任侠風刺青相談
大阪の20代男性から両上肢から胸の刺青除去について質問メールが届きました。
【Q】
刺青削皮・剥削希望です。任侠風の刺青で両腕七分袖から胸まで。色も入っています。
どうしても全部消したいのですが、
遠方のため、カウンセリングに行くのでさえ、
結構ハードルが高く感じています。
スケジュールや費用について、
だいたいのことをメールでお聞きしてから
カウンセリングの予約を入れようと思っています。
わたしの場合、1回の削皮手術で取れるでしょうか?
通院は何回くらい必要でしょうか?
また、全部消した場合、
お値段は大体どの位でしょうか?
高額の場合、医療ローンやカード払いなどで
支払うことは可能ですか?
また、刺青削皮後に火傷の湿潤療法などを行うと
もっとキレイになりますか?
【A】
本当に申し訳ありません。
刺青・タトゥーの除去治療とは、
たとえ小さな刺青やタトゥーであっても、
責任やリスクが伴う大変な手術ですので高額です。
ましてや、大きな刺青の場合は、
「命がけ」と言えるほどの大手術ですので、
非常に高額となってしまいます。
六本木境クリニックでは、医療ローンもクレジットカードも
取り扱っておりません。
お支払いの方法は、1か月前の一括お振込のみです。
ただし、手術1回ごとのお支払いですので、
例えば100万円の手術×10回でしたら
100万円ずつのお支払となります。
両胸、両腕七分袖ほどの大きさで色入りの刺青は、
途中で安静が必要となる場所が多く、
お互いにものすごく大変ですので、
できれば除去手術を受けない方が良いと思います。
同じような大きさ・部位の刺青・タトゥー除去で、
九州から10回、四国から12回、
手術に通った方もいらっしゃいましたが、
お二人とも気の毒になるほど大変そうでした。
また、手術はやってみないと分からないものです。
一部がケロイド状に盛り上がる場合も、
墨が薄く残る場合もあり得ます。
火曜日・水曜日と学会の時以外は手術可能ですし、
2週間ごとに手術可能ですが、
両胸から両腕七分袖の大きさで色入りの刺青ですと、
削皮・剥削手術が10回前後必要で、
費用は総額1000万円前後と言えます。
また、湿潤療法についてですが、
わたくし自身がもともと火傷の専門医ですので、
わたくしが考える最良の湿潤療法を使用しています。
ご安心ください。
【Q】
やはり大変ですね。
大変だろうとは予想していましたが・・
1回100万円×10回=総額1000万円とは
予想をだいぶ上回りました。
モニターなどで、もう少し安くならないでしょうか?
【A】
診察してみないことには明言できませんが、
間違いなく、1回の除去手術が90万円~120万円前後だろうとは思います。
でも、お支払いは手術1回分ずつですので
100万円前後で治療をスタートすることはできます。
広範囲の刺青やタトゥーの除去は「あきらめる」ことが最良の方法
【Q】
以前から六本木境クリニックのブログやコラムを
ずっと拝読してきましたし、
「絶対に境先生のところで刺青除去する」
と決心していましたので、本当に残念ですが・・
完全にあきらめました。
【A】
本当に申し訳ありません。
範囲が広いと大変な手術ですし、
色がついている場合は思いのほか墨が残って
お叱りを受けることもあります。
また、一部がケロイド状になって
大変な思いをさせてしまう可能性もあります。
同じような範囲の方で
2~3年通院されている方もいらっしゃいます。
そのような事情で安請け合いはできないのです。
案外、広範囲の刺青やタトゥーを消したい場合は、
「あきらめる」ということが最良の方法かもしれません。