よくある質問
当院によせられるよくある質問をまとめましたのでご覧ください。
切らない眼瞼下垂の手術と眉下切開どっちが適応?
「切らない眼瞼下垂の手術か眉下切開(眉下リフト)どちらかがいいと思うが、眉下切開(眉下リフト)の場合は、傷跡が目立ったり、まぶたに変なシワができたりするので、切らない眼瞼下垂の手術の方がおすすめ」と言われました。でも、切らない眼瞼下垂のモニター症例写真を見せてもらったところ、無理やり作られたような不自然な二重になっていたため、受けるのを躊躇しています。
迷っていたところ、六本木境クリニックを見つけました。六本木境クリニックのホームページに「眉下切開(眉下リフト)のキズや傷跡にこだわっている。きれいな目立たない傷跡を目指している。」「手術当日から化粧ができる」と書いてあって驚きました。
現在、六本木境クリニックで眉下切開(眉下リフト)を受けるか、他院で切らない眼瞼下垂の手術を受けるか、どちらにするか迷っています。私の場合、どちらが適応でしょうか?”] 六本木境クリニックでは、眉下切開(眉下リフト)をおすすめします。
切らない眼瞼下垂の手術を受けると、まぶた裏側の結膜がひずんでしまい、コロコロした感覚が残ったりする場合があります。そのような場合、糸を取ってもなかなか改善しないこともあるようです。
実際に「切らない眼瞼下垂は目に良くないのですすめない」と言っている眼科の先生も多いです。そのため、わたくしは切らない眼瞼下垂の手術をおすすめしていません。
切らない眼瞼下垂の手術などの糸で留める手術が流行る理由は、受ける側の都合ではなくて、手術をする側の都合の場合が多いように思います。切らない眼瞼下垂の手術の場合、技術を習得するのにそれほど訓練の必要がなく、部下や後輩など他の医師に教えるのも比較的簡単です。
また、切らない眼瞼下垂の手術は、手術自体に要する時間が短いため、手術をする側にとって効率が良く、都合良く稼げるというわけです・・それに対して、六本木境クリニックの眉下切開(眉下リフト)は、2時間かけて丁寧に行っています。一般的な眉下切開(眉下リフト)は30~40分のようです。
六本木境クリニックの眉下切開(眉下リフト)の場合、お化粧は眉毛を避ければ当日から可能です。眉毛もパウダーやリキッドでしたら翌日からは描いて大丈夫です。
また、六本木境クリニックでは、眉下切開(眉下リフト)の手術直後から洗顔剤で直接キズを洗っていただいています。そのため、一番グロく見える原因である血液がすぐに落とせます。
そのような方針で、目立たないきれいなキズ・傷跡を目指して、眉下切開(眉下リフト)を行っています。
眼瞼下垂の手術で眉下を切開することはありますか?
