
墨を完全に除去することにこだわり過ぎるのは大変危険です。
墨を完全に除去しようと深く削ってしまうと、ガチガチに固く、赤黒く盛り上がったケロイド状の皮膚になって、長い間、かゆみに悩まされることになります。
そのような傷跡は大変目立つため、墨が薄く残っている状態よりもかえって人目を引いてしまい、刺青やタトゥーの除去治療を受けた後の傷跡だと多くの人に気づかれてしまうでしょう。
墨を完全に除去できるのは、切除か植皮(皮膚移植)です。
しかしながら、何度もお伝えしているように、切除は極々小さな刺青やタトゥーにしか適応できません。
ある程度以上の大きさの刺青やタトゥーを切除してしまうと、まともな結果にはなりません。大変危険です。この“ある程度の大きさ”というのは、素人の方が考えているよりもはるかに小さいです。
また、植皮(皮膚移植)は、周りが額縁状に目立つ傷跡となることが多く、なにか別の動物の皮でも貼りつけたかのような見た目となる傾向にあります。その上、刺青やタトゥーが入っていない部分(採皮部)にもキズが残ります。
そして、植皮(皮膚移植)となると、美容外科の出番はありません。植皮(皮膚移植)を希望する場合は、地元の総合病院形成外科に相談してみてください。
また、レーザーは、ごくごく浅くて墨の少ない刺青やタトゥーにのみ効果的です。なぜなら、どのように高性能のピコレーザーであっても、深い部分の墨には届きません。
非常に高性能のピコレーザーで浅いところの墨が完全にゼロになったとしても、深いところの墨は残ります。
墨の量が少なく、ごくごく薄い刺青やタトゥーの場合は、例外的にピコレーザーが効果的なのかもしれませんが、通常は、非常に高性能のピコレーザーを使った場合でも、墨を完全に除去できることはめったにないでしょう。
また、刺青やタトゥーというものは、入れたらすぐに貪食細胞が墨を食べて、体内に墨が運ばれます。貪食細胞によって運ばれた墨は、リンパ節など体のどこかに残っているでしょうから、そのようなことまで考えてしまいますと、刺青やタトゥーの墨を100%完全に除去できる方法は無いということになります。
削皮の結果は汚い?
20代の女子です。左上腕のタトゥーを除去したいと思っています。治療期間がかかっても、できるだけいい感じに消したいと思っています。
刺青除去・タトゥー除去治療について、いろいろとネットで調べた結果、削皮(皮膚剥削術)を検討しているのですが、ひとつだけ躊躇していることがあります。
ネット上にある削皮(皮膚剥削術)の画像って、ほとんど全部、ゲロゲロに汚いんです。まるでエルム街の悪夢のようでした。削皮(皮膚剥削術)で刺青やタトゥーを除去すると、みんなあのようにゲロゲロに汚くなるのでしょうか?実際のところどうなんでしょうか?
-以上-
ネット上に出てくるゲロゲロに汚い削皮(皮膚剥削術)後の写真は、削皮(皮膚剥削術)が得意じゃなかったり、レーザー治療をメインにおこなっているクリニックがわざとアップしているのかもしれません。実際、そのような情報操作・ディスインフォメーションはネット上でよくおこなわれているようです。刺青除去・タトゥー除去治療においても例外ではないでしょう。
また、六本木境クリニックでは、「削皮(皮膚剥削術)+レーザー法」で1年半から2年かけて、刺青やタトゥーを除去しています。
「削皮(皮膚剥削術)+レーザー法」は、削皮(皮膚剥削術)で薄皮一枚をはがして、その後に気長にレーザー照射をおこなうという方法ですが、削皮(皮膚剥削術)後のレーザー照射は、レーザー単独治療よりも優れた効果を期待できます。
ちなみに、特に男性の方で「汚くなってもかまわないので、とにかく早く刺青やタトゥーを取ってほしい。削皮(皮膚剥削術)後のレーザー照射がいらないほど、ガッツリ深く削ってほしい。」と言う方もいらっしゃるのですが、ガッツリ深く削ってしまいますと、赤黒く固い盛り上がったケロイド状の汚い傷跡になってしまいます。そうなってしまいますと、かゆみ、ヒキツレ、ツッパリなどの症状が非常に強く、日常生活や仕事にも支障を来す恐れが多いですので、おすすめすることはできません。
ネット上にはゲロゲロに汚い写真が多いかと思いますが、六本木境クリニックの削皮(皮膚剥削術)のモニター症例写真はネット上にはほとんど出していません。
六本木境クリニックは6年前からずっと手術が満員で忙しいため、モニターを取っていないのです。
カウンセリングに来ていただけますと、削皮(皮膚剥削術)の症例写真をたくさん見ていただけます。まずは六本木境クリニックの手術結果をご覧になってから、どの方法で刺青やタトゥーを除去するか判断されると良いかと思います。
芸能人のタトゥー除去について
また、わたくしは何度かテレビに出たことがあるのですが、「生放送でなければ何とでもなる」と言っていたディレクターさんもいらっしゃいました。
芸能人の刺青やタトゥー除去については深く考えないことです。芸能人の刺青やタトゥーの除去方法などを気にしていると、刺青・タトゥー除去治療について間違った認識を持ってしまうかもしれません。
ちなみに、六本木境クリニックに相談に来られた方で、いろんな時期にいろんな場所でタトゥーをたくさん入れて、そのタトゥーを消したくて、長年かけて大学病院でレーザーによる除去治療を受け続けているという方がいらっしゃいました。
その方がおっしゃるには、海外で入れたタトゥーだけはレーザ除去で跡形もなく消えたけど、国内で入れたタトゥーは薄くはなっただけで、いつまでも消えず模様がハッキリ残っているとのことです。
この方は、六本木境クリニックの削皮(皮膚剥削術)を受けようかと検討しているそうです。
海外で入れた薄い色のタトゥーだけはレーザー除去で消えやすいようです。
また、レーザーは白人向きに作られているものが多く、有色人種の場合は色素沈着しやすいという話もよく聞きます。
刺青・タトゥー除去治療が安くなった?
最近、刺青除去・タトゥー除去治療が安くなったという噂を聞きました。本当でしょうか?
