一般的に、二重切開法や眼瞼下垂の手術は「術後の腫れが多い」、眉下切開(眉下リフト)は「術後の腫れが少ない」といわれているようです。

とくに、六本木境クリニックの術後の腫れについては、二重切開法や眼瞼下垂の手術どころか一般的な眉下切開(眉下リフト)の腫れよりもずっと軽いように思います。

眉下切開の術後は腫れやすい?

腫れの程度は内出血のヒドさに比例しますから、丁寧な止血操作やルーフ眼輪筋切除や眼窩脂肪の脱脂をできるだけ行わないことも腫れが少ない主な理由だと考えられます。

そして、六本木境クリニックの眉下切開では電気メスを一切使わず、メス・ハサミと低出力のバイポーラしか使っていないことも術後の腫れが少ない理由でしょうか。

なお、メス・ハサミと低出力のバイポーラしか使わないため、六本木境クリニックでは、時計やピアス、指輪をつけたまま、眉下切開(眉下リフト)や二重切開法などをお受けいただけます。

眉下切開術後の腫れは1週間休めばバレない

六本木境クリニックで眉下切開(眉下リフト)の手術を受けると3~4日ひどく腫れることがあります。内出血がひどい場合は自分で気にならなくなるまで2週間くらいかかることもあります。

こうした腫れがひどい場合でも「1週間あればメイクでごまかせた」とほとんどのかたがおっしゃっているため、お仕事を1週間お休みいただければかなりバレにくいと思います。

実際、当院で眉下切開をお受けになったかたの半数以上が、ダウンタイムが少ないと感じていらっしゃいます。

眉下切開を受けられた患者さんからは、

「眉下切開を受けたあと内出血も腫れも、自分ではけっこう気になっていたのに、他の人にはバレなかった。」

「他の人って本当に見てないものですね。1%とかじゃなくて本当ゼロですね。」

このようにおっしゃるかたが多く、眉下切開をお受けになったかたの平均的な感想だといえるほどです。

特にひどい場合は、

「眉下切開の翌朝、鏡を見たら、試合に負けたボクサーのようになっていた。」

「血液が日に日に重力で下まぶたのほうに下がって、目の下が内出血でパンダのように黒くなった」

と、患者さんが表現されることもあります。

ですが、確率的には眉下切開を受けた方の3%くらいだと思います。

ですが、このような最悪な場合であっても、1週間あればコンシーラーなどでほとんどごまかせるため、いつもそのように説明しています。

眉下切開のような手術で、ご自身がまったく気にならない直後の結果ということはないと思いますが、やはり「他人の目はザル」といえるかもしれません。

眉下切開の抜糸は8日~2週間後くらいに行う

当院の抜糸についてですが、眉下切開(眉下リフト)は手術の8日~2週間後くらいに行い、二重切開法や眼瞼下垂の手術の場合は6日~8日後くらいに行っています。

六本木境クリニックでは、一般的な眉下切開で使われている糸と比べて目立ちにくい極細半透明の糸を使用しているため、これまで患者さんから糸が目立ってバレたという話はうかがったことがありません。

そのため、2週間くらい糸をつけていても問題ないのかもしれません。逆に、あまり早く抜糸すると傷口が開いてしまい、縫い直すことになったり最終的に溝状の傷跡になったりするためおすすめできません。

また、眉下切開(眉下リフト)の抜糸を8日~2週間後くらいに行うことについては美容外科医や形成外科医でも、よほど気を付けて丁寧に糸を結ぶドクターにしかおすすめできません。

糸の結び目;ノッドは強く結ばれていてもかまいません。ですが、組織をしめる力が強すぎると抜糸を5~6日で行わなければ、糸状痕といってワンピースのルフィーのようなムカデ状の傷跡となります。

ちなみに私の眉下切開の皮膚縫合では糸結びが少しでも強すぎると感じたときは、いったん抜糸して縫い直しています。

このとき縫い直しするかどうかの判断はシビアに行っており、ロックをかけた外科むすびが少しでも動いたら強すぎると判断することが多いです。

眉下切開術後1日目〜1週間後の腫れの変化や特徴

当院の眉下切開(眉下リフト)直後は手術操作による腫れだけでなく、局所麻酔でもふくらんでいます。とくに途中で局所麻酔薬を追加した人のまぶたはさらに腫れてみえます。

ですが、手術当日の就寝まではほとんどだれでも徐々に腫れが引きます。腫れが引くのが早い人は翌日以降もそのままの流れでだんだん腫れが引いて行き他人はおろか家族からも全然バレないでしょう。

