よくある質問
当院によせられるよくある質問をまとめましたのでご覧ください。
上皮化する期間には個人差がある?
理想的な深さで削って、尚且つ、理想的な術後処置をした場合、2週間くらいで上皮化する傾向にあります。
もし、上皮化するまでの期間に差があるとしたら、その多くは執刀医の技術力の差に起因していると思われます。
このようなことを分かっていない医師の手術は危険です。2週間くらいで治る(上皮化する)ことを約束できないクリニックで、刺青・タトゥー除去治療の削皮(皮膚剥削術)を受けてはいけません。大変危険です。
上皮化とは、カサブタが無くなって、汁が出ない状態のことを言います。削皮(皮膚剥削術)後のキズが治った状態のことを指します。
六本木境クリニックで行った刺青・タトゥー除去治療目的で行った削皮(皮膚剥削術)の症例のほとんどが、2週間で上皮化しています。
削皮後、通院は何日必要ですか?
刺青・タトゥーの削皮(皮膚剥削術)を受けた場合、術後、何日間の通院が必要でしょうか?
手術の翌日に再診があるため、ご遠方の方は、手術当日は、周辺のホテルに1泊していただく必要があります。
ご遠方の方でも手術自体は1泊2日でお受けいただくことが可能です。
時々、前泊される方もいらっしゃいますが、その場合には2泊3日となります。
術後は2週間の自宅処置が必要です。
また、削皮(皮膚剥削術)をお受けいただいた後に、追加のレーザー照射が必要です。
レーザー照射は削皮(皮膚剥削術)の手術後3か月以上あけて通院いただきます。もちろん、忙しい場合は、少し間があいてもかまいません。妊娠・子育てをはさんで3年ぶりにレーザーに来られた方もいらっしゃいます。
レーザー回数は本当に読めません。
忙しすぎるのか、墨が薄くなったのでそこそこ納得できたためか、術後のレーザーにぜんぜん来ない方もいらっしゃいます。9割以上の方が0~10回、まれに10回以上通院する方もいらっしゃいます。
削皮後は毎日ガーゼ交換が必要?
刺青やタトゥーを削皮(皮膚剥削術)で上手く除去した場合、2週間で上皮化する傾向にあります。ですから、3か月間ガーゼ交換する必要などありません。
そのような情報は、刺青・タトゥー除去治療に詳しい医師によって監修されていない間違った情報です。素人が書いたものでしょう。おそらく変な情報ばかり載せているwebサイトかと思います。
もしかしたら、意図的に間違った情報を掲載して(情報操作)、ピコレーザーなどの別の刺青・タトゥー除去治療に誘導するという目的で作られたのかもしれません。
または、技術力の無い未熟な医師が、浅く上手く削ることができず、むやみに深く削ってしまい、上皮化できないために、そのような意見を言っているのかもしれません。
「ガーゼ」なんて古いですよ。
創傷治癒ややけどの治療に詳しい医者なら、ガーゼではなく、創傷被覆材という高級なキズパワーパッドのようなものを使います。ですから、「ガーゼ交換」などといった言葉が出てくること自体、おかしいように思います。かなり古い考え方の治療と言えるでしょう。
六本木境クリニックの刺青・タトゥー削皮(皮膚剥削術)では、翌日再診の後、自宅で2週間、入浴時に創傷被覆材を交換してもらっています。このような方法が新しい医療だとわたくしは思います。
ガーゼですと、強く固着してしまい、キズをベリっとはがし続けることになるため、はがす度に激痛でしょうし、出血もひどく、3か月たっても治らない・・ということになりかねません。そのような治療法ですと、ケロイドになる確率はかなり高く、赤黒くてカチカチに硬くてかゆい皮膚になってしまう傾向にあります。
刺青やタトゥーの削皮(皮膚剥削術)をたくさん行っているのは、このわたくしくらいだと思います。
学会などでもたくさん出していますし、刺青・タトゥー除去治療に詳しい先生方なら全員が六本木境クリニックをご存知だと思います。
そのわたくしが、「2週間で上皮化できないような削皮(皮膚剥削術)は失敗です」と言っているのですから、「ガーゼ交換3か月」はあり得ないでしょう。
削皮後は必ずレーザーが必要?
削皮(皮膚剥削術)を受けた後に、必ずレーザーを受けなくてはなりませんか?銭湯で隠さなくてもじっと見られなければ刺青だと分からない・・程度の薄さになれば十分なのですが、削皮(皮膚剥削術)だけだと、そうならないのでしょうか?