-以上-
なんともあやしい情報ですね。
ウソや情報操作の類いと思われます。
料金の安さを強調している場合は特にあやしいです。
医療の世界では、医師の技術の差によって結果が大きく違ってきます。特に手術ではその差が顕著に現れます。ましてや刺青除去・タトゥー除去手術のように極めて難しい分野では、結果の差がずっと大きいと言えるでしょう。
もし、刺青除去・タトゥー除去治療の手術後に、キズが何か月もふさがらず、臭い汁が出続けて、感染を起こして入院したり、死ぬような目にあったり、汚く赤黒いケロイド状の結果になって、ツッパリ感と痛み・かゆみに非常に長い間さいなまれて、日常生活やお仕事にも支障が出るようになったりしたら・・(実際にそのような方がたくさんいらっしゃいます)・・などと考えると、値段が安いかどうかは、判断材料に入ってこないのではないでしょうか。
一方、単純にレーザー治療同士を比較する場合は、料金を比較してもかまわないと思います。なぜなら、レーザー治療とは施術する人によって差が出にくいからです。それが、レーザー治療の画期的なことだと思います。
しかしながら、レーザーで刺青やタトゥーが消えるかどうか・・という問題もあります。メーカーが「このレーザーは最新・高性能ですから、魔法のように効きます」と言ったところで、刺青除去やタトゥー除去のように極めて難しい分野では、実際に使用してみると思い通りに行くとは限りません。本当にメチャメチャハイスペックなレーザーでも実際に使用してみると従来のレーザーに毛が生えた程度の効果しか出せない・・・といった場合すらあると思います。だって・・ライオンと戦う場合に小さな錆び付いたナイフか、新品の鋭利なナイフかどうかってそんなに差がありませんよね。
しかし、レーザーはなにしろ機械が高額ですから、導入してしまったクリニックは治療をやり続けるしかないんですよね・・だって・・患者さんから料金を回収しなければ、モトが取れませんから・・そのため、行きすぎた宣伝広告が後を絶たないのでしょう。
写真での相談は可能?
六本木境クリニックの刺青除去・タトゥー除去治療では、日本全国からたくさんの方にご来院いただいておりまして、ご遠方にお住まいの方の場合、まずは、写真でのご相談も承っています。
写メールと一緒に「30代女性、左の二の腕のタトゥー除去希望、大きさは10×8cm、薄い黒に見えるけど・・白い墨も入っているようです」などと、大体の情報をいただけますと、おおよその治療費や治療期間などをお伝えできます。
正式な治療費や治療期間などはカウンセリングにお越しいただいて、実際に診察して皮膚をさわってみないことには分かりませんが、「だいたいこのくらい」といった雰囲気はお伝えできると思います。
妊娠・授乳中のレーザー
レーザーによる刺青・タトゥー除去であっても、胎児や乳児にどのような影響があるのか明言できる医師は誰もいません。レーザーであっても、いったん治療を中止し、ある程度落ち着いてから治療を再開してください。
以前、六本木境クリニックで「削皮(皮膚剥削術)+レーザー法」をお受けいただいた女性の患者さんで、削皮(皮膚剥削術)の手術が終わった段階で妊娠が発覚したため、レーザーは中止して、3年後にまたレーザー治療を再開していただいたという方がいらっしゃいました。
削皮でリストカットや根性焼き治療はできる?
結局、あまりいい治療がないため、現在はリストカットや根性焼きに対する治療はおこなっていません。
また、大学の形成外科がリストカットや根性焼きの傷跡に対しておこなった植皮(皮膚移植)の症例を学会に出していて、結構キレイでした。植皮(皮膚移植)となると・・美容外科の出番は一切ありません。総合病院や大学病院でやってもらうといいと思います。傷跡については日本医大形成外科が有名です。
植皮の欠点は、どんなに上手くおこなっても、植えた皮膚の周辺が額縁状に目立つ傾向にあることと、植えるための皮膚を取るために、太ももなどの採皮部にもキズができるということです。
刺青治療の費用について
そのため、実際にカウンセリングにお越しいただき、診察・触診してみないことには何とも言えません。
刺青やタトゥーはどのような除去治療であっても無傷で除去できるものではありません。
なぜなら、刺青やタトゥーというものは、墨を入れた時に既に傷跡ができているからです。また、刺青・タトゥーの除去治療において、上腕はもっともハードルが高い部位と言えます。
さらに、ほとんどの方が上腕に刺青やタトゥーを入れる傾向にありまして、刺青やタトゥーの半数くらいが上腕に入っているのでは?と思えるくらいです。そのため、手術で除去したとしても、上腕に傷跡があると「刺青やタトゥーの除去治療後では?」と気づかれる可能性が高いです。
手首に傷跡があるとリストカット跡だと思われるのと同じようなものです。
上腕の刺青やタトゥーを除去したい場合は、削皮(皮膚剥削術・アブレーション)+レーザー法をおすすめいたします。他に良い方法はないと思っています。
ケロイドになった
他院で刺青・タトゥー削皮(皮膚剥削術・アブレーション)や切除を受けて、ケロイド状になってしまった場合、その傷跡に対して、六本木境クリニックでもなかなか良い治療がありません。地元の形成外科に相談してみてください。
<ご質問の詳細>
1年前、他院で胸の40cm×25cmくらいの刺青を切除と削皮(皮膚剥削術・アブレーション)を組み合わせた治療で除去しました。3回の手術で全ての刺青を除去する予定でしたが、1回目の手術を受けた後、ものすごい痛みがあったため、治療を中断しました。
2回目以降の手術は受けていません。肩から胸にかけて切除によるツッパリ感がひどく、見た目もケロイド状になって、ミミズバレで赤く盛り上がっています。執刀した先生からは順調だと言われていますが・・。
刺青・タトゥー除去治療についてあまり調べずに安易に手術を受けてしまったことに後悔しています。他院で受けた刺青・タトゥー削皮(皮膚剥削術)や切除のケロイド状の傷跡を少しでもマシにする方法はありますか?また、このくらいの大きさの刺青を六本木境クリニックで除去した場合、治療費はいくらかかるのでしょうか?
-以上-
胸の40cm×25cmくらいの刺青やタトゥーの除去治療の場合、治療費は250万円から350万円くらいかと思います。通院回数は全部で5回から10回くらいでしょう。
他院で削皮(皮膚剥削術・アブレーション)を受けた方々からの相談も多いのですが、他院で削皮(皮膚剥削術・アブレーション)を受けた場合は、やはりケロイド状の傷跡になっていることが多いようです。
ちなみに切除と削皮(皮膚剥削術・アブレーション)との相性は非常に悪いです。削皮(皮膚剥削術・アブレーション)とは新陳代謝・組織の反応を利用してキズを治す治療です。その近くに切除して縫い縮めた傷あとがあると組織の反応が強いので中縫い・下縫いの糸が長期間にわたり次々に出てくることが多いです。
六本木境クリニックでは胸の刺青やタトゥーに対する削皮(皮膚剥削術・アブレーション)においても、ほとんどの場合、良い結果が出ています。しかしながら、他院で受けて一旦ケロイド状になってしまった傷跡に対しては、なかなか良い治療がありません。地元の形成外科に相談してみてください。
ケロイド体質の方について
ご自身でケロイド体質だと思われている方でも、ケロイド体質じゃない可能性があります。
昔ケガしたこの傷跡が目立っているのでケロイド体質でしょうか?以前手術したときの傷跡が目立つのでケロイド体質でしょうか?などなど・・ケロイド体質を自己申告する方もいらっしゃいます。
その場合、「違いますよ。ケガや手術と関係のないお肌に、まるでキノコか何かのようにニョキニョキとケロイドが生えてこない人は、普通・・ケロイド体質じゃありませんよ。ケロイド体質の人は、通常、肩や胸の中心部に自然発生的なケロイドがあるはずです。」
このように正直なことを言える、勇気のある医者は少ないですよね。
反対に「シメシメ・・」なんて考えてしまう医者もいるかもしれません。「そうですね。ケロイド体質かもしれませんね。」と言っておけば、勝負の前からあらかじめ引き分け以上が決まっているようなものです。
だって、手術の後に傷跡が汚くなったって、「やっぱり・・ケロイド体質でしたね。自分の手術が原因じゃないよ。」で済むのですから・・。みすみすジョーカーのカードを手放す人はいませんよね。
ケロイド体質じゃない場合、いわゆる体質因子がなくても、局所因子によるリスクもあります。幅広い切除などを受けてしまい、皮膚が過剰に引っ張られ、伸展刺激が常に続いていると、火に油をそそぐようなもので、ケロイドの炎が燃え続けます。
また、深く削られた削皮(皮膚剥削術)では、必ず赤黒くてガチガチに盛り上がったケロイド状の皮膚になってしまい、なかなか改善しません。
そのような場合は受ける側の体質や責任ではなくて、治療方法の選択や手技の問題ですので、執刀医の責任と言えるでしょう。
レーザー併用なら、削る深さを浅く出来る?