眉下切開手術の腫れが特にひどい人では翌日から3日後、急に内出血して腫れてきて、腫れは徐々に減ったけど目の下まで広がった内出血をメイクでごまかせるまでに1週間かかったという話もあります。

腫れが長く続く場合には、ヒドい内出血・血腫または感染によるものが疑われます。

ですが、丁寧に止血して、うぶ毛の切れ端やガーゼの線維・ホコリなどを丁寧に取り除いていますから、当院の眉下切開3千例で感染はまだ起きていません。

そして、極まれに内出血がひどいケースはあっても除去しなければならないほどの血腫もまだ起きてはいません。

また、腫れやむくみは重力で下がって行く性質がありますから頭を高くしているほど腫れが引きやすいものです。

病人のように長時間寝てるよりもイスに座って本を読んだり、ソファーでテレビやスマホを見ているほうが足の方にむくみが移動して顔の腫れは引きやすいですし、サングラスをして散歩しているほうが腫れが引きやすいということです。

かといって、枕を高くしたりソファーで寝たりすることは寝違えたり風邪をひいたりしやすいためおすすめできません。

余談になりますけど、眼帯は遠近感が悪くなりケガなどの原因となりますから、眉下切開(眉下リフト)術後の内出血をかくしたいときはサングラスのほうがおすすめです。

内出血がヒドくなったケースでは、たいていの場合、重たいものを持ち上げたり、お風呂で温まったら急に内出血や腫れが悪化したりとか、飛行機に乗ったら悪化したなどというエピソードがあります。

飛行機に乗ると気圧の変化で内出血や腫れがひどくなるかどうかについてはよく分かりませんけど、他のことには因果関係がありそうです。

そのため、眉下切開の手術直後、少なくとも激しい運動は2週間程度、入浴のとき熱い湯舟でジックリ温まるのは2~3日程度ひかえていただいています。

全身の血液はすごい勢いで還流しています。眉毛直下の血液も常に入れかわっていますから湯舟で体全体を温めると傷口も温まって出血しやすくなります。

当院の眉下切開で他人が見苦しく感じるほどの腫れは3~4日、わずかな腫れは3カ月程度と説明しています。腫れが3カ月というのは2カ月後より3カ月後のほうがスッキリして見えるというザックリとした意味合いです。

眉下切開術後に痛みはある?また対処法は?

眉下切開(眉下リフト)手術当日の夜だけは誰でも痛いようですけど、翌日からは痛みの程度が半分以下のことがほとんどらしいです。

大きな神経は眉頭側に走っていますから眉頭は痛みが強く眉尻側は痛みが少ないといえます。そのため術後の痛みに関しては当院の眉下切開(眉下リフト)のほうが他院よりも少し不利なのかもしれません。

痛み止めを処方しますが、すきっ腹で飲むと胃が痛くなりますから、できるだけ空腹で飲まないことがコツです。手術後すぐに近場で何か食べてから内服されることをおすすめします。

痛い部位をあまり見ないことも大切です。脳と神経はつながっており、鏡やスマホで痛いところをずっと見続けていると暗示で痛くなるようです。痛みは見なければ見ないほど早く治ります。

ちなみに当院の眉下切開(眉下リフト)手術後に痛みが長期間持続したケースは千人に1人程度で更年期女性ばかりです。

冷却は腫れや内出血予防に関しては無力ですけど、傷口をさけて近くを冷やすと痛みをまぎらわせることができるらしいです。温痛覚が同じ神経回路だからでしょうか?

私のような九州人が学会などで北国に行くと寒いというより痛いと感じるほど冷たさと痛さは似ていますから冷やすと痛みがまぎれることは理にかなっています。

傷口を直接冷やす過程でバイキンがつくことを心配されるのでしたら、少し離れたおでこなどを冷却したらいいと思います。

もちろん眉下切開のような切って縫う手術での感染は執刀医が手術の時、うぶ毛の切れ端やホコリ・ガーゼの線維などを縫い込むことによって起こることがほとんどのため、後から少々のことでは感染しません。

眉下切開直後の冷却はあまり効果がないかも

眉下切開(眉下リフト)の術後に冷やすこと自体あまり効果はないと考えられますけど、昔から迷信のように「術後2日間は患部をしっかり冷やすこと!」といった話をよく耳にします。

他院で眉下切開(眉下リフト)を受けて、六本木境クリニックでは修正手術を受けたかたの話をご紹介します。

こちらの方は前回、他院で眉下切開を受けた時は、「最初の3日間はヒマさえあれば冷やしてください。冷やし方によっては内出血や腫れがひどくなるし一生懸命冷やせば、内出血や腫れをおさえることができます。」