-以上-
六本木境クリニックの刺青除去・タトゥー除去治療では、削皮(皮膚剥削術)とレーザーを必ずセットでお受けいただいております。
削皮(皮膚剥削術)だけで刺青やタトゥーを薄くしようとすると、深く削ることになりますので、赤黒くて非常に目立つ、かゆい傷跡になってしまいます。
削皮(皮膚剥削術)はレーザーの効き目をよくするだけの治療だとお互いに認識することが良い結果につながると思います。このことはまさにこの治療のキモです。
六本木境クリニックの刺青除去・タトゥー除去治療では、削皮(皮膚剥削術)後にレーザーを照射することが大前提となっています。
削皮(皮膚剥削術)で刺青やタトゥーが入っている皮膚を薄く削り取ってからレーザー照射をおこなうと、レーザー単独治療の場合よりもずっと良い結果が期待できます。
削り足りなくて(かなり薄く削った)、レーザーの回数が多くなってしまった人がキレイに仕上がったというケースも今までにありました。
削皮後のケロコートについて
<ご質問の詳細>
ケロコートを塗っただけだと手術した部分が擦れて汚くなってしまいそうです。また、シャツや下着類にケロコートがついてしまいます。どうしたらいいですか?ケロコートを塗った後にガーゼなどで覆ったらいいでしょうか?
-以上-
六本木境クリニックでは、上皮化した後は、ケロコートを塗ったら、通常は何も当てないようお願いしています。
刺青やタトゥーを削皮(皮膚剥削術)で除去した場合、「術後はキズを乾燥させないでください、キズを乾燥させるとケロイドになりますよ」と強調しているため、混同されることが多いのですが、乾燥させるとひどい結果になってしまうのは、上皮化するまでの約2週間です。上皮化した後は、ケロコートだけ塗って、通常は何も当てないことをおすすめしています。
また、ケロコートを塗ってすぐに服を着ると、洋服について汚れてしまいますので、ケロコートを塗ったら、しばらく乾燥させてからお洋服を着てください。
仕事・運動
通常運動は2週間やすんでください。
タトゥーや刺青が大きい場合、その位置が関節可動域にかかっている場合や関節可動域に近い場合には運動を1か月くらいのお休みした方が良いと思います。
墨の部位・深さ・色・関節など重要構造物からの距離によっても違ってきますので
一概には言えませんが、削皮はお仕事を休まずに受けられる方が多いと言えます。でも、もちろん術後の安静期間が長い方が経過が良くてキレイになるかもしれません。
例外は足や下腿・大腿といった下肢です。下肢は日常生活でも動かすし体重がかかるし、その上うっ血する痛みが強い部位です。まず長めの安静が必要でしょう。もちろん無理は禁物ですが・・本当に分からないのは個人差です。
なんと、そこそこ広い下腿(ひざ下)のタトゥー削皮を3日の休みで受けられた事務仕事の方もいらっしゃいましたし、非常に広範囲の削皮をご遠方から大変なお仕事をほとんど休まずに通われた方もいらっしゃいました。
それも、土木作業や建築だったり、工場での非常にきついお仕事だったり、救急外来の看護師さんだったり・・本当に驚きです。
風呂に何日入れない?入浴できない?
削皮手術の当日は朝風呂でお越しいただいて、その日の夜は風呂に入れません。翌朝、わたくしが翌日再診でチェックすると、以後は入浴してキズを洗ってもらっています。このことが感染を起こさずに早くキレイに治せる秘訣でもあります。
もちろん、お風呂に入るとしみますが、キズを洗わないとばい菌が増えますので、痛み止めを飲んででも入浴してもらっています。
傷口をさけて洗ったり何かフィルムのようなものでカバーしての入浴は、ばい菌を増殖させることになり危険ですので、しないようにお願いしています。
消毒はキズの治りが遅くなり、傷跡がどす黒くて汚くなるしケロイドになりやすいので、消毒はしないようにお願いしています。
ちなみに、わたくしの経験では5年以上前、2人ドロドロになって高熱が出るほどメチャメチャひどい感染に苦しみましたが、2人ともキズを洗わずに消毒していました。
傷口を乾燥させるとケロイド状になりやすいので、お風呂以外は24時間創傷被覆材を貼っていて、お風呂の時だけ外してキズを洗い、入浴後はすぐにまた創傷被覆材を貼るようにお願いしています。
また、レーザーの後は、すぐに入浴できます。水ぶくれがひどくない場合は放置してもかまいませんが、水ぶくれがそこそこひどい場合にはステロイド軟こうを塗っていただいています。また、水ぶくれが破れて浸出液がでる場合にはサランラップなどで約2週間カバーしてもらっています。
傷口をぬらせるのいはいつから?
