刺青・タトゥー除去の分野で
レーザーや分割切除を大切な商売としている方々は、
削皮のリスクについてことさら強調しています。
また、刺青・タトゥー除去の分野でレーザーや分割切除以外の施術は、
あたかも植皮しかないかのようにとりあげ、
削皮を無視する傾向にあります。
先日、有名な先生を中心とした症例検討会があり、
わたくしのタトゥー削皮モニター症例をお見せしたところ、
有名な先輩から(そうです、あの先生です。タトゥーでもテレビによく出てらっしゃる先生です)、
「大きな刺青・タトゥー除去、日本一って言っていいぞ、おれが許す」
と、ほめていただきました。
もちろん、これまでも自信を持って頑張ってまいりましたが、
あらためて、尊敬する先輩からほめていただけると嬉しいものです。
最近、形成外科や美容外科の先生方から
削皮についてよく質問されます。
【形成外科の先輩 A先生】
何度も削ることは可能なの?
【境】
可能ですが、何度も削ると深くなってしまいますので、
フリーハンドで1回削った後は、小さな器具で時間をかけておこなう方が無難です。
1回目は表皮がついているので、
一番滑りにくくて削りやすく、
2回目は滑りやすいため、1.5倍くらいの深さにしか削れません。
同じ部位にフリーハンドを2回使用すると
合計2.5倍~3倍くらいの深さになり
深くなりすぎて、まずケロイド状になります。
深さの読みが大切な一発勝負です。
また、削り足りないと非常に時間がかかります。
一発で墨の多くを除去できて、尚且つ、
真皮成分も十分に残せるかどうかが大きなカギとなります。