眉下切開の名医?
先日、眉下切開相談に来られたかたから、「先生が眉下切開の名医」って出ていましたよと言われました。自分で名医なんて思ったことはないですが、今回は眉下切開の名医について考えてみたいと思います。
自分から名医ですという人はいないし、名医とは?と聞かれても答えるのが難しいですよね。内科系のことはよく分かりませんが・・
たぶん、外科系では手術のバリエーションが豊富な医師か、1つの手術(たとえば、眉下切開など)に特化した医師も名医のチャンスがあるような気がします。今回は眉下切開の名医の条件について考えてみたいと思います。
眉下切開の名医とは?
手術は上手く行くと魔法みたいな効果がある一方で、上手く行かないと大変悲惨なことになってしまいます。グレーばかりの世の中で白黒はっきりしているところが手術の魅力の1つです。
わたくしはこのような手術の魅力に取りつかれて、24年間ずーっと手術のことばかり考えてきました。現在でもほぼ手術しかやらないし、1日の半分以上は手術をやっているか、手術のことを考えています。
そんな私が現在一番やっている手術が眉下切開ですので、名医になれるとしたら、「眉下切開の名医」が一番チャンスがありますよね。
眉下切開の名医とは何か?と言われるととても難しいので、眉下切開の名医になれそうな医者の必要条件をわたくしなりに挙げてみたいと思います。
ここでは漠然としすぎて意味不明な「患者満足度が高い」などは条件に上げていません。「患者満足度が高い」とは何も取り柄がない場合の言い訳にすぎないケースすらあるように思います。
客観的に分かりやすい眉下切開の名医の条件
- 眉下切開の症例数が多い
客観的には分かりにくい眉下切開の名医の条件
- 眉下切開の手術が上手い
眉下切開の名医とは、眉下切開の症例数が多く、眉下切開の手術が上手い医師と誰にでも分かりやすいようにシンプル化しました。
眉下切開の症例数
客観的にも分かりやすい眉下切開の名医の条件として、眉下切開の症例数が多いというのは、わたくしに十分当てはまります。
眉下切開1000例弱の経験がありますし、7年前に開業してからは約900例、ここ2年は年間200例を超えています。眼瞼下垂の手術や埋没・二重切開など関連した目周りの手術もそこそこやっています。
眉下切開の症例数は大手の眉下切開担当の先生でも多い人でおそらく年間50例前後だと思われます。大手美容外科クリニックの指導医や分院院長クラスの先生方から私の眉下切開の症例数についてはいつも驚かれています。
眉下切開の手術が上手い?
わたくしはいつかは名医になってみたいと思ってはいますが、たぶん名医って、人から見てどうかというものですよね。
先日、テレビ番組で「流れ星に願い事をするとなぜかなうのか?」ってお題に対して、
「流れ星が流れるような一瞬の間に願い事を唱えることができるってことは、いつも強く念じているということなので、願い事がかないやすい。」と言われていました。
そのことが正しいとすると、私は名医って言われるよりも、ちょっとでも手術が上手くなりたいといつも思っているので、名医にはなれないのかもしれません。
でも、手術が上手くなりたいとずーっと渇望して、眉下切開の手術に毎日のぞんでいますので、上手くならないはずがありません。名医になれなくても手術が1ミリでも上手くなりたいと日々奮闘しています。
眉下切開の名医 = 眉下切開の症例数が多い + 眉下切開の手術が上手い
というような単純なことであれば、わたくしが眉下切開の名医になれるチャンスがありそうですね。でも、今回はわたくしが独断と偏見で眉下切開の名医の必要条件を考えただけですし、そんなに簡単な話ではないと思います。
何をもって眉下切開の手術が上手いとするのか?
