刺青・タトゥー除去モニター写真画像で見えない

刺青・タトゥー除去画像について

現代はネット社会なので、多くの人が美容外科治療を受けるクリニックを選ぶ際、ネット情報を見ます。
鵜呑みにする人は少ないとしてもかなり大勢の人が参考にします。
文言や文章もそうですが、画像・写真はインパクトと言う意味でかなり重要な部分を占めていると言ってもいいでしょう。

今回は刺青・タトゥー除去の分野でのモニター写真画像で見えないものについて考えてみたいと思います。

刺青・タトゥー除去の自覚症状

まずは、刺青・タトゥー切除、ネット画像で分からないものって何でしょうか?そうですよね。
まずは自覚症状です。
小さめの切除では自覚症状が強いことはないと思いますが、大き目の切除ではかなり高確率で自覚症状が出ます。

痛みや違和感・しびれ感などですが、パツンパツン感やタオルでギューっと縛ったような感じなどと表現されることも多いようです。
傷跡付近に出るのではなくて、腕や手・足、指などの四肢で傷跡よりも末梢側に出現することが多いようです。
具体例としては、腕のタトゥー切除後に手や指がしびれると言ったものです。

刺青やタトゥー除去の自覚症状・・切除だけが問題ではありません。
削皮(剥皮)や植皮、レーザーによる除去でもかゆみなどの自覚症状がひどいケースがあります。
一般的にはレーザー・植皮・削皮(剥皮)の順番にかゆみなどの自覚症状が強くなります。
特に上手く行っていない削皮・剥皮は肥厚性瘢痕と言って赤く盛り上がったミミズバレやケロイド状と表現されるような傷跡となり、とてもかゆいです。

でも、ピコレーザーのような最新型レーザーによるタトゥー・刺青除去でも、盛り上がってかゆいという相談があったり、植皮もメッシュ植皮やパッチ植皮など汚くてかゆみが強い例が多々あると言えますので、どの治療法もピンキリです。

刺青・タトゥー切除でのドッグイヤー

刺青・タトゥー切除のモニター写真・画像で見えないもののなかには自覚症状だけではなく、正面から見たモニター写真・画像では見えないドッグイヤーという現象があります。
正面から直線状の傷跡に見えても接線方向からみると凸凹しているといった現象です。

刺青やタトゥーのような面積のあるものを切除して縫い縮めると、程度の差こそあれ・・デコボコが100%生じ、一番縫い寄せ幅の大きいところ(幅が広い部位)は縫い寄せるとくぼんで、傷跡の端は飛び出します。

この現象を形成外科ではドッグイヤー(犬の耳)と呼んでいますが、実際には角のように見える場合やフタコブラクダのこぶに見える場合などもあります。
この現象を軽減するため、縦横比3~4以上と言われていますが、部位や状況によって変わってきます。

ホクロなどの小さな丸い皮膚病変の切除では、ドッグイヤーのできにくい方向に長軸を設定することができます。
一方、刺青・タトゥーは、切除しやすいようには入れられていませんので、ものすごくデコボコすることが多いようです。
そして、ドッグイヤー対策をおこなったために、元の刺青と比較すると非常に長い傷跡になる場合があります。

ドッグイヤー1
腕の刺青・タトゥー切除によるドッグイヤーと自覚症状、ヒモで縛られたような感覚

 

最新のピコレーザーについて考えてみると

最新のピコレーザーが普及してきたからでしょうか?最近、ピコレーザーによるタトゥーや刺青除去後の相談が多くなっています。
ある女性は耳の後ろの黒い星のタトゥーにピコレーザーを打ちづづけて赤く盛り上がった星になったので、ゴールはないな~って気が付いてやめたそうです。
上腕の刺青に対して最新のピコレーザーを何度か打ったところ、盛り上がってマダラになり汚くなっただけだったという相談もありました。

でも、多くのクリニックでのレーザー治療を始める前の説明は正直でして、レーザーと言うものは何年何回打てば必ず消えると言うものではなくて、どんなに最新のピコレーザーでも刺青やタトゥーの除去に対して使用すると何度打っても完全には消えませんよ。
と説明されていたので、まだ納得がいったと言います。
後から論調が変わると言い訳にしか聞こえないですよね。

また、中には海外から黒一色のタトゥーに対して最新のピコレーザーを10回以上当てたけど盛り上がっただけでさほど薄くもなっていないという相談も来ました。

墨の残りが多ければ、ネット上の写真や画像で分かりますが、かなりうすくなって盛り上がっているようなものでは写真の撮り方によっては良い結果に見えてしまうから要注意です。
そして、前述のようにレーザーで盛り上がると、かなりかゆいようです。

それでも最新のピコレーザーによる刺青・タトゥー除去はすごい!

わたくしも最新のピコレーザーを完全否定したいわけではありません。
技術革新というものは、それだけでも価値がありますし、ピコレーザーの結果が六本木境クリニックにわざわざ相談に来られる方々のような悪い結果ばかりではないことは分かります。

でも、多くの医師や受ける人たちが期待するほど高確率で良い結果が出てはいないことも事実でしょう。
従来の除去レーザーで1割の人がまあまあ納得の結果だったとしたら、最新のピコレーザーではそれが2割くらいまで確率が上がったのかもしれません。

手術なしで刺青やタトゥー除去できる人が少しでも増えたのでしたら・・十分に価値のあることだと思います。
どこかしら、野球の3割バッターが価値があることと似ていますよね。
でも、よく考えたら3割バッターって7割アウトになっているってことですよね。

文字タトゥーではどんなに最新・高性能のピコレーザーでずーっと治療を行ったとしても、刺青やタトゥーには墨を入れた時の傷跡がかならずありますからでも、元彼の名前がいつまでも読めてしまいます。
また、刺青やタトゥーの元の模様が何となく透かし絵のように分かると・・除去治療を受けた人はいつまでも治療が終わっていないと感じてしまいます。

刺青タトゥーの除去治療では、削皮・剥皮でごまかすように削ってレーザーを当てると、文字タトゥーは読めなくなりますし、もとの模様が見えにくくなります。
そのような効果をねらい、わたくしは全員に対してまずは削皮(剥皮)+レーザーでの治療を行っています。

刺青・タトゥー除去についてはこちら

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