同業者の先生方からもよくある質問ですが・・
「刺青・タトゥー削皮(皮膚剥削術)+レーザー治療法」でピコレーザーを使うのでしたら、確かに、削る深さを浅くできる可能性があります。
しかし、六本木境クリニックで刺青・タトゥー削皮(皮膚剥削術)+レーザー治療をお受けになったほぼ全員の方が、QヤグやQルビーなどの従来のレーザーでも、1年半程度でなかなかいい結果が出ています。ですから、ピコレーザーを使ったとしても、クオリティーが1割良くなるかもしれない、治療期間が1年に短縮できるかもしれない・・という程度のことだと思います。
しかし、いかにピコレーザーを使おうとも、削皮(皮膚剥削術)を下手に行った場合は、上皮化が必ず遅れてしまいますし、臭い浸出液が長く出ます。また、必ず赤黒く盛り上がった固いケロイド状の皮膚になって、ヒキツレやかゆみに悩まされることになります。
上手く削皮(皮膚剥削術)ができないのであれば、薄くなるだけで良しと考えて、ピコレーザー単独治療を行う方がいいと思います。
刺青・タトゥー削皮(皮膚剥削術)+レーザー治療では、削皮(皮膚剥削術)の後に使用するレーザーの性能よりも、削皮(皮膚剥削術)を行う医師の腕(上手い、下手)の方が重要であって、結果の良し悪しが大きく左右されると言えるでしょう。
左上腕のタトゥーの除去治療は?
基本的に刺青やタトゥーの除去方法は、レーザー、切除、植皮、削皮(皮膚剥削術・剥削)の4つです。
わたくしは刺青やタトゥーに対する植皮の経験はそんなに多くはないのですが、やけどの手術ではたくさん経験しています。刺青とタトゥーに対する削皮、切除、レーザーはたくさんの経験があります。また、刺青やタトゥーに対してではありませんが、分割切除やティッシュイクスパンダ―・組織拡張器などの使用経験もあります。
それらのさまざまな治療に対する膨大な経験に基づいて、刺青・タトゥー除去治療について俯瞰的に述べたいと思います。
まずはレーザーによる刺青・タトゥー除去についてですが、どのような高性能のピコレーザーであっても、レーザーですと高確率に患者さん自身が消えたと思うような結果にはなりません。当たり前ですよね。刺青やタトゥーには墨を入れた時にできた傷跡が必ずあります。どんなに魔法のようにすさまじい効果を持つレーザーが開発されて、刺青やタトゥーの墨が魔法のようにゼロにできたとしても、傷跡が浮かび上がってきますよね。
ピコレーザーの講演をたくさんされている有名な先生は、実際、患者さんにはそのように説明されているそうです。最新型のピコレーザーですら、医者が消えたと思えるような結果は少ないですし、医者が消えたと思えたとしても、患者さんが消えたと思えなければ、消えたとは言えないのではないでしょうか?
「試しにレーザーを受けてみてダメだったら他の治療をやってみる」といった意見はよく聞かれますが、ピコレーザーのようにメチャメチャ性能がいい最新型のレーザーですら、打てば打つほど傷跡を増やしてしまうことになります。ですから、いざ他の刺青・タトゥー除去治療を受けようと思っても、その傷跡が邪魔になってしまい、うまく行かないことがあります。試しにレーザー照射を受けてみるよりも、ジックリ考えてから治療法を決めたほうがいいと思います。
次は切除・分割切除について述べたいと思います。
そもそも上腕のように四肢・手足の刺青・タトゥーの場合は、小さくていかにも1回で切除したくなるようなもの以外では、切除をおこなうと良い結果にならないでしょう。
わたくしは大学病院や総合病院の形成外科時代にティッシュイクスパンダ―を使用した経験があるのですが、皮膚はそんなに思い通りには伸びてくれません。ティッシュイクスパンダ―では、少しずつ風船のようなものをふくらませていくのですが・・、あんなに何か月もかけて患者さんが痛い痛いと泣いて泣いて・・にも関わらず、手術の時にたったこれだけしか皮膚が伸びないのか?とビックリすることばかりです。
大き目の刺青やタトゥーに対する切除・分割切除では、勘のいい人は途中であきらめることになるはずです。勘が悪い人や、医者を必要以上に信じてしまう人は、傷口がはじけて大量出血したり、はじけたキズが治らなかったり、何か月も臭い汁で洋服が汚れ続け、地獄のような目にあった挙句、ケロイド状に盛り上がった赤黒く目立つかゆみの強い傷跡となったり・・地獄が永遠に続くといった結末となってしまいます。分割切除についてはひどい結果が多いので受けないことが大切です。
刺青・タトゥー除去の世界はこのようにあまりいい治療がない分野です。今後も画期的な良い治療が出て来ない不毛の世界ですが・・実は1つだけ抜け道があります。それは削皮(皮膚剥削術・剥削)という方法です。
削皮(皮膚剥削術)は上手く行うことができれば、極々小さなものから超巨大な刺青・タトゥーまで他の治療よりは良い結果が出せる傾向にあります。わたくしの削皮(皮膚剥削術)では、術後にレーザー照射を併用しますが、この追加のレーザー照射がいらないほど深く削ってしまうと、ケロイド状になる確率がすごく上がってしまいます。
削皮(皮膚剥削術)は曲者でもあります。上手くない削皮(皮膚剥削術)はたいへん悲惨なので要注意です。臭い汁が半年くらい出続けて、赤黒く盛り上がったかゆいケロイド状の皮膚になったという相談が多いです。
また、それだけじゃなくて、この世はばい菌だらけですが、削皮(皮膚剥削術)はばい菌に対するバリアーである皮膚をわざわざはがすような治療です。下手な手術では感染や敗血症などで命に係わる可能性すらあります。
このように難しい手術ではありますが、削皮(皮膚剥削術)こそ、六本木境クリニックがおすすめしている刺青・タトゥー除去治療です。どんな手術でもたくさんやっている医者にはかなわないものです。六本木境クリニックには巨大な刺青とタトゥーの人が集まってきていますので、皮膚面積に換算すると削皮(皮膚剥削術・剥削)の多くをわたくしが一人でやっていると思っているほどです。
治療期間はどのくらい?