と説明を受けたそうです。実際に、眉下切開手術後4〜5日は保冷材で一生懸命に冷やしたそうですが、腫れや内出血はかなりひどく出たそうです。

形成外科系美容外科医学会JSAPS専門医の有名な先生が眉下切開の手術をされていて、傷跡がきれいだったため、正直ハードルが高い修正症例でした。

ですが、眉下切開で外側だけ皮膚切除されていて、外に向かってまぶたが引っ張られたような引きつれが少しあることと、眉毛から2mm程度下側に白い線状の瘢痕があるため、改善の余地ありと考えて、眉下切開の修正手術をうけたまわりました。

もちろん、事前に「初回の眉下切開を○○先生がきれいにされているため、どの程度改善できるのかは、やってみないとわからないです。しかし、少なくとも少しは改善できると思います。」と、正直に説明して手術を行いました。

術後、話をうかがうと、このような話をされていました。

「今回の眉下切開修正手術後は冷やさなかったのに、内出血も腫れもそんなに感じなかった。やはり、冷やすことは内出血や腫れとはそんなに関係なかったんですね。」

「前回は、ヒマさえあれば冷やさなくてはならなかったので、すごく不便でした。今回は冷やさなくて良いので、日常生活が普通にできました。」と、非常に喜ばれていました。

実際には、眉下切開手術後(冷却のために)さわればさわるほど、刺激が加わり、内出血がひどくなるのかもしれません。

血液の環流はすごいため皮膚直下の血液も毎秒毎秒入れかわっています。このため、外部から冷やしても皮膚のわずか下は体温と同じ温度になっていると考えられます。

そのため、湯舟で体表の9割を温めると傷口が温まるけど、眉下切開(眉下リフト)の傷口のような体全体の1%以下の部位を一生懸命に冷やしても効果がないというわけです。

あるいは、眉下切開直後の冷却は責任転嫁なのかもしれません。もし内出血がひどくなった場合、「あなたの冷やし方が足りなかったから内出血したんだよ。」という言い訳にできることがもともとの目的なのかもしれません。

六本木境クリニックの眉下切開では、腫れや内出血予防に関して外からの冷却はあまり効果がないと考え、お勧めしていません。ですが、前述のように傷口をさけて近くを冷やすと痛みをまぎらわすことができるらしいです。

眉下切開術後は洗顔・洗髪はOK、ただし入浴はひかえましょう

当院では眉下切開(眉下リフト)後の洗顔・洗髪は当日から許可しています、というより、積極的に洗顔剤などでお願いしています。

もちろん、力を入れてゴリゴリ洗うのはダメです。やさしく丁寧に泡で洗ってください。

洗ったほうがバイ菌は少ないですし、汚れも落ちやすいため最終的な傷跡がキレイになります。眉下切開の手術後に洗えないというのは意味不明です。丁寧に傷口を縫っていないとでもいうのでしょうか?

そもそも洗うことができないようでは、ペタペタしてかゆくてクサいため、そのような手術は真冬にしか受けることができません。

ニオイというものが曲者です。他人の目はザルですけど鼻は厳しいです。他人の顔が気になる人なんていませんし、むしろ全くといっていいほど見てないものですけど、他人の悪臭に関しては自分のニオイよりずっと厳しい人がほとんどです。

ちなみに防水フィルムみたいなもの貼ったり避けてシャンプーOKなどといった対策は、ビニールハウスでバイ菌を培養するようなもののため危険ですし、もっと蒸れてかゆくてクサいから絶対にやらないほうがいいです。

むしろ当院では眉下切開(眉下リフト)手術当日、朝に洗髪してお越しいただき手術直前に洗顔、帰宅したら傷口を積極的に洗ってもらいますから乾燥して、多少カピカピするかもしれません。

もちろん傷口は軟膏を5日程度ぬっていただきますけど、他の部位は基礎化粧品をつけていただいてもかまいません。傷口につくと害があるのか?という質問がありますけど、そもそも傷口につけることができないものはお肌にもつけないほうがいいでしょう。

むしろ抜糸前から抜糸後も普段ご使用の基礎化粧品で保湿していただいています。丁寧に切って縫っていますから特別な薬などは必要ありません。普段と変わったモノをつけるほうが肌荒れしたりしてロクな事にはならないでしょう。

眉下切開の手術後、洗顔や洗髪などは直後から全く問題ありませんが、入浴で湯舟につかることだけは例外としています。保冷剤などで傷口など狭い範囲を冷却することと違って温める部分の体表面積が非常に広く体中つながっています。

血液はすごいスピードで環流していますから、傷も温まってしまい内出血しやすく腫れが長く続きやすいと言えます。とはいえ、入浴で湯舟につかることをひかえていただく期間は手術直後の2~3日だけです。

眉下切開後の腫れに関するよくある質問と回答Q&A

眉下切開(眉下リフト)の術後の腫れについて、患者さんからよく質問を受けます。

ここでは実際にカウンセリングやX(Twitter)インスタなどのSNSで質問を受けたり、よく耳にする質問について私なりの回答をご紹介したいと思います。

形成外科や美容医療の現場で30年近く、3,000例以上の眉下切開を行ってきた経験から、皆さんの不安や疑問に正直にお答えできればと思います。

眉下切開術後、仕事や外出はいつから可能?

