刺青切除の話です。

最近では、「他院で刺青分割切除を受けている途中です」
という方からの相談も非常に多くなりました。

患者さんが皮膚が伸びると感じるのは
切除手術後ごく最初の頃だけだと聞きます。

実際は、皮膚が伸びているのではなく
手術の腫れや麻酔の腫れが引いていくとき
少し腫れがゆるんで症状も緩みますので、
皮膚が伸びているように感じるのだと思います。
その後は特に伸びているように感じないそうです。

皮膚は伸びる伸びる・・・と散々言われていますが、
ティッシュイクスパンダーなどの治療をしたことのある医者だったら
専用の器具を使っても皮膚を伸ばすのは非常に大変で
皮膚はほとんど伸びないことを知っていると思います。

長い治療期間をかけて、
患者さんが痛がって痛がって

「たったこれだけしか伸びていない」
「いい治療かもしれないが、自分の身に置き換えて考えると微妙だね」
「植皮の方がお互いに楽かも・・・」

という感想を持つ医師の方が多いのでは・・・

切除した部分の周囲にある皮膚の余力を上手く使っている、
また、少しだけ伸びているというのが正解なのでは?

 

分割切除00

何回に分けて切除しても皮膚は伸びません。
張力がずっと続き、幅広の盛り上がった傷になります。