刺青・タトゥーに削皮(皮膚剥削術)をおこなった後は、上皮化と言って浸出液が出なくなるまでに2週間の処置が必要です。この2週間で上皮化するということが大切です。上皮化にそれ以上の期間かかってしまうと、赤黒く盛り上がったかゆいケロイド状になってしまいます。2週間で上皮化させる約束ができない医療機関での削皮(皮膚剥削術・剥削)を受けてしまうと、長い間苦しんだ挙句、あまり良い結果とはならないでしょう。
当院の削皮(皮膚剥削術)では追加のレーザーなども含めて、ほとんどのかたが1年半から2年くらいで刺青・タトゥー除去治療が終了する傾向にあります。
最近ではたくさんの医療機関がこの削皮(皮膚剥削術・剥削)という治療を推奨していますが、ずーっとたくさんやってきたのが六本木境クリニックです。
手術は症例の多いところで受けた方が良いことは誰もが知っていることかと思います。
「刺青やタトゥーが取れるなら結果が悪くてもかまわない」などという意見もありますが、結果が悪いと臭い汁が長期間出続けたり、感染や敗血症などで死ぬような目にあったり、傷み・かゆみやひきつれなどが生じたりして、日常生活や仕事にも影響が出ると言えます。
ちなみに刺青・タトゥー除去の治療期間が圧倒的に一番早い方法は植皮・皮膚移植です。・
上手くいけば治療期間は2週間と早いですが、何か別の動物の皮を無理やり張り付けたかのような独特で不自然な見ためになってしまいます。その上、刺青やタトゥーとは無関係の太ももなどに植えるための皮膚を採った傷跡が残ってしまいます。
植皮ですと、美容外科クリニックの出番はありません。大学病院や総合病院のようなところで2週間入院して受けるのが良いでしょう。
また、レーザーですと、何年何回かかったとしても、患者さん本人が納得できないことが多々あります。もともと刺青やタトゥーには墨を入れた時にできた同じ形の傷跡があります。最新のピコレーザーのようなバツグンに性能が良いレーザーで墨が冗談のように消えたと仮定しても、刺青やタトゥーと同じ形の傷跡が浮かび上がってきますので、いつまでたっても納得できるものではありません。
皮膚が伸びるのを待って徐々に刺青やタトゥーを切除していくような、いわゆる「分割切除」ですと、数年かければ確実に刺青やタトゥーが取れそうに思えるかもしれません。しかしながら、実際は、極小さな刺青やタトゥー以外では非常に大変な目にあいます。理解力のいい人の場合は分割切除を途中であきらめることになりますし、ダマされやすい人は、結構な回数の分割切除を受けてしまい、何かの拍子に傷口が張り裂けて大量出血してから刺青・タトゥーの除去治療をあきらめることになると言えます。その場合には、地獄です。臭い汁が数か月出続けて洋服が汚れ、治った後でも赤黒く盛り上がってかゆみが強いケロイド状の皮膚になってしまいます。
婚約者や結婚相手の親について
婚約者や結婚相手の親に
知られないようにするのが
圧倒的に一番良いと思います。
知られてしまった場合には
ろくなことがない印象があります。
おそらく、相手の親御さんは
刺青やタトゥーというものを
レーザーなどで魔法のように
消しゴムで消すように簡単に取れる
くらいに思っているでしょう。
たとえ、うすうす・・
その大変さに気付いていたとしても
子供の配偶者や婚約者の話であって
自分の子供自身の話ではないので
真剣に悩んでくれることもなさそうです。
「刺青やタトゥーは簡単に取れる」
と説明する医者・クリニックは、嘘つきです。
精神的に追い詰められている
目の前のかわいそうな人達から、
「お金をどれだけむしり取れるか」
ということしか考えていないのでしょう。
施術を受けた人がその後どうなるか、
どんなひどい目にあうのか・・
なんて一切興味がない人達です。
現在、広く行われている
刺青・タトゥー除去治療の現状と
六本木境クリニックで行っている
刺青・タトゥー除去治療について
簡単に説明させてください。
刺青やタトゥーのレーザー除去は、
最新のピコレーザーであっても
学会でのアフター写真は
ほとんど途中のようなものしか
見たことがないですし、
実際にピコレーザー後相談に来た人は
デコボコでまだらのような結果ばかりです。
また、切除の場合、
大き目の刺青やタトゥーは、
たとえ何回に分けたとしても
取り切れることはありません。
大きな目立つキズができる上に
墨のほとんどは残ってしまい、
しかも変な痛みやしびれが残ってしまう・・
そのようなイメージでほぼ間違いありません。
それどころか、切除を受けたら、
治療の途中で傷口がはじけてしまい、
巨大な生傷になって、
臭い汁が半年出続けた・・
などといった相談もめずらしくありません。
「無傷でキレイに早く取れます」
などというキャッチフレーズが
世間には多いのですが・・
実は、ウソです。
やらなかったら良かったレベルの治療ばかりです。
では、大学病院・総合病院の
形成外科はどうかと言いますと、
偉い先生は刺青やタトゥーを診ないでしょうし、
適当にあしらわれるでしょう。
また、刺青やタトゥーを
きれいに除去できる方法はありませんので、
除去治療を受けたとしても、
肌を露出できるとは限りません。
現実的には、
上手く削皮(皮膚を削ること)を行って、
墨を減らしてから、3か月ごとに
追加のレーザーを照射する
という方法が良いと思われます。
治療は1年半~2年くらいかかりますし、
その間は非常につらいことばかりです。
大き目の刺青の場合は、
特に強靭な精神力のある方以外は、
今まで全員が途中で治療を中断しています。
途中で治療を中断した場合には、
非常に痛くて辛い思いをした挙句、
墨はほとんど減らず・・
その上、大きな傷跡が
できることになります。
周囲の人に
「刺青・タトゥーを取りなさい」
と言われて治療を受けた人の中で
大きな刺青・タトゥーの除去を
貫徹できた人は誰もいません。
削皮・剥削の結果について
刺青・タトゥー削皮後の悲惨な症例写真は、
六本木境クリニックの症例ではないようです。
そのような症例と比較した場合、
六本木境クリニックの症例は各段にキレイです。
「上皮化して、処置が必要なくなるまで1か月前後かかる」
などと言うクリニックでタトゥー削皮を受けてしまうと、
術後になかなか赤みが引かず、
長期的にケロイド状(ひどいやけど痕)になって
ヒキツレやかゆみが強く残るため大変です。
男性の場合、「傷跡が汚くてもかまわない」
などとおっしゃる方がいますが、
見かけと症状は比例します。
見かけがひどいと症状もひどく
日常生活やお仕事に支障が出たりします。
理想的な刺青削皮を行った場合は、
2週間で上皮化します。
術後の処置が2週間しか必要ない
ということです。
患者さんの個人差はありません。
上皮化までの期間の差は、
医者の技術の差と言えるでしょう。
ちなみに、他院で刺青やタトゥーの
削皮・剥削・アブレーションなどを受けて、
その後に当院に相談に来られた方は
大勢いらっしゃいますが、悲惨な結果ばかりでした。
特に悲惨な例を挙げますと、
生傷が半年以上治らずに、
臭い汁が出続けて、
悪臭と痛みに苦しみ続けている・・
という20代の女性が二人いらっしゃいました。
また、肘周りがガチガチに
固いケロイド状になってしまい、
肘が曲がらず車の運転もできない
という30代男性も来られました。
その他の人も・・
赤黒くてガチガチに固いケロイド状で
ヒキツレとかゆみで・・
日常生活にも支障を来していました。
具体的には何が大変なのか?