眉下切開(眉下リフト)手術の翌日からパウダーやリキッドで眉毛を描けますし普通にメイクできますから、術後にキズや傷跡が目立って外出できないなんて当院ではめったにありません。

キズが目立たないことこそ眉下切開の手術ではとても重要なことです。前髪作って厚化粧でも遠くから傷跡がクッキリ目立つから何年経っても外出できないという他院修正相談がおどろくほど多いものです。

ちなみに当院の眉下切開ではスッピンで前髪を作らなくても直後からキズや傷跡がバレることがほとんどありません。

当院の眉下切開は他人目線ではキズや傷跡の問題がほとんどクリアできますから、内出血や腫れが気にならなければ直後からお仕事や外出ができます。

内出血や腫れについては個人差がありますと言いたいところですが、内出血や腫れがひどい時は止血のし忘れだと説明しています。

サングラスして翌日から散歩したり、何と・・手術後すぐ旅行に行く人もいたり、あまりにも内出血や腫れが軽かったため、お休みを取りやめて翌日から出社したという話もよく聞きます。

内出血や腫れをかくしたい場合、眼帯ですと遠近感が悪くなり事故や突き指などの元ですからサングラスのほうが無難です。もちろん内出血や腫れの程度が軽ければ伊達メガネのほうが良いでしょう。

伊達メガネは眉下切開手術前から前もってかけていたほうが、まわりの人からあやしまれないと思います。

激しい運動は2週間さけていただいていますけど、病人のように寝ていると腫れが引きにくいため、軽い散歩やデスクワークなどを積極的に行うほうが、むしろダウンタイムを軽く短くできます。

当院眉下切開(眉下リフト)の平均ダウンタイムDTは3.5日程度、1週間あれば内出血や腫れが当院でマックスレベルであっても化粧でかくすことがほぼ可能です。

眉下切開術後はいつからコンタクトレンズやメイクができる?

眉下切開(眉下リフト)手術当日はメガネでお越しいただいたほうがいろいろとスムーズですが、コンタクトは直前までつけててもいいですし直後から使用可能です。

極論をいえば、コンタクトを外していただいたほうが手術しやすいですけど、つけっぱなしでも大きな問題があるわけではありません。

翌日からパウダーやリキッドで眉毛を描けますし普通にメイクできます。ですが、ペンシルでゴリゴリするのはできれば半年、どうしてもって人は3カ月くらいやめてほしいです。

眉下切開の手術後に眉毛を描けないなんて私には信じられません。丁寧に縫ってないと自分から言ってるようなものですし、他人にバレる確率が上がります。

もっとも当院の眉下切開ではノーメイクで前髪を作っていなくてもキズや傷跡でバレたという話はほぼ聞きません。

ちなみに抜糸の日は眉毛のメイクなしでお越しいただき、抜糸後のメイクも翌日からにしていただいています。

特にご遠方のかたは抜糸の日、眉毛の上に何もつけて来ないほうが無難です。過去に私が1本だけ抜糸し忘れたご遠方のかたからお叱りを受けたことがあります。

話が横にそれますが、まわりの人がメガネのフレームを見てしまう傾向があるため、コンタクトよりメガネのほうが眉下切開手術を受けたことがバレにくくなります。

視力が良くて裸眼だったりコンタクトしか使わなかったりで、ちゃんとしたメガネを持っていない人も手術前から伊達メガネをしてるとバレにくいらしいです。

眉下切開後の腫れが片側だけひどい場合は問題ある?

