刺青・タトゥー除去レーザー希望の方へ

タトゥー・刺青除去について大阪のかたからお問い合わせ

大阪在住の30代女性から、タトゥー除去治療についてお問い合わせをいただきました。

以下、その内容とわたくしの返答をブログ用にリライトしたものです。

<患者さん>

20代の頃、右の二の腕にタトゥーを入れました。黒一色で、二の腕いっぱい一杯の大きなタトゥーです。タトゥーが入っていると何かと不都合なため、消したいと思っています。

傷跡が残るのが嫌ですし、黒一色のタトゥーですので、レーザーで除去したいです。

現在、大阪に住んでいまして、大阪のクリニックでレーザーによる刺青・タトゥー除去治療を3回受けました。

黒一色のタトゥー・刺青は回数さえ重ねればレーザーで消せる?

今、通っているクリニックの先生に「黒一色のタトゥーなので、回数さえ重ねればレーザーで楽勝で消せるでしょう」と言われたのですが、本当でしょうか・・

3回目のレーザー照射が終わった時点で、「3回でこれくらい薄くなれば、5回から6回で消えると思う」とも言われました。でも、どうしても5回~6回で消えるように思えません。

ネットに「レーザーでの除去の場合、刺青やタトゥーを完全に消すには、10回以上の照射が必要」という情報もありました。

近々、大阪から東京に転勤になるため、今後も継続してレーザーによる刺青・タトゥー除去治療を受けられる東京のクリニックを探しています。

六本木境クリニックでレーザー単独治療を受けることができますか?その場合、治療費はいくらになりますか?

タトゥーが完全に消えるまでは、おそらくけっこうな回数のレーザー照射が必要かと思いますので、回数無制限での見積もりをお願いしたいです。

<境>

刺青・タトゥー除去レーザーは打てば打つほど効果が横ばいになる

レーザーによる刺青・タトゥー除去治療を3回受けたそうですが、一回目の照射の時と比べて、2回目、3回目では効果が横ばいになったように感じなかったでしょうか?

刺青・タトゥー除去レーザーは打てば打つほど、皮膚がやけどでコーティングされていって、そのやけどによってレーザーがはじかれてしまい、中に入っていきにくくなります。そのため、効果が横ばいになっていく傾向にあります。


(茶色の部分がやけど)

刺青やタトゥーのレーザー単独治療ですと、たとえ黒一色の刺青やタトゥーで、たとえ最新のピコレーザーで魔法のように墨がゼロになったとしても「消えた」と思えるところまでは到達できないように思います。おそらく最新ピコレーザーを何回照射しても無理ではないでしょうか・・。除去治療の途中であきらめている人が多いようです。

刺青・タトゥー除去はとりあえずレーザー?

また、レーザーを打てば打つほど、他の刺青・タトゥー除去治療がやりにくくなってしまう傾向にあるため、「とりあえず、レーザーを受けてみよう」という考え方も要注意です。

どうしてもレーザー単独での除去治療を希望されるのであれば、パッチ(薄くて透明なシート)を使うことがとても大切です。最新型のピコレーザーを使うとしてもです。

最新ピコレーザーについての学会発表によると、パッチを使用すると傷跡が増えにくくなるため、効果が横ばいになりにくいようです。

六本木境クリニックには、他のクリニックでレーザーによる刺青・タトゥー除去治療を受けて、その結果に不満を感じている方がたくさんご相談に来られています。

何と・・最新のピコレーザーによる除去治療後のかたも全く従来の刺青・タトゥー除去レーザーと似た感じでたくさん来られます。

黒一色であっても、そこそこ大き目の刺青・タトゥーの場合は、「レーザーで消えた」と感じている人はかなりの少数派ではないでしょうか。たぶん5%にも満たない・・ひょっとしたら1%以下かもしれません・・

医者が「消えた」と思っても、患者さん本人が「消えた」と思えなければ意味がないでしょう・・

刺青やタトゥーは墨を入れた時点で傷跡がある

刺青やタトゥーというものは、墨を入れる時点で皮膚内部に傷跡ができます。そして、その傷はずっと残ります。

ですから、仮に、完全に墨を消すことができて、尚且つ、照射による傷跡を残さない魔法のような超高性能レーザーがあったとしても、レーザー照射で墨が消えると、今度はその墨を入れた時点にできている傷が表に現れてくることになります。

そのため、たとえ、最新型のピコレーザーでも「墨は消えたけど、刺青・タトゥーとまったく同じ形の傷ができた」と思うことになるでしょう。

六本木境クリニックの刺青やタトゥーは削皮・剥皮

六本木境クリニックでは、レーザー単独での刺青・タトゥー除去治療はお勧めしていません。削皮・剥皮(皮膚剥削術・アブレーション)+レーザー法」をお勧めしています。

この方法は、まず削皮・剥皮で刺青やタトゥーを薄く削り取って、その後に複数回の除去レーザーを照射するという方法です。自然治癒力を生かした治療方法と言えるでしょう。

二の腕(上腕)いっぱい一杯の大きさの刺青やタトゥーの場合、「削皮・剥皮+レーザー法」の治療費・料金は、おそらく200~400万円くらいだと思います。

削皮・剥皮(皮膚剥削術・アブレーション)を行った後に3~6回くらいのレーザー照射が必要となりますが、治療費に含まれています。

また、一回で刺青・タトゥー削皮・剥皮を行える範囲は15×15cm前後です。削皮・剥皮の手術は4週間おきにできますので、例えば5回の手術が必要の場合、6か月くらいで手術は終了します。

削皮・剥皮(皮膚剥削術・アブレーション)の後は、3ヶ月おきに複数回のレーザー照射を行います。

タトゥーや刺青のお写真・画像をメールで送っていただけると、もう少し詳しい説明ができるかもしれません。

また、実際に診察して触診などもしないことには正確はことは言えませんので、カウンセリングをお受けすることをお勧めいたします。カウンセリングと同日手術はお断りしていますし、同日契約もおすすめしてはいませんのでご安心ください。

 

刺青やタトゥーのレーザー単独治療ですと、たとえ黒一色の刺青やタトゥーで、最新のピコレーザーを使ったとしても「消えた」と思えるところまでは到達できないように思います。なぜなら、刺青やタトゥーには墨を入れたときにできた同じ形の傷跡が除去治療前からあるからです。どんな最新のピコレーザーで、たとえどんなに墨が魔法のように消えたとしても、傷跡でできた模様が浮かび上がってくるように感じるはずです。除去治療の途中であきらめている人が多いようです。

 

刺青・タトゥー除去についてはこちら

https://tatoo-jokyo.com/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/tattoo/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_tattoo/