どのようなものでもメチャメチャ大変で怖いものです。
レーザー(ピコレーザーを含む)・切除・植皮など
それぞれの大変さについては、各論に譲るとして
ここでは当院が最もたくさん行っている
刺青・タトゥー削皮について
その大変さを詳しく説明します。
六本木境クリニックの
刺青・タトゥー削皮の場合ですと、
まず局所麻酔がつらいです。
ただ、刺青やタトゥーを入れている方は
痛みに強い方が多いと思いますので、
ここで我慢できない方はいないと思います。
手術は刃物による
手作業で行いますので、
静脈麻酔などを使用した場合は
動いてしまうこともあって、
ものすごく危険なため使用できません。
次につらいことは、手術中に
じっとしていないといけないということです。
除去するタトゥーや刺青の部分を
伸ばしたままの不自然な体勢で
通常2~3時間我慢していただきます。
もちろん特に厳しい部位の手術の場合には、
途中で休憩時間を設けますが・・
いずれにしても大変な手術です。
手術当日は朝ぶろで来ていただき、
手術当日の夜は入浴できません。
翌日の再診でわたくしがチェックした後は
2週間毎日、自宅で入浴・処置をしていただきます。
翌日からの入浴はしみて痛くて大変です。
なにせ・・まるで、バイクで転倒して
アスファルトで思いっきりガリガリっと
削れた後の入浴のようなものですから・・
その後、3か月から半年は
かゆくてかゆくて大変です。
かゆくて眠れない
気が狂いそうだ・・
などと言った話もザラです。
そして、何といっても・・
一番大変なことは
追加レーザーの痛みです。
当院では患者さんが非常に多く、
また巨大・広範囲の
刺青やタトゥーの方が多いため、
削皮後の追加レーザーが3か月おきに
なってしまっています。
これ以上・・
レーザーに時間を取られて・・
レーザーが半年おきや
1年おきになってしまうと、
昔から通院している方々から
お叱りを受けてしまいます。
ほとんどの方ではレーザーの際に
麻酔を行うことができません。
このため、ほとんどの方は激痛をこらえて
レーザー照射の痛みに耐えています。
大きな刺青やタトゥーの方の場合は、
部分・部分に分けてレーザーを打つ約束で
局所麻酔を使用しますが、
その場合には治療終了まで数年を要します。
局所麻酔を使用せず、
痛みに耐えてお受けになっている方は
通常1年半程度で
治療が完了することが多いようです。
タトゥー・刺青除去治療は大変?
タトゥーや刺青の除去治療のように
お受けになった方のその後の生活に
大きな影響(ヒキツレや痛み、
かゆみなどの悪い影響を含めて)を
及ぼすような分野では、
手抜きをせず、一からじっくりと
詳細をお話しすることが執刀医の責務です。
また、タトゥー・刺青除去が、
お手軽だと言うのでしたら、
ウソつきですし、
詐欺の一種でしょう。
現実は、ごく小さなタトゥー・刺青以外では
除去治療はものすごく大変で、
まるで命がけで取るようなものです。
例えば、レーザーと言う言葉はお手軽に聞こえます。
でも、実際に受けてみると、その痛みがすさまじいし、
何年もずーっと受け続けたとしても
ぜんぜん取れたと思えないことが多いでしょう。
なぜなら、刺青やタトゥーは入れた時すでに
たくさんの傷あとができていますので
どのように魔法のような最新のピコレーザーでも
刺青やタトゥーと全く同じ形の傷あとが残ってしまいます。
このため、レーザーを受けた人は
刺青やタトゥーの形が
残像のように、いつまでも残って見えると言います。
一方で、切除ではごく小さなもの以外では
結構ひどい目にあう確率が高いようです。
たまたま感染して下縫いの糸が
どんどん出てくるようになり
チクチクして臭い汁が出続けて
悪臭と洋服のよごれが気になりますと言った相談が多く感じます。
しかし、ほとんどの場合、その人がたまたま感染したから
そのような目に会っていると言うわけではありません。
非常に多くの人が似たようなことを言っているので
ある程度の幅で皮膚を切り取ってしまうと
下縫いの糸が出てくることが多いようです。
そのことによって、臭い汁が出続けて
周りが赤くただれて見えるので感染のように見えたり
実際に感染を起こしたりしていると思われます。
因果関係が逆ですよね。
感染したから糸が出てきたのではなくて
糸が出てくるから感染したり、
臭い汁と周囲のただれが感染のように見えたりするようです。
もちろん、大きな刺青やタトゥーの切除はもっと悲惨で、
治療自体が完結できないことがほとんどでしょう。
巨大なキズあとができたのに、墨がほとんど取れていなかったり
はじけて巨大な生傷ができて、何か月も治らない・・
などと言った相談もあるので要注意です。
タトゥーや刺青ってキレイに消えますか?
ですが、六本木境クリニックの刺青・タトゥー削皮であってもキレイには消えません。ご自身やご家族の採点では、六本木境クリニックの刺青・タトゥー削皮でも50点といったところでしょう。世間の刺青・タトゥー除去治療がマイナス点のようなものばかりなので、患者さんがたくさん来院され、わたくしが過剰な自信を持っているだけです。キレイに完全除去という状態がもしあって、それを点数で表現したとすると90点以上だと思われます。でも、タトゥー・刺青除去ではそのような高得点どころか60点から70点くらいのそこそこ良い結果ですら存在しないものです。
刺青・タトゥー除去治療の世界は本当に低レベルどころか最低レベルの争いなのです。最新のピコレーザーを用いるタトゥー・刺青除去治療に対していろいろなクリニックが出している「無傷で完全に消す」「キズができない」といったキャッチフレーズは噴飯ものでウソと言えるでしょう。従来のレーザーでは、7年35回も受けたのにデコボコでまだらになっただけという相談がありますし、最新のピコレーザーでも学会で途中経過のようなアフター写真しか見たことがありません。その上、ピコレーザーの学会写真でも肥厚性瘢痕(ケロイド状)になっている事例が出ていました。
切除でも「一本線の傷跡」にはなりません。赤黒く盛り上がったミミズのような傷跡になる傾向が強いです。人前で露出できることを保証するようなタトゥーや刺青の除去治療はありえません。
六本木境クリニックの刺青・タトゥー削皮でも白いブラウスが透けにくくなったり、知っている人の一切いない温泉に何とか入ることができる、知り合いのいないプールなら何とか行けるというくらいの結果でしょう。でも、その程度であってもタトゥー・刺青除去のなかでは良い治療結果と言えるのではないでしょうか。
タトゥーを気軽に入れて良いのか?