何をもって眉下切開の手術が上手いとするのか?たいへん難しいところですが、眉下切開1000例弱と他院眉下切開修正もたくさん行っているわたくしが、その経験から独断と偏見で下記のように決めました。
大きく外れている項目はないでしょうし、多くの形成外科専門医やベテラン美容外科医も納得の項目ばかりだと思います。
上手い眉下切開手術の条件
- 眉下切開の傷跡がきれい
- 眉下切開のダウンタイムが短い
- 効果があってその効果が持続する
- 眉下切開の仕上がりが自然
- いろいろな状況に対応できる
そんなところでしょうか?
眉下切開の傷跡がきれい
まぶたの二重ラインの手術など他の手術では傷跡がきれいであることが条件の1番目に来たりはしませんが、
特に眉下切開では傷跡、特に眉頭の傷跡が目立つと悲惨なので、傷跡がきれいであることをあえて一番目に上げたいと思います。
眉下切開の傷跡がきれいということについては、わたくしは自信を持っています。むしろ、眉下切開を受けたいけど傷跡が気になるという人ほど、六本木境クリニックで眉下切開を受けてほしいほどです。
眉下切開の傷跡がきれいになるこつは1にも2にも切って縫う基本的な手技を丁寧に行うことです。きれいなキズしかきれいな傷跡には絶対になりません。
ダウンタイムが短い
眉下切開では眼輪筋や脂肪を取ると内出血や腫れがひどくなります。その結果、ダウンタイムが長くなります。
わたくしは眉下切開の手術のとき、できるだけ眼輪筋や脂肪にキズをつけませんので、相対的にダウンタイムは短くなります。もちろん、丁寧に時間をかけて低出力のバイポーラで止血することも大切です。
ダウンタイムが長いようなものをわざわざ好き好んで受ける変な人はまれです。「最終結果さえよければ良い」とダウンタイムを短くする努力を怠っている医師は症例数が少なくなってしまいますので、手術が上手くなる機会すらありません。
反対に、眉下切開ではダウンタイムを短くする努力をすることは名医への近道でしょう。
わたくしは眉下切開のダウンタイムが短くなれば、受けてくださるかたが二ケタ増えると確信しています。
効果があってその効果が持続する・仕上がりが自然
眉下切開では皮膚をたくさんとればとるほど、眼輪筋の折り畳み縫いで思いっきり引き上げるほど効果が出せます。
でも、ひきつれると不自然に見えて叱られたり患者満足度が低くなります。
眉下切開を自然な仕上がりにするコツは、内側から外側までバランスよく皮膚を切除して、中縫いも皮膚縫いもバランスよく仕上げることです。
もちろん、眉下切開の手術では手間暇を惜しまずに、目を何度もあけてもらい、その都度やり直したり、時間をかけて行うことが大切です。
要注意なのは眉頭を切らない外側だけの眉下切開です。外側だけの眉下切開を受けた人の多くはまぶたが外側に引っ張られてひきつれ、変なしわが入ったり、不自然な吊り目になっていることが多いようです。
眉下切開で皮膚をたくさん切除しても内側までバランスよく切って縫っていれば、効果は高いけどひきつれず自然な仕上がりとなります。
いろいろな状況に対応できる
眉下切開を上手く行うと幅広い年齢層に満足してもらえます。実際、六本木境クリニックでは10代から90代までのかたが眉下切開を受けて、そのほとんどのかたに満足していただけていると自負しています。
また、厚ぼったいまぶたをうすくすることに対して眉下切開が効果的であることはよく知られています。
その一方で、眉下切開はくぼみ目には向かないといった意見も根強いものですが、六本木境クリニックでは、くぼみ目のかたもくぼみが減ったと喜ばれることが多いです。
ほぼ唯一の問題は、まぶたの手術を受けた経験があるかたの中になかなか良い結果が出ない人が時々いることです。
でも、よく考えたら、そのことは、わたくしの眉下切開だけの問題じゃなくて、おおむね手術というものは複数回の修正や手術回数がかさんでくるほど上手く行かないものですよね。
眉下切開についてはこちら
https://www.problem-eyelid.net/
https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/
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