眼瞼下垂の手術や二重切開法を受けたらまぶたが腫れぼったくなる
他のクリニックで眼瞼下垂の手術や二重切開法を受けた方々から、
「手術を受けたらまぶたが腫れぼったくなってしまった。執刀医の先生には、ただの腫れだから時間が経つとスッキリしますよ。なんて言われたけど、3年経っても腫れが引かないんですよ~」
などといった相談が多いです。
もちろん、他院で受けた手術に不満があって六本木境クリニックを訪れる方が多いので、患者層に偏りがあるのかもしれません。
でも・・
あまりに同じような相談が多いので、もしかしたら、たいへん多くの方々がそのように感じているのでは?
なんて思ってしまいます・・
眼瞼下垂の手術・二重切開法後の腫れは引かない?
眼瞼下垂の手術や二重切開法を受けて、一ヶ月以上経っても腫れぼったく感じる場合は、何年待っても腫れぼったいまま・・ではないでしょうか。
なぜなら、二重を形成するための薄くてしなやかな皮膚が、眼瞼下垂の手術や二重切開法で切除されたことによって、厚ぼったい皮膚に置き換わってしまっているからです。
「私は特にたるみが強かったので、皮膚を切り取る幅が他の人より多くて、こんな目元になってしまったのでしょうか?」
とおっしゃる方が多いのですが、
いえいえ、違うと思いますよ。
統計を取ってみたわけではありませんが、そのような相談があまりに多いので、大勢の人がそう感じているのではないでしょうか。
先日なんて・・
「眼瞼下垂の手術で二重切開法を受けたら、不自然な目元になってしまった・・・。そのクリニックに相談に行ったら、“こんなもんですよ”と言われ・・それでも食い下がっていたら、精神科をすすめられた・・」
という相談もありました。
あきれて他のクリニックに相談に行ったところ、
「眼瞼下垂の手術や二重切開法を受けると普通こうなりますよ。あたりまえの良い結果です。執刀医の先生に連絡しておきましたから、もう一度診てもらってください。」
と言われたそうです。
また精神科をすすめられるだけなので行かなかったそうです・・
眼瞼下垂の手術や二重切開法を日常的に行っている医師は、同じような結果・同じようなクレームに慣れすぎていて、そのような対応になってしまうのではないでしょうか。
わたくしがその患者さんのまぶたを診察したところ、やはり眼瞼下垂の手術や二重切開法後の典型的な目元になっているようでした。
執刀医の先生の「こんなものですよ」という意味もよく分かります。
でも、患者さんの立場に立って考えると、「不自然で変なイメージ」と思えて当然のような気もします・・
眉下切開(眉下リフト)ではすっきりとした印象になる
それに対して、眉下切開(眉下リフト)の場合、切除する部分は眉毛の下あたりです。二重付近ではありません。眉下切開(眉下リフト)で皮膚を切除した後は、まぶたが上に薄く引き伸ばされるため、すっきりとした印象になる傾向にあります。
そのため、眉下切開(眉下リフト)をお受けになった患者さんは、
「目元がすっきりした」
「ハーフっぽくなった」
とおっしゃることが多いです。
「もっと早く眉下切開(眉下リフト)を受ければよかった」
という感想が一番多いです。
そして、驚くべきことに
「受ける前より自然」
とおっしゃる方さえいらっしゃいます。
眉下切開が有利な理由
どうしてこのような差が生じるのでしょうか?
その理由はまぶたの構造にあります。
まぶたは、まつ側が薄く、眉毛側が分厚くできています。二重近くの部分で皮膚を切除してしまうと、二重を形成するのに適した薄い皮膚が無くなってしまい、代わりに分厚い皮膚で二重が形成されることになってしまいます。
学会などでよく言われているのですが、まぶたの皮膚は6mm上にいくと2倍くらいの厚みになるそうです。
ですから、二重の部分でまぶたの皮膚を6mm切り取ったとすると、今までの約2倍の厚みの皮膚で二重が形成されることになります。
「2倍」というと、許容範囲のようにも聞こえますが、実際に2倍分厚い二重の人に遭遇すると、10倍くらい変に感じるかと思います・・
二重切開法で脂肪を取っても厚ぼったくなる
また、「ハーフっぽい薄いまぶたにして欲しくて、二重切開法で脂肪を取ってもらったけど、余計に厚ぼったく見えるようになってしまった・・」といった相談もありました。
脂肪を減らしたとしても、分厚い皮膚で二重が形成されるのであれば、厚ぼったい二重になってしまうように思います。
そのような場合も、「何年経っても腫れが引かない」と同じようなことをおっしゃることが多いようです。
眉下切開プラス二重ラインの手術
わたくしはハーフっぽいまぶたを希望された場合には眉下切開プラス切開法や眉下切開プラス埋没法のほうをおすすめしています。
その場合、眉下切開を受けてから腫れが引くのをしばらく待って、二重の手術を行った方が結果が読みやすいので、そのようなスケジュールをおすすめしています。
でも、眉下切開だけで満足されるかたが続出して眉下切開プラス二重ラインの手術は減ってきています。
眉下切開についてはこちら
https://www.problem-eyelid.net/
https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/