眉下切開(眉下リフト)手術後の内出血や腫れが片側だけひどい場合に嫌な予感がする素人のかたはスルドイといえます。医療人でも片側だけのほうが内出血や感染など何かしらの緊急事態を疑うと思います。

そして、同じ人での左右の比較ですから当然ながら個人差ではありません。直後や翌日でしたら100%止血のし忘れによる内出血や血腫です。私は自分の手術ではそのように説明しています。ちなみに感染は3日目ごろから起こることが多いと思います。

内出血や腫れがヒドい場合、絶対に問題がないとは言い切れません。他院では血腫除去が必要なケースもあったらしいですし、感染では切開排膿しないと改善しないこともあったり、縫合糸膿瘍でしたら感染源となった中縫いの糸を取り除かなければ改善しません。

ですが、ご安心ください。当院の眉下切開では3千例以上、感染も除去しなければならないほどの血腫も起こっていません。感染も内出血や血腫も個人差や体質だけで起こることはほぼないと思います。

眉下切開手術の感染は執刀医がうぶ毛の先やガーゼの線維・ホコリなどを丁寧に1つ1つ取り除かずに洗浄だけですませて縫合してしまったことが原因です。

そして、術後に取り除かなければならないほどの血腫は間違いなく、動脈や大きめの静脈など止血し忘れた血管がどこかにあります。

冷やしたり温めたりしても痛みをまぎらわせるくらいしか効果はありません。腫れを早く引かせる確実に効果がある方法は、就寝時に内出血や腫れがヒドいほうを上にして寝ることくらいでしょうか?

もっとも長期間横になるよりは軽く散歩したりデスクワークなどを行ったり、ソファーに座ってテレビやスマホを見てるほうが両側の腫れが早く引きます。

また、片側だけ内出血や腫れがひどい場合でも眼帯はおすすめしません。遠近感が狂うため突き指や事故の原因となりやすいためサングラスのほうが無難でしょう。

眉下切開術後、飲酒・喫煙はしてもいい?

眉下切開(眉下リフト)手術後、飲酒・喫煙はひかえめのほうが無難だと思います。飲酒は血流が増えて内出血や腫れがひどくなりダウンタイムDTは長くなる傾向があります。また、喫煙すると末梢血管の血流が悪くなり感染しやすいと言われています。

個人差なんてほとんどないと思っている私でも高血圧の人のほうが内出血や腫れの程度がひどいと感じますから、飲酒で血流がよくなると内出血や腫れがひどくなると思います。

ですが、私は手術中うぶ毛の切れ端やガーゼの線維・ホコリなどの異物を執刀医が傷口に入れて縫い込んでしまうことが感染の一番多い原因だと思っています。喫煙者が感染しても人のせいにしたりはしません。

タバコはひかえめにビールやハイボール・カクテル1本くらいは手術当日でも一応可としています。ただし、喫煙者は色素沈着しやすく眉下切開の傷跡が黒っぽいことが多いように思います。

私が飲酒より比較的喫煙にきびしいとしたら、私が33歳で禁煙した元喫煙者で、禁酒にはアラ還になった今でもまだ成功していないからだろうと思います。

「眉下切開術後は塩分の濃い食事をひかえる」はホント?

塩分濃いめの食事をひかえたほうがいいことは、眉下切開(眉下リフト)の手術後だけにかぎった話ではありません。

塩分が濃い食事は高血圧になりやすく太りやすいため他の生活習慣病にもなりやすいと思われます。お食事は普段からできるだけ塩分ひかえめのほうがベターです。

ですが、濃いめの塩分で眉下切開手術後すぐに何か起こるのか?と言われるとそうではないため、あまり神経質になりすぎないほうがいいのかもしれません。

ちなみに、ほとんど何でも個人差や体質の差はなくて執刀医の差であることを強調している私ですけど、高血圧のほうが内出血しやすいことは否定できません。

そして、内出血しやすいということはひどく腫れやすくて腫れが長く続きやすいということです。

高齢者や男性のほうが眉下切開手術のとき内出血しやすいことも高齢者や男性のほうが若年女性より血圧が高い傾向があることと関係していると思います。

もちろん、高齢者や男性の眉下切開手術ではより丁寧な止血を心がけています。

また、ピリ辛については慢性的に血圧が高くなると言うよりは、食べた瞬間だけ血圧が上がりそうなため、手術直後たとえば2~3日だけでもさけたほうが無難でしょう。

眉下切開術後、運動やサウナなど汗をかくことはNG?