もし、六本木境クリニックで眉下切開(眉下リフト)をお受けになった方で、眼瞼下垂の手術が必要になった場合は、またご相談ください。
眼瞼下垂の手術では、二重ラインの部分で皮膚を切り取る医師が多いようです。眉下切開(眉下リフト)で皮膚をガッツリ切り取っているのに、眼瞼下垂の手術でまた皮膚を切り取ってしまうと、目が閉じにくくなってしまうかもしれませんし、整形顔になるかもしれません。
わたくしは眼瞼下垂の手術を20年前からやっていますので経験豊富です。まず眼瞼下垂の手術をやっていて、美容に興味を持って、美容外科医に転じた医者です。
六本木境クリニックの眼瞼下垂の手術では、二重ラインで皮膚を切り取らないので、自然な仕上がりを期待いただけます。
埋没か眉下切開かで悩んでいます。
最近、六本木境クリニックの眉下切開(眉下リフト)を知って、傷跡が目立たないのであれば・・と、眉下切開(眉下リフト)も選択肢に入れて考えるようになりました。埋没法と眉下切開(眉下リフト)、どちらを受けるべきか悩んでいます。
もし、眉下切開(眉下リフト)を受ける可能性があるのでしたら、それまで何も受けずに我慢をして、
これ以上、二重ライン付近での手術を受けないようにしてください。二重ラインをいじればいじるほど、眉下切開(眉下リフト)の結果が悪くなる傾向にあります。
また、たるんだまぶたに埋没法を行うと、まぶたのたるみが無理やり二重の下に押し込まれることになりますので、不自然になりやすいです。
そして、まぶたは眉毛側の方が皮膚が分厚く、睫毛側の皮膚は薄くなっています。
たるみをごまかすため、埋没法で上の方に糸を止めると前回の埋没法のときよりもはるかに分厚い皮膚で二重ができることになります。
切らない眼瞼下垂の手術や埋没法について
まぶたと目玉(眼球)がジャストフィットすることが大切で、眼球と結膜がジャストフィットしている状態が一番理想的で涙液が滞りなく流れると言います。眼球にくっ付く側の結膜のひずみが大きくなると、この涙液の流れが障害されます。
結膜がよれて理想的な涙液の流れが滞る場所ができるということは、清流の中に水たまりができるようなもので、非常にばい菌が繁殖しやすくなります。
眼科の先生にお話を伺ったところ、どうやらこのような理由から、切らない眼瞼下垂の手術や埋没法は目に悪いため、嫌っている先生が多いようです。眼科の先生はほとんど全員が埋没法や切らない眼瞼下垂の手術には反対のようです。
それに対して、眉下切開では埋没法や切らない眼瞼下垂の手術どころか、眼科が推奨しているような皮膚表面を切る二重切開法や眼瞼下垂の手術と比べても、目玉(黒目)からずっとずっと遠い部位を手術するため、目に対する影響が少ないと言えるでしょう。
また、眉下切開は上手く行うことができれば、周りの人にバレずに自然な改善を期待できます。そのため、目に良いか悪いのかといった機能的な側面だけでなく、見かけの問題・いわゆる美容整容的にも優れていると言えるでしょう。
埋没や切らない眼瞼下垂の手術などの手術後の方
しかし、若いころに幅広二重や平行型二重にされている場合や例えば、だんだん奥二重になってきた、年々厚ぼったく感じてきた、マスカラがまぶたの上の方に付くようになってきたなど・・20代後半以降にたるみを感じて埋没や切らない眼瞼下垂の手術などを受けられている方は要注意です。
そのような場合にはたるみをごまかすため、かなり不自然な二重ラインになっていることが多いので、眉下切開で皮膚を持ち上げると不自然な二重がかえってはっきりと目立つようになったり、皮膚をたくさんとることができず満足な結果にならなかったりすることもあります。
そのような場合には二重切開法を併用し二重ラインをわざと下げて幅の狭い二重にして、眉下切開でガッツリと皮膚を取った方が納得のいく仕上がりとなる傾向にあります。しかし、このような場合にも控えめに眉下切開を行っただけで喜ばれるケースも多く非常に迷うところです。
カウンセリングの時にご相談させてください。埋没法の修正手術は皮膚を切って縫うことになり、すなはち二重切開法となります。
埋没の糸を小さな穴からほじくって取ると筋肉がいたんで眼瞼下垂気味になってしまったといった相談も多く、わたくしは二重埋没法の修正や埋没の糸を取る場合には全切開で奥まで見ながら行うことがかえって安全のように感じています。全切開法でよくよく確認しても埋没の糸がなかなか見つからないことも多いので、埋没法は気楽に元の状態にもどせる手術とは言えません。