切除でもドッグイヤーというフタコブラクダのように皮膚が波打った感じになり、赤黒く目立つミミズのように盛り上がった傷跡ができます。その上、刺青やタトゥーの大きさによっては、タトゥーのほとんどが残ってしまったり・・
どのような治療法でもタトゥー・刺青除去の途中であきらめている人が大勢います。
わたくしが自信を持って行っている境クリニックの削皮+レーザーでも、
本当に大変な思いを何度も乗り越えても・・そんなにキレイな結果ではありません。
刺青やタトゥーを入れる場合には一生絶対に取らない覚悟が必要です。
今でもそうですし、今後も永遠にそうです。いくら待っても良い治療が出てくることはないでしょう。友達について行って勢いで入れるなんてもってのほか・・少しでも迷いや悩みがあるときは2〜3年は考えてから入れましょう。
タトゥーや刺青を入れた時に感染症になったかどうか心配
このことに対して十分に気を配ってハリを使い捨てにしているようなスタジオでも、リスクがゼロというわけではないようです。
医学的知識が乏しい場合や注意が足りない場合には墨・インクや機械などからでも感染症がうつってしまう可能性があると言います。
肝臓内科や内科に相談してみてください。採血して血液検査をしてくれると思います。
タトゥーは体に悪いのでしょうか?
MRIについて
刺青・タトゥーが入っている人がMRIを受けるとリスクがあるという根拠ですが、タトゥーが入っている人がMRIを受けて、やけどを起こしたという海外の報告があるそうです。
検査する部位やその近くにタトゥー・刺青が入っていなければ、そんなに危険ではないと言います。しかし、MRIを受けることができなかった場合、このような事情を知っていても病院サイドの担当者を責めるわけにはいかないと思います。担当者は1人の事故も起こさないことが仕事ですので、やけどなどのリスクがわずかでもある人のMRI検査を断ってもよいと言えます。最近では64列CTのようにMRIの他にも画像解像度の良い診断機器があるので、ある程度カバーできるように思えるのですが、いかがでしょうか?
他の医療について
出産のときに、刺青やタトゥーを見られるのがはずかしい。といったお悩みが多いようです。
刺青・タトゥーの入っている部位や条件によっては除去後も刺青やタトゥーを連想させると言います。そのような部位の第一位は肩の下・二の腕・上腕です。この部位はすべてのタトゥー・刺青の約半数が入っているので、何かあることが分かった時点で・・刺青・タトゥーの除去後だろうと思われるでしょう。また、実はウエスト・腰の後ろ側・お尻の上あたりに入っている独特な雰囲気の刺青も、どのように上手く治療しても刺青やタトゥーに見えると言います。
刺青やタトゥーが大きい場合の方が不利ですし、緑・紫のようなレーザーが効きにくい色や墨が盛り上がって深い場合の方が不利であることは間違いないでしょう。
十字架のように誰もが知っている形も不利と言えます。除去後も何となくそんな風に見える場合が多いと言います。
わたくしは毎日のように刺青やタトゥーの相談を受けていますが
刺青・タトゥーを入れている人が医療を受けるときのデメリットについて
刺青・タトゥーを入れていることがバレると恥ずかしいといったこと以外のお悩みは、ほとんど聞きません。あまりにもレアーなことをあれこれ心配しても仕方がないので、その他のことについては、そんなに心配しなくて良いと思われます。
保険について
どういった契約になっているのかが問題です。
かといって、タトゥーや刺青が入っていることを申告しなければ、
そのことがバレた時に保険金が下りないかもしれません。
契約によっては、一度でもタトゥーを入れた経験があれば
もうどのように治療しても保険金が下りないかもしれません。
外資系の保険など英語で書いてある場合はなおさら分かりにくいでしょう。
また、自分の担当者自体が特殊なケースについては、
よく分かっていない場合もあるかもしれませんので要注意です。
レーザー無しにはできないの?
刺青やタトゥーの削皮でお叱りを受けるパターンは墨の残りではなく、ケロイド状になることです。削りすぎは良くないので
削皮後の追加レーザーがいらないほど削ることは全くナンセンスだと言えます。
追加レーザーがいらないほど深く削るとケロイドになると言えるでしょう。
また、少し削り方が浅く、追加レーザーの回数が多かった人のほうが
最終的にはキレイになったという症例が実際にありました。
形がわからなくなる?
しかし、傷跡は必ず残りますしリスクも伴いますので、
刺青やタトゥーの形と無関係にむやみに広く削ることはできません。
それだけシビアな手術だとお考えください。
当然、十字架のように誰もが知っている形のタトゥー・刺青は不利と言えます。
値段は?
複数回に分けるような大きさでは数百万の場合もあります。
刺青・タトゥー削皮後の追加レーザーはいくらかかりますか?
ちなみに削り足りなくて追加レーザーの回数がかかった人の結果は意外とキレイです。
一番問題となるのは削りすぎだと思います。
傷跡治療について
意味合いが大きく違ってきます。もともと、刺青・タトゥーをある程度目立たない傷跡に置き換えることができると非常に喜ばれるので、成功と言えますが・・傷跡については何に置き換えると成功と言えるのでしょうか・・傷跡治療に関しては少しでも目立ちにくい傷跡に置き換えることができれば成功と言えますが、あくまでそれは医者側の意見です。1割目立たない傷跡になったからと言って患者さんから喜ばれるわけではありません。
傷跡については手術での改善を目指すのではなく、症例数の多いクリニックでフラクショナルレーザーやダーマローラーなどを繰り返し受けて1割目立たない傷跡を目指す方が無難でしょう。
持病があるが削皮を受けることができる?
妊娠・授乳について
刺青やタトゥーの除去よりも妊娠・出産や授乳を優先された方が良いことは間違いありません。
色が入っているけど・消える?