眉下切開(眉下リフト)手術後に激しい運動は2週間、格闘技やコンタクトスポーツは3週間やらないようにしてもらっています。

汗をかくからNGというよりは血流が増えると内出血しやすいですし、直接打撲すると1カ月後でも傷口が開くことがあります。

当院では眉下切開手術の直後から傷口を洗顔剤で洗えて洗髪・洗顔もできるため汗をかくことについては問題ありません。

手術直後から洗えることは意外と大事です。洗うことができないと汗で体中かゆいしクサいため、そのような手術は真冬にしか受けることができません。

ですが、湯舟は血流が良くなり内出血や腫れがひどくなりますから2~3日入らないようにしてもらっています。

サウナは2週間以上やめてくださいと説明しています。真冬の湯舟は必要なことでもサウナは趣味であって必要性がなさそうに私が思ってしまっているからなのかもしれません。

手術後のため不測の事態が絶対ないとは断言できません。初心者みたいに少しずつ時間をのばして徐々にならして行くことをおすすめします。

そして、脱水には十分気をつけてください。脳梗塞や心筋梗塞のリスクだけでなく、人間7割が水分のため脱水こそ万病のもとです。

未成年でも眉下切開を受けることができる?

六本木境クリニックの眉下切開(眉下リフト)では、未成年者(10代のかた)が手術を受ける場合、保護者の同意書があったとしても、カウンセリング、手術、抜糸、すべてにおいて保護者同伴でご来院いただいております。

保護者のかたに同伴いただけない場合は、説明することも医療行為を行うこともできません。未成年者とは何事もすすめることはできません。

眉下切開(眉下リフト)後、他院で二重埋没や二重切開法を受ける場合、「二重整形から先にやったほうが良かったはず」なんて説明されるかもしれません。

ですが、二重埋没後に眉下切開を受けたら埋没の糸が移動して気に入らなくなり、埋没抜糸してやり直したという人がマレにいらっしゃいます。

また、二重切開や眼瞼下垂手術後に眉下切開したら二重ラインの切開線が上方移動して目を開けた状態でも見えるようになって気になると言われたこともあります。

私は形成外科や美容外科で約30年いろんな事例を診てきましたけど、二重整形よりも眉下切開から先に受けたほうが最終的な目や二重の形がキレイになると考えています。

最近、当院でも希望者には積極的に二重埋没や二重切開・眼瞼下垂の手術・目頭切開を行うようにしています。

ですが、目尻切開たれ目形成グラマラスラインは目の下がたるんで、いずれクマが目立つようになるためおすすめしていません。

眉下切開術後の特徴は?個人差はある?

眉下切開(眉下リフト)後はまぶたのたるみと厚ぼったさが改善しておでこのしわ・目尻のしわも改善します。そして目の下まで引きしまります。

一方、二重切開や眼瞼下垂の手術と同時に二重付近で皮膚のたるみをたくさん切除すればするほど不確実な要素が増えます。

そのために左右差が気になったり目付きや顔貌が激変して整形顔にされたと感じることが多くなります。

二重埋没でたるみを無理に折りたたんでも似た感じになりますから、まぶたのたるみは眉下切開(眉下リフト)でしかほぼとることができません。

また、おでこのしわについては眉下切開だけでなく、二重埋没・二重切開でも眼瞼下垂手術でも減りますけど、二重手術では目尻の皮膚が確実にあまるため目尻のしわは悪化します。

同じ理屈で、二重埋没や二重切開・眼瞼下垂手術後に眉下切開手術を受けても、もともと皮膚があまっていますから目尻のしわは改善しづらいです。

まぶたの厚ぼったさを改善したい場合、脂肪をとっても皮膚があまってたるみます。また、まぶたが厚ぼったく感じる人が二重埋没や切開・眼瞼下垂の手術を受けたとしても皮膚も分厚いのでいわゆるハム目になります。

そのため、たるんだまぶたと同じように厚ぼったいまぶたも眉下切開でしかほとんど改善できません。

話はかわりますけど10年前、私は目の下クマたるみ治療の脱脂をたくさんやっていましたので、眉下切開後に目の下脱脂術を予約されるかたがとても多かったものです。

眉下切開手術後に「目の下まで引き締まったから」と、脱脂の予約を3回連続でキャンセルされたことがあります。

その時、目回りはつながっているから眉下切開を受けると目の下まで引き締まるということを確信しました。

最後にうすいまぶたやくぼみ目の眉下切開について述べさせてください。

シミュレーションとして指で眉毛を持ち上げると、通常はまぶたのくぼみが悪化するためお互い不安になりますけど、眉下切開手術後の変化はそうではありません。

皮膚は切り取られて面積が狭くなりテント状にピンと張りますから、くぼみも改善することのほうが多いものです。

ですが、くぼみに関しては眉下切開で改善しやすいまぶたとそうでないまぶたがあるようため診察後に判断させてください。

何度も繰り返しますけど、眉下切開後の結果は個人差や体質・顔立ちの差というより執刀医の技量の差がほぼ全てだと言えます。

若い人ほど眉下切開の術後の傷跡が気になる

眉下切開(眉下リフト)は若い人ほど術後の傷跡が気になるという意見があります。しかし、若い人が眉下切開手術をさけるのは、平均的なレベルの眉下切開ではキズや傷跡がヒドく目立つからではないでしょうか。