やる側の医者にとってお手軽にできる比較的簡単な手術というだけであって、患者さんにとって気楽な手術というものではないようです。ちなみに眼科の先生方のほとんどは埋没をするくらいなら切ってくださいと言われているようですので、目に影響がないことを保証しているような手術・目に良い手術でもないようです。
埋没手術や切らない眼瞼下垂の手術後に乱視がひどくなったといった相談も多いそうです。
ちなみに、眉下切開+二重切開法(埋没修正)を受けられた場合、二重ラインを切って縫うことになり、抜糸までは二重ラインに糸が付いていて二重ラインが乱れて見えるので結構見苦しいようです。ダウンタイムは総じて1週間くらいはあるとお考えください。
二重切開法後の方
問題は幅広や平行型二重だったり、30代以降に二重切開法を受けてたるみを切除されていたりする場合です。その場合、自然でしなやかな二重とは違い分厚くて固い皮膚の二重となっていますし、二重ラインが固い傷跡になっているかもしれませんので、眉下切開を受けても術後のイメージが共有しにくいと言えます。
二重ラインが高い位置にある場合、二重幅が広い場合には修正手術で二重ラインを狭くして眉下切開を行う方が皮膚をたくさん切除できるので喜ばれることが多いようです。
しかし、あえて二重ラインをいじらずに控えめに眉下切開を行うだけでも、
眉下切開前とほとんどイメージは変わらずに、たるみだけが減った、厚ぼったさだけが減ったなどと十分満足していただける可能性もありますので迷うところです。
カウンセリングで診察と相談・説明をさせてください。
ちなみに、二重ラインの修正も同時に行った場合、二重ラインを切開して縫いますので二重ラインに抜糸まで1週間前後の期間は糸が付いていて少し見苦しいようです。
ダウンタイムが1週間+αとお考えください。
眼瞼下垂の手術後
しかし、切らない眼瞼下垂の手術で異様に幅広い二重ラインにされていたり、三重になっていたりといった場合や、切る眼瞼下垂の手術で皮膚を切り取られすぎて分厚く丸っこい二重になっていたり、挙筋を前転されすぎてビックリ目になっていたり、といった極端な手術を受けている場合には、正直上手く行くかどうかわかりません。診察の時にご相談させてください。
場合によっては二重ラインでの修正手術を併用した方が上手く行く場合もあります。
でも、この場合には二重ラインで切開して縫いますので、二重ラインに糸が付くことになります。1週間前後で抜糸するまでは不自然なイメージとなる傾向にあります。
埋没系の手術との比較
まぶたのたるみを感じている人には眉下切開をお勧めします。
眉下切開では傷跡が目立つと悲惨ですが、傷跡が目立たなければ眉下切開は良い手術と言えるでしょう。
もちろん、10代・20代前半の方が一重まぶたを二重まぶたにする目的で、特にひかえめな二重まぶたを作るような場合は、糸で留める埋没法は結構良い結果になることが多いと思います。でも、たるみ改善を目的とする場合は、糸で留める手術では皮膚のたるみが取れません。
むしろ、まぶたのたるみは全く取れません。まぶた全体のたるみを無理やり二重の下に押し込める方式ですので、20代後半以降の人では何か変になることが多いようです。
しかも、まぶたのたるみをごまかすためには、まるでギャルのような幅広二重にすることが多いようですので、なおさら不自然になるようです。また、埋没後に乱視がひどくなった、視力が落ちたといった相談も多く、基本的に目に悪影響がないことを保証するような、いわゆる目に良い手術とは言えないようです。
眼科の先生は二重まぶたを作りたい場合、埋没をするくらいなら切ってくださいと言われることが多いようです。一方、眉下切開はまぶたの手術というよりは、むしろ眉毛の手術と言ってもよいくらい目から遠い部分の手術操作ですので、目に対する影響はほとんどないと言えるでしょう。
また、切らない眼瞼下垂の手術のような埋没系の手術でも前頭筋がゆるむので、ひたいのしわは改善する傾向にあります。しかし、前頭筋がゆるむと目じりの皮膚が垂れ下がることになるので、目じりのしわは悪化すると言えるでしょう。
眉下切開ではひたいのしわも目じりのしわも両方が改善できる傾向にあります。眉毛からかなりはみ出すくらい外側まで長く切らなければ、眉下切開で目じりのしわは改善しませんと真顔で言っている医者もいるかもしれません。
でも、目じりのしわを作っている目周りの筋肉は360度グルリとつながっていますので、眉下切開の手術のとき筋肉を引っ張る操作の方向ややり方によっては目じりのしわが劇的に改善する傾向にあります。
二重ラインの皮膚切除と比較して何が有利なのか?