その上、削皮後のレーザーとは、タトゥーや刺青の墨のほとんどを削りとったあとに照射するレーザーですので、どんな刺青・タトゥーであっても墨が少なくなっていて、レーザーの効きが良いと言えるでしょう。どのような色の刺青・タトゥーであっても削皮+レーザーですと、墨が薄くなる傾向にあります。ある程度の結果を期待できると言えるでしょう。
削皮は墨を削ってレーザーの効き目を良くする治療ですので、当然、不利な色はレーザーと同じ緑・ブルー・紫などです。でも、削皮+レーザー治療1年は、レーザー単独治療数年よりも高い効果を期待できると言えるでしょう。
MRIとタトゥー・刺青除去について
その大きさのタトゥー・刺青削皮でしたら
総額50万円から60万円くらいでしょうか?
また、今ではMRIじゃなくても
64列CTのように画像解像度が良い
診断機器もあるようです・・
どのような方法で
タトゥーや刺青を除去したとしても
絶対にMRIで安全とは言い切れません。
一度でも体に墨を入れてしまうと
タトゥー・刺青の除去手術を受けたとしても
どこかに墨が残っている可能性はあります。
逆にタトゥー・刺青を除去しなくても
検査の部位から離れた部位であれば
そんなに危険ではないでしょう。
もちろん、安全第一ということで
タトゥーや刺青が入っていることを理由に
MRI検査を断るクリニックもあると思います。
でも、そのようなMRI担当者を
悪く言うことはできません。
医療機関の担当者にとっては
危険がないように万全を期すということが
仕事の一番のキモでしょうから。
墨はゼロになるのでしょうか?
墨ゼロを目指すとひどい目にあいます。
赤黒くて盛り上がった傷跡の方が
ずっと人目を引くので露出できません。
刺青やタトゥーの除去治療では
100%納得のいく治療はありません。
それどころか、
世間には受けなければよかった
というレベルの除去治療が非常に多いです。
刺青・タトゥー除去の世界では
大きな自信を持っている
六本木境クリニックの削皮+レーザー法ですら
50点がとれない世界です。
刺青・タトゥー除去とは、
そのような分野の話ですから、
うっすらと墨が残っても成功と言えます。
特に左の上腕は刺青やタトゥーの
およそ半数が入っている部位ですので
どのような治療法で除去手術を行ったとしても
刺青やタトゥーの除去後だと
気付かれることが多いように思います。
もちろん、人間の目は瞬間の左右認識が悪いため
このことは右の上腕でもほぼ変わりません。
削皮直後のレーザー照射の危険性
レーザー照射を行うようになり、感染症が起こる可能性が激減した」「汚染された血液の量が多く、広く飛び散れば飛び散るほど、肝炎やエイズなどの感染症のリスクは当然高まる」というのは本当でしょうか?一般的に、肝炎やエイズ等の感染については、性交渉の他、注射針や墨を入れる時の針の使い回しなどが原因とされています。手術を受ける事によって、肝炎やエイズに感染することはあるのでしょうか?
あくまで、わたくしの個人的な考えですよね。
わたくしが書いている内容については、
証明することが非常に難しいですよね。
臨床医としての勘に基づいた意見かもしれません。
でも、わたくしは針や手術道具を
使いまわししないとしても
血液の臭いがするようなOP室で
OPをしたくないです。
全責任がある執刀医として、
血液ができるだけ存在しない
OP室で手術したいです。
肝炎などをうつさないための確実で
ほとんど大丈夫と言える対策は
血液を出さないことだと思います。
血液が出ているところにレーザー照射すると
血液を霧散させることになり、
感染の可能性が高まると思います。
実際にわたくしもごく初期の頃、
タトゥーや刺青の削皮を始めたばかりの頃は、
削皮直後にレーザー照射していましたが、
血液が霧散して・・
クリニック中が血液の臭いで一杯でした。
それで、いやな予感がして、
上皮化完了後のレーザー照射に替えました。
また、当院ではわたくしが神経質なため
手術では極力・・出血させないようにしています。
(通常、そこそこ大きめの削皮でも、
出血はおそらく5cc以下程度です)
しかも、手術器具は洗浄後に
一晩たんぱく除去剤につけて、
さらに滅菌器にかけています。
おそらく専門家から見ても
噴飯ものの蛇足だとは思います。
しかも、削皮後の追加レーザーは
上皮化してからしか行いません。
ご指摘通り、
目に見えないレベルのものを
恐れているのかもしれません。
原始人チックかもしれませんが、
性分ですので、何ともなりません。
言い訳してしまうと、
手術は手術を行う人(術者)が
やりやすいこと(精神的にも)が大切で、
常識はずれのところもあるかもしれませんが。
本当に申し訳ありません。
入れてすぐの刺青・タトゥーは除去しやすい?東京都内
20代 女性 入れたばかりの刺青除去相談
入れた時期と墨の取れやすさについては
刺青・タトゥー除去を非常にたくさんやっている
わたくしでも全く分かりません。
「入れたばかりの刺青やタトゥーの方が取りやすい」
などと言って・・
除去手術を焦らせるようなクリニックが
あった場合にはあやしいと言えます。
何かやましいことがある場合には、
相手方を焦らせるというのが、
詐欺の常道です。
刺青・タトゥー除去は非常に大変な上、
そんなにキレイな結果はまずありえません。
ジックリ悩んで悩んで
検討する方がいいと言えますし、
その結果、「刺青・タトゥーを除去しない」
という結論もそんなに悪いことではないと思います。
タトゥーや刺青を早く消さないと人生が狂う?