当院では平均年齢は43歳ですけど10代から90代まで(ボリュームゾーンは20代から50代まで)が眉下切開を受けており特に傷跡の差は感じません。

高齢者でたるみが多ければ眉下切開でたるみが改善できると、傷跡が多少目立ってもゆるしてもらえるかもしれません。もともとシミやしわがあれば少々の傷跡は我慢できるのかもしれません。

それに、若い人のほうが美意識が高い人が多くて視力もいいから眉下切開の傷跡が気になるのかもしれない。

傷跡が目立つと嫌だから眉下切開をあきらめようかな?って人こそ当院の眉下切開カウンセリングを一度、受けていただきたいと思います。

80代・90代も受けて95歳までが受けており手遅れがないことは実証済みのため無理に施術をすすめることはありません。

案外、眉下切開(眉下リフト)は若い人ほど術後の傷跡が気になるという意見は高齢者相手・保険診療のクオリティーしかない美容外科医や形成外科医の意見なのかもしれません。

むしろ年齢によって差があるのは傷跡ではなくて内出血や腫れです。高齢者のほうが比較的に内出血や腫れがヒドかったりダウンタイムDTが長いとは思います。

二重切開は眉下切開の後に受けるのがおすすめ

眉下切開(眉下リフト)では、まぶたの一番厚ぼったい部分の皮膚を切り取って、残りのうすい皮膚を引き上げてのばします。そのため、まぶた全体がすっきりと薄くなります。

また、二重を形成するのに適しているまぶたの一番下の皮膚(まつ毛のキワ)がそのまま残りますし、引き上げられたことによっ薄い皮膚の範囲が広くなるため、自然な二重を作るのにより有利な状態になると言えるでしょう。

そのため、眉下切開(眉下リフト)を行ってから二重手術を行うと、生まれつき二重だったかのように見える傾向があります。

とはいえ、眉下切開だけでおおむね満足していただけることが多く、まぶたはいじればいじるほどキレイになるわけではありません。年を取ってからの選択肢を残しながら生きることはとても大事なことです。

もともと二重整形希望が強かったのに眉下切開だけで満足していただけたかたの感想で一番多いものは、「二重にしないと目が大きくならないと思い込んでいたけど、こんなに自然でいいものがあるんですね」と言うものです。

また、眉下切開ではまぶたの中でも眉毛付近の厚ぼったい皮膚を切り取り、睫毛や二重に近いうすくてしなやかな皮膚にキズをつけないため整形顔になりません。もともとの個性や表情まで自然さが残せます。

どうしても二重整形をやりたいって人が一定数いらっしゃいますけど、眉下切開+二重切開手術や眉下切開+眼瞼下垂手術では薄い皮膚で二重が形成されているため術後の腫れがとても少なく見えます。

しかし、二重切開や眼瞼下垂手術が必要なケースでも埋没でも眉下切開後3カ月以上腫れが引くのを待ってから行うほうが最終的なクオリティーがいいと数年前から考えるようになりました。

そして、前述のように最近では眉下切開だけで満足していただけることが多いことがわかってきました。

まぶたの手術は眉下切開から行うほうが最終結果がいいと私は考えていますけど、どうしてもいろんな事情で二重整形からやりたいかたもいらっしゃいます。

若くてまぶたがうすい人では二重幅がせまい二重埋没は眉下切開を先にやらなくても自然な仕上がりで長期間とれにくいことが知られています。

ですが、まぶたが厚ぼったい人やまぶたのたるみがある人は眉下切開から先に受けることが無難で、腫れが引いてから奥二重気味に二重埋没を行うと不自然になりにくく取れにくいためおすすめです。

二重埋没を強くすすめているわけではありませんが、糸を抜糸すると元に近い状態にもどしやすいため二重切開や切る眼瞼下垂の手術よりは敷居が低いと言えます。

眉下切開じゃなくて二重でまぶたのたるみを切り取ると腫れが一生続くケースも

まぶたの皮膚は、まつ毛に近い部分ほど薄くなっていて眉毛に近い部分ほど分厚くなっています。

そのため、二重切開法や眼瞼下垂手術でまつ毛付近の皮膚(二重ラインの皮膚)をたくさん切除すればするほど厚い皮膚だけが残ってまぶた全体が厚ぼったく腫れて見えるケースが多いようです。

皮膚の切り取り幅によっては、二重ラインの上に厚ぼったい皮膚が乗っかり2~3年後も腫れているように見えるかもしれませんし、もしかしたら腫れて見える状態が一生続くかもしれません。