また、まぶたの皮膚構造は眉毛側が固くて分厚い皮膚で、まつ毛側は薄くてしなやかな皮膚となっており、1mm眉毛側の皮膚は全然違うというほどこの差が大きいです。よって、眉下切開では自然な二重ラインに理想的である「うすくてしなやかな皮膚」を切り取りませんので、分厚い不自然な皮膚で無理やり作られたような二重ができることもありません。
その上、眉下切開の方が幅広く分厚い皮膚をたくさん切除できるので、容積や重量比にしておそらく数十倍の皮膚・あるいはそれ以上の皮膚を切除できると言えるでしょう。単純に比較するとより重みがとれて、まぶたの開きが軽くなる傾向にあります。
反対に、二重ラインでまぶたのたるみを取ろうとすると無理があります。まぶたのたるみをたくさん取ろうとすると、二重に理想的でしなやかな皮膚がゴッソリなくなりますので、分厚く固い皮膚しか残らず、まるで電話帳が折まがったような独特の丸っこい二重になりがちです。
そのような場合には何年たっても腫れが引かないなどといった訴えになることになるでしょうし、何年たっても他人から整形に失敗した顔だと思われるそうです。
眼瞼下垂について
なぜなら、世間の眼瞼下垂に対する診断は非常にあまく、偽物やマイルド・軽度といったものが非常に多く含まれているからです。でも、本物の眼瞼下垂では挙筋前転など眼瞼下垂の手術と併用しないと満足な結果は得られない・・今まではそのように認識していました。ところが、かなりひどい眼瞼下垂の人が、見た目を大きく変えたくないことやダウンタイムを短くしたいなどの理由で、あえて眉下切開の単独手術を希望されることが多々あります。
その結果、かなりひどい眼瞼下垂の人に対して眉下切開だけで、改善するケースが相次ぎ、最近では認識を変えています。以前でしたら必ず挙筋前転法(眼瞼下垂の手術)とセットにしていたような眼瞼下垂の方でも、眉下切開のみを希望され、なおかつ眉下切開単独手術だけで上手くいった症例が多かったので本当にビックリしました。眉下切開という手術はある程度の眼瞼下垂にも十分良い結果を出せる手術である可能性が出てきました。
もともと眉下切開は純粋なまぶたのたるみ:眼瞼皮膚弛緩の改善を目的とする手術と思われています。眼瞼皮膚弛緩は病気というよりはただ単にまぶたの皮膚のたるみという意味ですので、当然ものすごい人数がいます。軽度のものまで含めると、若いころよりもたるんでいる20代後半以降の人のほとんどと言っても過言ではないと思われます。よって、眉下切開の適応はもともと広いようです。(ただし、傷跡が目立たないという厳しい条件をクリアーすればですが・・)また、眼瞼下垂のほとんどは腱膜性の眼瞼下垂と言っても良いほど多いのが腱膜性眼瞼下垂です。
この2つは合併していて腱膜性眼瞼下垂+眼瞼皮膚弛緩症であることも多いのですが、眼瞼皮膚弛緩症、腱膜性眼瞼下垂、腱膜性眼瞼下垂+眼瞼皮膚弛緩症の3つはとても多く、他のまぶたのたるみ系疾患よりもそれぞれが一けたも二けたも多いもので、ほとんどがこの範疇に含まれるようです。
ではなぜ、眉下切開単独手術だけで眼瞼下垂が改善できることがあるのでしょうか?
いわゆる腱膜性の眼瞼下垂で挙筋筋膜がゆるんでいてもまぶたの重みが減るとまるで重たい重りが取れたかのように眼瞼挙筋(まぶたの筋肉)が楽になり、動きが良くなって、症状が改善されることがよくあるようです。
眼瞼下垂の手術との比較で眉下切開の方が有利な点って何でしょうか?