などということは普通ありえません。
本当にそのような場合は、
逆にタトゥーや刺青を急いで取ったとしても
人生が狂う場合がほとんどだと思われます。
そして、そのような場合、
残念ながら美容外科には打つ手がありません。
本当に刺青・タトゥー除去を急ぐ場合は、
当然、どのような最新レーザーにも
ピコレーザーにも
出番はありません。
たとえタトゥー・刺青レーザーを
数年間ずーっと打ったとしても
受けた人の側から見ると
ぜんぜん消えたとは思えない・・
そのような可能性があるのが
タトゥー・刺青レーザー除去です。
極々小さなものは切除。
そして、手足で1〜2cm以上、
四肢で3〜4cm以上、
体幹部で5〜6cm以上の場合は、
大学や総合病院の形成外科に入院して
植皮をしてもらうといいと思います。
どちらにしても、
形成外科でやってもらう方が無難です。
植皮などのように
傷跡が目立つ方法に抵抗がある場合、
あえて除去手術を受けず、
タトゥーや刺青を隠し通すこと、
ウソをつくことの方が現実的です。
タトゥーや刺青を入れているだけで
不当に差別的な扱いを受けることを
よしとしているのでしたら、
自分にウソをつけないので無理でしょうが・・
タトゥーや刺青を入れているだけで
不当な差別を受けることを
ぜんぜん納得していないのでしたら、
自分だけの責任であって、
一生ウソをつき通せば、何も問題ないと思います。
ご遠方・海外の方の刺青・タトゥー除去
海外在住 30代女性 刺青(タトゥー)除去相談
当院が行っている刺青・タトゥー除去の削皮は
非常に大変な手術ですので、
カウンセリングでリスクを説明して、
十分に納得いただいてから
ご予約をいただいております。
カウンセリングの予約と同時に
カウンセリング日のすこし先の日の
手術のご予約も承っておりません。
そのため、国内在住のかたであっても
最初にお電話いただいてから
実際に手術をお受けいただくのは
半年くらい先となっています。
また、刺青・タトゥーの削皮後に
数回程度の追加レーザーが必要です。
レーザーは3か月以上間隔をあけて照射します。
そのため、国内在住の方であっても
治療期間は1年半くらいとなります。
海外在住のかたでしたら、
毎年日本に帰られるときに合わせて
レーザーを打ってゆくと仮定すると
数年かかる場合もあると思います。
それでも、レーザー単独治療と比較すると、
刺青・タトゥーの削皮は、
レーザーを数年間ずーっと打つよりも
良い結果になると思います。
お電話だけでご予約をお取りしております。
お手数ですが、何卒よろしくお願いいたします。
術前・術後写真などについて
破棄することはできません。
刺青・タトゥー除去治療を
お受けになった方の写真は
全て永久保管する決まりとしています。
また、当院で除去治療を行う可能性があるかたも
刺青やタトゥーの画像を保存しておいて
手術準備やシミュレーションの参考としています。
お写真は他者にみられることはありません。
もちろん画像が流出したりしないように
NTTが24時間監視しているといった
大企業並みのセキュリティー対策をしています。
当院で手術をお受けになった場合は、
永久的に保管するようにしています。
手術というものは永遠に責任が生じます。
それほど執刀医の責任は重いと認識しています。
このことは刺青やタトゥーの除去手術に
限ったことではありません。
たとえば美容外科手術では、
顔写真を必ず証拠として残さなければなりません。
刺青・タトゥー除去手術でも
似たような意味合いで
手術をお受けになったかた全員の
お写真を保管しています。
本当に申し訳ありませんが、
そのような決まりとしていますので
何卒よろしくお願い申し上げます。
妊娠・出産予定や不妊治療について
東京都内 30代女性 タトゥー除去相談
あきらかにタイムリミットがありそうですが、
刺青・タトゥー除去治療には
タイムリミットというものがありません。
どちらを優先させるかについては自明の理です。
妊娠・出産や不妊治療を優先させてください。
時々、
「麻酔などの薬剤を使わないレーザー除去の場合は
問題ないと他院で言われた」
などといった恐ろしい話がありますが・・
受けてはダメです。
目先の売り上げのために
そんな重大なウソをよくつけるものです。
刺青・タトゥーレーザーは基本的に
お肌に無理やり火傷を起こす治療ですので
痛みなど全身的な影響があります。
妊娠・出産・不妊治療に
重大な影響があるはずです。
妊娠・出産・不妊治療をご希望の方は
刺青・タトゥー除去治療を
受けてはいけません。
そもそも刺青・タトゥー除去後に
傷跡を露出できるとは限りません。
えっ、レーザーでも傷跡ができるんですかって?
最新のピコレーザーでもしっかり傷跡ができます。
これ以外の意見はウソです。
せっかく、痛い思いして、高額を支払ってまで、
刺青・タトゥー除去治療を受けたというのに
近所ではママ友などの目が気になって、
温泉にもプールにもいけません・・
知り合いのいない旅行先でなら
温泉やプールに行けるようになった・・
刺青・タトゥーが白いブラウスに
透けにくくなった・・
刺青やタトゥー除去の世界では
このくらいの結果が最上級と言えるのです。
小さなものでしたら
カバーマークなどでかくすことも
選択肢の一つだと言えそうです。
そして何食わぬ顔をして
「刺青・タトゥーなんて入っていません。」と
自己責任でウソをつけばいいんですよ。
刺青・タトゥーを入れることは犯罪ではありません。
あまり自分を責めないでください。
刺青・タトゥーていどのことで
まるで極悪人であるかのように差別する方が
どうにかしているんですよ。
キャンセル待ちはありますか?
六本木境クリニックのキャンセルは
予約日近くなってからの
電話によるキャンセルばかりですので・・
3年以上前、
電話したらすぐ来れる都内在住の方限定で
キャンセル待ちを承っていましたが、
キャンセル自体が非常に少ないのに対して、
希望者がすぐに大勢たまってしまい、
にもかかわらず、実際に電話しても
すぐに来れる人はいなかったので中止しました。
キズあとやリストカットについて
東京都内 20代 女性 リストカット跡の削皮希望
美容外科を受診しました。そのクリニックではレーザーを受けたのですが、効果がみられず、結局何本かのリストカットが密集している部位を切除縫合しました。10ヶ月経過したのですが、赤黒い溝のような線になっていて、切除する前よりもひどく目立ちますし、ドッグイヤーというのでしょうか(?)腕の形がまるでフタコブラクダのようになって、いびつに歪んで、すごく変になってしまいました。削皮(皮膚剥離術)は、キズ跡やリストカットにも効果的でしょうか?肌の色の違いなどはあまり気にしていなくて、カバーマークで隠せない3D状の線の溝と腕自体の変なかたち(ドッグイヤー?)がとても気になります。ネットで見た六本木境クリニックの刺青・タトゥー削皮の傷跡はとてもきれいで。仕上が美しく見えました。リストカットなどの傷跡に削皮ができるかどうか教えて頂けないでしょうか?できれば・・費用も知りたいです。
手首の上(前腕)の刺青・タトゥー削皮は
そこそこ良い結果ばかりです。
しかし、リストカットやたばこ跡(根性やき)
などには勝算がありません。
以前、強く希望されて2〜3回行ったのですが
案の定・・悲惨な結果でした。
また、切除縫合も良い治療とは言えないと思います。
削皮も切除縫合も施術前よりも
人目を引きやすくなることが多く
自分でリストカットあとに見えなくなったなどと納得できたとしても
本当はあまり意味がありません。
前腕から手首はリストカットが極めて多い部位ですので
通常、この部位の傷あとは
リストカットあとやリストカットあとの修正手術後だと思われます。
人目を引いてしまうと
かえって、リストカットだと気が付く人が増えるにすぎません。
10回施術を受けて2〜3割減を目指すような
長い治療期間をかけて、わずかな改善を目指すような治療しか
本当はありません。
商売のためのキャッチフレーズなどを真に受けて
まるで魔法のような治療があると勘違いしてしまうと
ダマされることになります。
現実的なのは、フラクショナルレーザーや
ダーマローラーなどしかないと思います。
また、ひょっとしたら、
培養表皮なども上手く行うことができれば
そこそこ良いのかもしれません。
削皮(皮膚剥離術)は前腕にも可能ですし、
良い結果が出ていますが、
あくまで、タトゥーを別の傷跡に
置き替えるための治療です。
リストカット跡に対して行うと
かえって人目を引くようになるかもしれません。
リストカット跡や傷跡に
削皮(皮膚剥離術)を行うことはできません。
また、フラクショナルレーザーやダーマローラー、
培養表皮などの治療は当院では行っていません。