翌日再診でチェックした後は入浴・シャワー可能となります。むしろ、以後は傷口を積極的に洗ってもらっています。傷口をさけて洗ったり、フィルムでカバーしたままシャワーを浴びたりすると傷口がむれて臭くなりドロドロします。当然、かゆみも増します。
ばい菌も増えて危険ですので必ず傷口を洗うようにしてください。傷口を洗うとばい菌は激減しますので、かえって安全になります。
夏の方が不利?
洗わないで・乾燥・消毒・軟膏・ガーゼなどの用語は昔から続く古い治療の用語かもしれません。
境クリニックの刺青・タトゥー削皮では手術当日は朝ぶろで、翌日から入浴やシャワーでキズを直接洗っていただいています。
お風呂に入れないような治療を夏に受けると、ばい菌が繁殖して死ぬような目に会うかもしれないし、ドロドロして臭くてかゆみが強くて地獄のような目に会うことになるかもしれませんが、境クリニックの刺青・タトゥー除去手術では入浴できない日自体がありません。
ちなみに、手術した部位を避けて洗ったり、フィルムのようなものを貼ったままシャワーを浴びるような考え方もあるかもしれませんが、そのような方法では、すぐにドロドロして臭くなりますし、ばい菌が増えてかえって危険だと思われます。
キズが治るのはいつ?
また、ケロイドとは赤黒く盛り上がった見かけも非常に汚い傷跡のことです。理想的な深さに削られた削皮ではほとんど全員が2週間で上皮化します。上皮化というのは、キズが治って汁が出なくなった状態で無理やり乾燥させるのではなく皮膚がはって本当に傷が治った状態のことを言います。
タトゥー・刺青削皮の出血は?
理想的な削り方をすると、ほとんど出血せず、2週間で上皮化(傷が治ること)する傾向にあります。
おそらく六本木境クリニックのタトゥー・刺青削皮では平均2〜3ccしか出血していないと思いますし、ほとんどの方が2週間でキズが治っています。
また、この2週間で傷が治るということが非常に大切で、このことが約束できないクリニックでタトゥーや刺青の削皮を受けてしまうと、かゆみが強く赤黒く盛り上がって醜いケロイド状になってしまうと言います。
夏と冬はどちらがいいですか?
術後に入浴できない日は1日もありません。
夏でも臭くなったりかゆくなったりすることがほとんどありません。
「洗ってはいけません、避けて洗ってください。消毒してください、軟膏・ガーゼ・かさぶた・乾燥・・」などと言った言葉がひとつでも出てきたら、昔ながらのまるで民間療法並みの治療と言えるでしょう。
今では、洗って創傷被覆材で保護するというのが常識と言えます。
タトゥー・刺青除去の世界でも洗ってはいけない治療や避けて洗わなければならないような治療では春夏秋冬いつ受けてもかゆくてかゆくて浸出液でベタベタして臭くて臭くて大変ですし、もちろん、夏に受けた場合は特に悪臭と激しいかゆみで地獄のようです。
入浴について
シャワーはいいけど入浴・湯船はちょっと・・というお医者さんの方がまだまだ多いと思います。でも、それって本当でしょうか?
わたくしはもともとやけどの専門医で褥瘡(床ずれ)なども外来や入院で診てきました。当時から、傷口に何も当てずに入浴してもらっていました。
例えるなら・・傷口に1兆の菌がいるとして、シャワーが10、湯船が100・・などと言ったところで
入浴するとばい菌や浸出液・膿などが薄まるだけですよね。
当然、洗った方がばい菌が減って安全になりますし、湯船に入って入浴した方がばい菌が減って安全になりますよね。
また、刺青やタトゥーの除去手術後に入浴できないということは・・冬に受けると寒くて風邪ひいて免疫力が落ちて創部が感染を起こして長期間ドロドロになった挙句にガチガチのケロイド状になって、以後はヒキツレてつっぱってかゆくてかゆくて日常生活やお仕事にも支障を来します。これまた地獄です。