もちろん、以前から言われているように見かけが別人顔や整形顔になりにくいということもありますが・・
機能的な面でもまぶたの重い皮膚を切り取ることによって、まぶたが軽くなる傾向にあります。
ちなみに通常の眼瞼下垂の手術のように二重ラインで皮膚を取るよりも、眉下切開では重量にしておよそ数十倍以上の皮膚を切除できる傾向にあります。
その上、眼瞼下垂の手術とは異なり二重ラインにキズが付きませんので、二重ラインのキズが固くなったり変なところに癒着したりして、かえってまぶたの開きが悪くなったり、不自然な表情になったりはしません。眉下切開を受けると二重の動きがスムーズで表情が生き生きとする傾向にあります。
眼瞼下垂について2
まぶたの皮膚のたるみだけでなく、眼瞼下垂もあるように思って、近所の総合病院形成外科を受診しました。案の定・・形成外科の先生から眼瞼下垂と診断されました。皮膚の切除だけでは、まぶたがまた重たくなるそうです。六本木境クリニックでは眉下切開だけでなく、眼瞼下垂の手術もありますよね。
できれば二重ラインの手術ではなく、眉下切開からのアプローチで眼瞼下垂の手術も同時に行っていただきたいのですが・・可能でしょうか?
また、眼瞼下垂の人でも、眉下切開で皮膚切除するだけで、目が開きやすくなるものでしょうか?
眉下切開だけでもまぶたの重みが減る傾向にあります。カウンセリングの時によくよく診察させてください。
眉下切開だけで改善できた方が自然な仕上がりになる場合が多いのですが、ご指摘通り、場合によっては眼瞼下垂の手術も同時に行った方が良い結果になる場合もあります。でも、眉下切開+眼瞼下垂の手術を行う場合には二重ラインを切開して縫うことになります。このため二重ラインの糸を抜糸するまでは結構見苦しいのでダウンタイムが少し長めになります。
ちなみに眼瞼下垂の手術を先に受けてしまうと後から眉下切開をしても良い結果にならない場合もありますが、眉下切開を先に受けると、後から眼瞼下垂の手術を受ける時にかえって良い結果になる傾向にあります。
眼瞼下垂の手術の保険適応について
それどころか、やってみないと分からない面もありますので、1人1人に時間をかけて詳しく説明したり、ジックリ時間をかけて丁寧に手術を行うことが求められます。
また、ある意味知っていてルール違反を平然と行っている医師が多いのがこの分野です。でも、患者さんもこの程度の眼瞼下垂で保険の手術を受けるのは、なんとなくルール違反だろうと、うすうす感じていても目をつぶっている場合がほとんどです。自費診療の美容外科は高額で敷居が高いものですが、その分、見かけ上もハイクオリティーを求められます。
その反面、保険適応の眼瞼下垂手術では患者さんにとって美容チックな手術をかなり安く受けることができるので敷居が低くずいぶんとお得に感じられますし、医者にとっては一番やっかいな左右差や見かけについて、「保険ですから!」「見かけの問題は美容外科に相談して!」と一言ですますことができます。そのようなお互いに持ちつ持たれつの関係があるのでルール違反はなかなかなくなりません。
ちなみに眼瞼下垂手術の保険適応は、学会では3mm以下しか目が開かないような高度なものとされています。そうでなければ、保険診療がすぐに破たんしています。でも、現実はそうでなく、極々軽症の眼瞼下垂の人でも保険で手術したという話はいつものように聞かれます。
実は学会などで適応とされているよりもけた違いの人数が保険で眼瞼下垂の手術を受けているのかもしれません。保険の眼瞼下垂手術を軽症の眼瞼下垂の人が受けると、その分、ガンや心臓病の人が保険適応で手術を受けることができなくなる日が早く来ることになります。
眉上切開との比較
眉上切開はほぼ例外なくビックリするほど傷跡が目立つ傾向にありますので、顔面神経麻痺による眉毛の高さの左右非対称が強い症例以外に行うと患者さんから怒られることが多くなるようです。また、まぶたのたるみに対する改善効果は睫毛や二重ラインからの距離に反比例するため、眉下切開とは比較にならないほど眉上切開(眉毛上皮膚切除術)には効果を期待できません。
眉上切開(眉毛上皮膚切除術)を受けると「やらなければよかった。」と感じる人が多いようです。顔面神経麻痺など特殊な人以外には出番のない手術と言えるでしょう。
