ヒアルロン酸を入れている人は腫れやすい

スプリングスレッドや眉下切開を行っていると、手術後、ビックリするほど腫れる人に出くわします。そのような場合にはヒアルロン酸を打っていることが多いように思われます。

でも、分かりやすい話ですよね。ヒアルロン酸って水分を保持しやすいので注入した量よりも膨らんだリ、しわが減ったりツルリとするんですよね。

この水分保持がアダになってヒアルロン酸を入れている人は、朝起きるとむくむようになるなどと言った日常的な話だけでなく、何か手術を受けたりすると腫れやすいようです。

眉下切開後のすごい腫れ

先日、とても驚いた出来事がありました。ある女性の眉下切開後に腫れがすごかったんですが、ただ腫れたと言うだけではなくて、眉下切開を１２年以上行ってきたわたくしですら一度も見たことがないほどひどく腫れたんです。

よく聞いてみると、ひたいの男性的なゴツゴツ感が嫌で、他院でひたいにヒアルロン酸を大量注入していたそうです。

以前からヒアルロン酸を入れている人は腫れやすいと思ってきましたが、どうも注入量に比例するようですね。ある意味・・当然の話ですよね。

わたくしはゴツゴツしたひたいを女性らしく丸いひたいにするために、ヒアルロン酸を大量注入するなんて方法には反対です。

もちろん、ひたいのゴツゴツさの程度もさまざま、好みや感じ方もいろいろでしょうけど、ほとんどの人は眉下切開を受けると納得の改善ができると考えています。そして、実際にそのように言われることばかりです。

ジャニーズの男性アイドル風希望の人や性同一性障害などで、男性が女性っぽい顔になりたい場合など、まれに骨格の問題の人もいるのかもしれませんが、

ひたいのゴツゴツさのほとんどは、まぶたが開きにくかったり、たるんだりした結果、ひたいの筋肉に力が入って、ひたいのしわが目立つようになったり、ひたいの筋肉が過緊張で肥大してゴツゴツしているように思います。

そのような場合には眉下切開でまぶたのたるみが減り開きやすくなると、ひたいのしわやゴツゴツ感が劇的に改善すると考えられます。

「男性っぽいゴツゴツしたひたいがいやだったけど、眉下切開にはそこまで期待していなかった。そのうち、ヒアルロン酸でも入れようと思っていたけど、眉下切開を受けたら女性っぽい・丸いひたいになった」などと、眉下切開を受けたかたから何度言われたか分からないほどです。

わたしは若いから、違うですって？？決めつけるのはよくありません。若い人でも、ひたいに力を入れている人がいて、眉下切開を受けたら、おでこがきれいになったなどと言われることが多いです。

六本木境クリニックでは、眉下切開を受けても、どうしても改善してこないときには、ボツリヌストキシン注射を行っていますが、この場合も２度目を打った人はわずかに１人だけです。

眉下切開を受けてまぶたが開きやすくなると、ひたいの筋肉に力が入らないようなクセが付きやすくなるようです。

そもそも、ヒアルロン酸には動脈塞栓・逆行性動脈塞栓のような恐ろしい合併症・リスクもあって、たぶん注入量に比例して危険だと思われます。

そのようなことはメーカーもクリニックも売り上げのため強調しないように思います。

ヒアルロン酸の動脈塞栓は医者の間ではとても有名です。注入物によって動脈が詰まってしまうことですが、これが生じると皮膚潰瘍や皮膚壊死となり醜い傷跡が残ることが多いようです。

そして、逆行性動脈塞栓といって、注入物が逆流して脳に入って半身まひになったり失明するような報告が最近、相次いでいます。

「どうしよう、以前、ヒアルロン酸を入れているので、心配です」って・・大丈夫です。動脈塞栓や逆行性動脈塞栓のような恐ろし気な合併症は、ほとんどの場合、施術中や施術直後に分かります。

昔入れたヒアルロン酸が後からそのような恐ろしいことを引き起こすなんてことはないです。今後、ヒアルロン酸を二度と打たなければ、そのようなリスクはないでしょう。

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