刺青・タトゥー除去の分野は良い治療法が出て来ない!
刺青・タトゥー除去の名医について考えてみたいと思います。
刺青・タトゥー除去はまだまだ発展途上の分野であるかのように言われていますが、発展途上というわけではなくて、良い治療法が絶対に出て来ないような厳しい分野です。
なぜかって?だって、刺青やタトゥーは取れないようにわざわざ入れられているのですから・・
刺青・タトゥー切除の名医
最近では刺青やタトゥーの分割切除で有名だった先生方も「大きなものでは何回に分けたとしても切れないよ」ってあたりまえのことを言っていただけるようになりました。
わたくしが7年以上前から声を大にして言い続けてきたことがやっと認められたことがうれしいというよりも、地獄のような相談が減るというだけでも何だか社会貢献できたようなうれしさを感じます。
何度聞いたか分からないような刺青・タトゥー分割切除後の典型的なひどい話を下記にあげます。
- 刺青分割切除途中で手がしびれたり、ひもで縛られたような絞扼感で除去治療自体を断念した。刺青は残っているのに巨大な傷跡だけ残って何のための治療だったのか疑問に思える
- 胸のタトゥー分割切除途中で乳首の位置の左右差がひどくて途中で除去治療をやめた。タトゥーは残っているのに巨大な傷跡だけ残って何のための治療だったのか疑問に思える
- 刺青やタトゥーの分割切除途中で傷口がはじけて大量出血した
- そうしてできた巨大な生傷から臭い汁が出続けて、悪臭がひどいし、洋服が汚れて大変などと言った地獄のような目に会った
- ばい菌が入って高熱が止まらなくなって入院した
- 刺青・タトゥーの分割切除を受けたばかりに、最終的にケロイド状の傷跡(肥厚性瘢痕)となり、ガチガチに赤黒く盛り上がった傷跡がひきつれて、かゆみに今でも苦しんでいる
レーザーの名医
刺青やタトゥーのレーザー除去については最新のレーザー機器・ピコレーザーを使わなければ名医と言えないのかもしれません。
もちろん、最新のレーザーのほうが性能がいいのでしょうし、もろもろの事情まで考えると、そのように言わざるを得ないですよね。
ですので、刺青・タトゥーのレーザー除去の名医はピコレーザーをお持ちの先生に絞って考えてみました。
東京都内のピコレーザーの名医
東京都内では比較的若い形成外科専門医K先生が名医だと思います。学会ではいつも病理標本まで用意しているのはすごいです。
ピコレーザーによる刺青・タトゥーの除去治療希望のかたにはいつも「たとえピコレーザーでもレーザーでは刺青やタトゥーが完全に消えることはありません。」とすごく良心的なことを言われてから治療をスタートしているそうです。
刺青・タトゥーは墨を入れた時にできた傷跡が除去治療の前から多かれ少なかれ必ずありますから、この意見は患者さん目線ですよね。
医者がいくら消えたと思っても、患者さんが消えていないと感じたら、消えていませんよね。
東京近郊・関東のピコレーザーの名医1
東京郊外の大学病院形成外科の助教授K先生は名医だと思います。出身大学がわたくしと同じ・・大学の先輩です。
学会でよく講演されています。そして、学会でお会いすると、いろいろなことを教えてくださいます。
六本木境クリニックの削皮後に当院のQヤグレーザーやQルビーレーザーで取り残した人を紹介させていただいたことがあります。
だったら、最初っからピコレーザーでいいのでは?ですって??
多分、削皮後ピコレーザーが一番いいのかもしれませんが、当院は手術中心にやっているので、ピコレーザーのような高額な機械を導入しても大赤字です。
K先生はピコレーザーでの刺青・タトゥー除去希望のかたに「ピコレーザーで墨が完全にゼロになったとしても、元の墨の模様そのままの傷跡が浮き出てくるので消えないと感じる場合が多い」と説明されているそうです。
関西・大阪圏のピコレーザーの名医
大阪では、たくさん本を出されている形成外科専門医の大先輩K先生が名医ですよね。関西のかたの例外にもれず話がとても面白くて講演は大人気です。経験と理論に裏打ちされた自信もすごいです。
「刺青・タトゥーはピコレーザーで必ず消えます。」「長年、いろいろなレーザーで刺青やタトゥーを除去治療してきた経験から、ピコレーザーで治療すれば消えないことはない。」と言われているくらいの大迫力です。
でも、前述のように刺青・タトゥーは墨を入れた時にできた傷跡が除去治療の前から多かれ少なかれ必ずありますから、いろいろな条件がそろわなければ良い結果はありえないと思います。
六本木境クリニックがピコレーザーを入れていない事情
奇しくも全員イニシャルがK先生でした。わたくしも削皮・剥皮を行わずに、最初っからピコレーザーの刺青・タトゥー除去でいいのでは?と聞かれたことがあります。
刺青やタトゥーの除去には削皮・剥皮後ピコレーザーが一番いいのかもしれませんが、当院は手術中心にやっているので、ピコレーザーのような高額な機械を導入しても大赤字です。
そもそも、刺青・タトゥーは墨を入れた時にできた傷跡が除去治療の前から多かれ少なかれ必ずありますから、削皮・剥皮でごまかすように削らないと元の墨の模様そのままの傷跡が浮き出てくることになります。
そして、文字タトゥーではピコレーザーで墨を完全にゼロにしても元彼の名前がいつまでも読めるなんてことになってしまいます。
そして、削皮・剥皮+ピコレーザーの除去治療では削皮を上手く行うことが最大の味噌です。下手な削皮・剥皮ではピコレーザーだけのほうがずっとマシだと言えます。
刺青・タトゥー植皮の名医
刺青・タトゥー除去が集まる保険診療の医療機関は少なく、今まで自費診療の形成外科・美容外科クリニックばかり上げてきましたが・・
植皮となると、形成外科専門医でやけどの手術をたくさんやっている先生は美容外科医よりもずっと上手いと思います。
ですので、刺青やタトゥーの植皮では美容外科クリニックの出番は一切ありません。地元の総合病院形成外科に相談してみるといいでしょう。
ただし、刺青・タトゥー植皮の治療費は自費で高額になりますので、美容外科で受けるよりもずっと安いということはないと思います。
刺青・タトゥー削皮・剥皮の名医
刺青・タトゥー削皮・剥皮・アブレーション(全部同じ手術の名称・呼称です。)の名医といっていい人がいるとしたら、これはわたくし六本木境クリニックの境しかいないと自負しています。
何せ・・この刺青・タトゥー除去治療法、今まで行われた総面積のほとんど全て、わたくしが1人でやっていると自負していますから
刺青・タトゥー除去についてはこちら
https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/tattoo/
https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_tattoo/