眉上切開との比較
一方、前額リフトはごくごく特殊な事情の方以外は受けない方がよいと思います。
前額リフトはひたいのしわ治療とされていますが・・
ひたいのしわは、ほぼ間違いなく、まぶたのたるみや眼瞼下垂など目が開きにくいことに対して、代償的にひたいの筋肉を用いて視野を確保しようとすることによって生じています。前額リフトがひたいのしわ治療だとしても・・ひたいの手術操作に視点を向けた時点で一時しのぎの対症療法と言えるでしょう。ひたいのしわの治療ではその原因がまぶたにある以上、理に適っていて効果的なものはまぶたの手術と言えるでしょう。
また、まぶたのたるみ改善や視野の確保に視点を向けた場合、まぶたに近ければ近いほど効果的と言えるでしょう。
そのため、眉下切開の方が、まぶたのたるみにもひたいのしわにも効果と言えるでしょう。また、前額リフトやひたいの糸は、かゆくなったり痛くなったりして、長期的に苦しむことが多いように感じています。眉下切開はもっと早く受けた方がよかったという感想をたくさんいただいておりますが、前額リフト後の方は受けなければ良かったと言う感想が多いように感じています。
ひたいの糸
ひたいは皮下組織が固く薄いので、糸で効果が出にくく長持ちしない部分として有名です。そんなに上がらないし、すぐに戻ってしまいます。また、頭に行く神経がビッシリと走っているので、糸を通すと、かゆくなったり、痛くなったりといった神経症状が出やすい部位としても有名です。「効果はなかったし、ただ単にあたまがかゆくなっただけだった、やらなければよかった」などと言った相談が後を絶ちません。
そもそも糸でどのような効果をねらっていると言うのでしょうか?
ひたいのたるみ?ひたいのしわ?ひたいのしわに関しては、その原因のほとんどがまぶたのたるみに起因しており、まぶたが開きにくいとひたいの筋肉が緊張して視野を確保しようとします。このためにひたいにしわができるのです。また、ひたいの症状をたるみと感じている場合でも、筋肉が緊張してかえって皮膚があまるようになったり、ひたいにしわができるのでたるんで見えることがメインの原因ではないかと思われます。
ひたいのしわと同じような理屈ですよね。
ですから、ひたいのしわやたるみに対して、ひたいに直接アプローチするようなやり方はむしろ対症療法であって根本治療とは言えないでしょう。一方、眉下切開はまぶたのたるみに大変効果的な治療ですので、ひたいのしわ・たるみにも効果的と言えるでしょう。
眉下切開はまぶたからの距離が1~2cmの部分の手術操作ですし、まぶたは非常に薄くて軽いのが特徴です。
そのような場合には、切って縫い縮める眉下切開が効果的です。一方、ほほは非常に重たく、手術操作は一番効果を出したいほうれい線やマリオネットラインからおよそ10cmも離れているため切る手術ではどんなにはがしてもどのような操作をしても直接効果を及ぼしにくいと言えるでしょう。
そのような場合には気になる場所まで入れることができる細くてしなやか伸び縮みのあるスプリングスレッドのような糸が効果的と言えるでしょう。
また、切るフェイスリフトと眉下切開には皮膚切除量の差も大きいです。
切るフェイスリフトでは重たいほほで引っ張られると傷跡が汚くなるため1割以上の皮膚を切り取ることはありえませんが・・眉下切開では、まぶたは非常に軽いため3割の皮膚を切り取ることができます。
このため切るフェイスリフトと違って眉下切開は効果的です。
ひたいのしわ・たるみ
次に良いのは眼瞼下垂の手術・切開法・埋没法の順です。
その他の治療はほとんど悪い冗談のようにしか思えません。
ひたいのしわはまぶたがたるんだり、開きにくかったりすることで視野を確保するためにひたいの筋肉(前頭筋)に力がはいるクセがついて、ひたいにしわができるようになる。その結果として、どんどんひたいのしわが定着して深くなるといったものです。
また、ひたいのたるみについても上記のような理由でひたいの筋肉が緊張し、皮膚が余ったりしわができることによってたるんで見えることがその原因と言えます。ひたいのしわやたるみに対して、まぶたの治療ではなく、ひたいの治療を行うことは本末転倒と言えるでしょう。
眉間のしわ?