それに対して、眉下切開(眉下リフト)では眉毛側の厚ぼったい皮膚のほうを切り取ります。そして、残ったうすいほうの睫毛側皮膚を引きのばしますからスッキリします。

眉下切開でも腫れないわけではありませんが、このスッキリと腫れが打ち消し合いますから腫れが少なく見えます。そしてもう一つありがたい副産物があります。

それはバレにくいことです。眉下切開後いきなりスッキリしすぎるとまわりからバレバレですけど、徐々に腫れが引いてスッキリしていくためバレにくいというわけです。

また、当院の二重切開法や眼瞼下垂の手術は眉下切開後に行うこともあって、二重ラインで皮膚切除しませんから腫れがとても少ないらしいです。

もっとも元々二重整形希望だったのに眉下切開だけで満足していただけるかたがほとんどですけど。

二重埋没や切らない眼瞼下垂でも二重切開や眼瞼下垂手術と似た傾向がありますけど、腫れに見えるモノが長く続くときは糸を抜糸すると元に近い形にもどりやすいです。

ですが、実際に行われているより適応はずっと狭く、まぶたがうすくてたるみが少ない若い人が奥二重気味に二重埋没したケースくらいしか自然で長持ちしている人を診たことがありません。

眉下切開の術後でひどいケースはどのくらい腫れるのか

眉下切開(眉下リフト)でもひどいケースでは二重切開や眼瞼下垂手術など他の上まぶたの手術と同じように試合に負けたボクサーや暴力事件の被害者のような内出血や腫れとなります。

体質や腫れと言うよりは執刀医の止血し忘れが原因だと私は説明しています。とはいえ、止血し忘れないことは非常に大変です。

手術中ずーっと、どこか止血し忘れているに違いないと信じて探し続けたところで、当院の眉下切開でも極まれに内出血がひどくなり、その結果ハレも長引くことがあります。

まぶたは皮膚がうすく他人が注目しやすい部位のため特に目立ちます。でも極度に引きこもらずサングラスして散歩でもしているほうが腫れは早く引きやすいと思います。

片側だけ内出血や腫れがヒドイ場合でも眼帯では遠近感がなくなり、突き指や事故の元となるためサングラスのほうがいいと思います。

当院の眉下切開では女性の場合、1週間後に化粧で隠せないと聞いたことはほぼありません。それ以上に内出血や腫れがひどい場合は執刀医の止血が足りないのだと思います。ですが、男性の場合は2週間くらい内出血や腫れが気になることもあります。

おどろくべきことにあまり止血しない美容外科医や形成外科医もいるみたいです。そのようなところで眉下切開を受けてしまうとかならず事件みたいな状態になりますし、最終結果も悪いはずです。

ちなみに眉下切開と同時にROOFルーフや眼輪筋切除したり眼窩脂肪の脱脂を行った場合、皮膚切除だけと比較するとかなり内出血や腫れがひどくなるようです。当院の眉下切開のダウンタイムDTがとても短いのは脂肪や筋肉を切らないことも理由の1つかもしれません。

まとめ|眉下切開術後の腫れは長くても1週間ほどで収まります

二重切開や眼瞼下垂の手術などのいわゆる二重整形では、二重付近のうすくてしなやかな皮膚を切り取ってしまうため厚ぼったい皮膚が乗っかってきます。

二重整形後のまぶたは皮膚が厚ぼったく見えることが多く腫れがいつまでも引かないなんて思っている人が多いらしいです。

二重埋没や切らない眼瞼下垂手術でも二重付近のうすくてしなやかな皮膚を折りたたんでしまいますから似た傾向がありますけど、元に戻しやすいです。

一方、眉下切開(眉下リフト)では、眉下切開ではまぶたの厚ぼったい部分を切り取り、うすい部分を引き伸ばしますため必ずうすくなります。

うすくてしなやかな睫毛側のまぶたを引き伸ばすためスッキリしますし、そのスッキリと打ち消し合って術後の腫れがカモフラージュできます。

手術直後から腫れて見えにくいといった特徴がありますけど、腫れていないのではなくてまぶたがうすく引き伸ばされてスッキリしているのと腫れが打ち消し合っています。

私はこのスッキリするのと腫れが打ち消し合うことこそ眉下切開が他人からバレにくい原因の1つではないかと思っています。いきなりスッキリしすぎるとバレバレですよね。

わずかな腫れは他の手術と同じように3カ月程度ですが、他人から見苦しいほどの腫れは3~4日、自分で気になるのも1週間くらいであることがほとんどです。