ひたいに大きな皮膚潰瘍ができて長期にわたって臭い汁が出続けてジクジクし、治ったあとも巨大な色素沈着になるといった本当に悲惨なものです。このような話は昔から有名で少ない話ではありませんでしたが、最近では逆行性動脈塞栓という報告が相次いでいて、なんと・・動脈を逆流して脳に入り、脳梗塞や失明を起こすという恐ろしいものです。ヒアルロン酸などの注入系治療は総じて手術よりもハイリスクなのかもしれません。
お手軽に感じるのは、施術する医者にとってはお手軽なので、長年そのように宣伝され続けてきた結果であって、どうも患者さんにとってお手軽というわけではなさそうです。眉間のしわは良い治療が本当にない分野です。眉間の治療として一番有名なボトックスは動脈塞栓のような危険がないので広く普及しています。
かし、眉間に広く打ったり、ひたいに打つとまぶたがさがって怖い目になったり、まぶたの皮膚がたるんで感じたり、目の下のクマがひどくなったり、眉間に狭く打っていても鼻に横しわが出てメガネのあとだと思っていたといった話が多々聞かれます。医者に相談すると待つと戻りますと言われたが、たしかに半年待って8割戻った。でも、打つ前よりは何だか老けたとよく言われます。
目周りのしわ全体に効果を期待できる眉下切開でも、この部位のしわに関しては本当に効果的なのか分かりません。眉下切開をお受けになった方から機嫌よく気分よく日々を過ごせるようになって、眉間のしわが気にならなくなったといった話も多いのでビックリさせられます。
ボトックス
ヒアルロン酸
でも、ヒアルロン酸は長持ちしないというのが定説ですし、ヒアルロン酸だけでなく注入系全般に言えることですが、それ相応のリスクがあります。たとえば、ヒアルロン酸などの注入系治療の有名なリスクで動脈塞栓というものがあり、動脈が詰まって皮膚が腐るといったもので、なってしまうと大変です。
1ヶ月以上(ひどいときは2~3ヶ月)大きな潰瘍ができて臭い汁が出続け、治ったあとでも大きな色素沈着となります。最近では逆行性動脈塞栓といったもっと恐ろしいものも学会で報告されていますが、これにいたっては動脈を逆流して脳に入り脳梗塞や視力障害を引き起こすというおそろしいものです。
ひたいについては眉下切開を受けるとひたいの筋肉に力が入らなくなってゴツゴツ感が減ってひたいがキレイになったという話がよく聞かれます。
わたくしは安易に注入系を受けずに眉下切開をお勧めします。
眉下切開での改善の方が長期間の効果も期待できます。
まぶたのたるみのためにひたいに力が入るようになっているので、まぶたのたるみが減ると、ひたいの力が抜けてゴツゴツ感も減ると言えるでしょう。
照射系治療との比較
照射系治療を受けると最初は腫れていてあたかも5%ほどは効果があるかのように感じるかもしれませんが・・
照射系治療でのたるみ治療はほとんど不可能であるとその道の専門の先生方も言われています。
その効果は、本当のところ引き締めと言って、小じわを減らしたり肌質をよくするようなものです。
そもそも、照射系・引き締め系の治療はお顔のたるみやまぶたのたるみを肌のたるみのような言葉に言いかえるような考え方に基づいています。
そのような考え方自体、たるみに良い治療がほとんどないことに起因していますが、まぶたについては眉下切開という良い治療があります。
照射系たるみ治療によるたるみの改善は1%といったところだと思いますし一時的な改善かもしれません。
しかし、眉下切開では皮膚自体の3割を切りとってしまいますので若いころよりも、むしろ目が大きくなったりする傾向にあります。
照射系治療を術前・術後いつ受けたらよいか?
でも、しみの治療ならともかく、たるみ治療用の照射系治療については受けなくて良いと思います。いや、むしろ受けない方が良いでしょう。眉下切開前後に照射系治療を受けると、ひょっとすると悪影響があるかもしれません。
照射系治療でごくごく一時的な数%のたるみ改善効果があったとしても、眉下切開はずっと効果があるのではないでしょうか。どちらを優先させるのかについては論じるまでもないでしょう。両者に大きな差がある場合には、相乗効果どころか・・メンテナンスのような効果・維持効果も期待できず、便乗商法という意味合いしかありません。百害あって一利なしと言えるでしょう。
眉下切開だけに意識を集中した方が良い結果になるでしょう。
照射系たるみ治療の効果は引き締めと言われています。本当の意味でのたるみ治療とは違って、たるみ治療の良い選択肢がない場合に小じわやごくわずかな範囲のミクロの世界へとわざと論点をずらして、「お肌のたるみ」や「ひきしめ」などの言葉が登場することになります。
高額の宣伝をたくさん繰り返し行ってブームを作り出し、カウンセラーがたるみの恐怖心をあおって依存症を無理やりに作り出しているようなものが、照射系たるみ治療の現状です。
眉下切開と二重切開法の違い?
眉下切開では脂肪や筋肉を取らなくても、厚ぼったさが取れてスッキリとしたまぶたに導かれます。でも、このことはあまり知られていません。眉下切開を受けるとスッキリしてビックリされるかもしれません。
また、二重埋没法や二重切開法を特に強くご希望の場合でも、「眉下切開+埋没法」や「眉下切開+二重切開法」のように眉下切開との複合手術にすると、まぶたの厚ぼったさが取れて、生まれた時からの二重のように自然な仕上がりなることが多いと言えるでしょう。
二重埋没法や二重切開法を行う場合でも、眉下切開を併用した方が自然でスッキリとした仕上がりになる傾向にあります。このことは、眉下切開の皮膚の切り取り方に起因していると言えるでしょう。
もちろん20代前半までで、いかにもすぐに二重になりそうな薄いまぶたの場合は、埋没法でも切開法でも控えめに二重ラインを作る限りは、そこそこ自然な結果となることがほとんどでしょう。でも、そのような人って、東洋人の場合、二重埋没法・二重切開法を希望される人の1割以下かと思います。
ほとんどの方はまぶたのたるみや厚ぼったさを感じていると思います。そのような場合、皮膚を切り取られたり、脂肪を抜かれることがあると思いますが、そうすると、不自然になったり整形顔になったりすることが多いように思います。
それに対して、眉下切開を併用した場合は、まぶた自体が引き伸ばされて薄くなってスッキリする傾向にありますので、二重ラインで皮膚や脂肪を取る必要がなく、整形顔にならず、スッキリと自然な結果になると言えるでしょう。
眉下切開+二重埋没法、眉下切開+二重切開法をお受けになった患者さんから、「二重ラインでも切っているのに、なんと、手術したことがバレなかった。」「二重ラインでも切ったのに若いころに戻っただけに見える。」などと言われることが多く、そのたびに眉下切開との複合手術の良さを実感しています。
また、眉下切開+埋没法や眉下切開+二重切開法などの複合手術の場合は、眉下切開を先に行って、腫れが落ち着いてから、埋没法や二重切開法を行った方がキレイな場合もあります。