六本木境クリニックで眉下切開(眉下リフト)をお受けになった方から、質問メールをいただきました。以下、質問内容とわたくしの返答です。

<患者さん>
先日は、眉下切開(眉下リフト)の手術をしていただきまして、ありがとうございました。

今度は、スプリングスレッドと目と眉の距離を縮める手術を受けたいのですが、この2つの手術を同日に受けることは可能ですか?

また、局所麻酔ではなく、静脈麻酔でお願いできますか?

ちなみに私は20代のころ、他のクリニックで二重切開法を受けています。

<境>

六本木境クリニックでは、目と眉の距離を縮めるには、通常、眉下切開(眉下リフト)をお勧めしています。

眉下切開(眉下リフト)を受けても、黒目の真ん中から眉毛までの実際の距離はそれほど縮まりません。でも、見た目の眉下距離は狭くなるようです。

眉毛周辺は筋肉や支持組織が骨と強固にくっついていて、土台が安定しています。
それに対して、睫毛側の部分はフリーマージン(自由縁)ですので、黒目の上に宙に浮いているような状態で存在しています。
そのため、眉下切開(眉下リフト)で皮膚切除して縫い寄せると、眉毛側と睫毛側の対等な綱引きとはなりません。睫毛側が一方的にたくさん引っ張られるわけです。

眉毛側が1:睫毛側9といったイメージでしょうか。ですから、実際の距離は、それほどは縮まらない傾向にあります。

では、なぜ見た目の眉下距離は狭くなる傾向にあるのでしょうか?

眉下切開(眉下リフト)を受けると、まぶたが開きやすくなって、目が大きくなって、二重幅も広がる傾向にあります。
また、ひたいの前頭筋の力が抜けて、ひたいのしわが減るとともに眉毛を無理に上げなくなります。
そうすると、眉下の部分が狭く見える傾向にあるようです。

過去に二重切開法を受けたことのある人の場合は、眉下切開(眉下リフト)と同時に二重ラインの修正も行う場合があります。

眉下切開(眉下リフト)を単独で行うのでは、二重切開法によって形成された二重が、眉下切開(眉下リフト)で引っ張られたり、引き伸ばされることによって、人工的に見えたり、以前の二重手術の傷跡がいびつに見えたりする場合があるからです。

また、そうならないようにと眉下の皮膚を控え目にしか切除できなかったりすると、なんとなく物足りない印象になって、良い結果にならない場合があるからです。

眉下切開(眉下リフト)の単独手術が良いのか、二重ラインの修正も同時におこなった方が良いのか、カウンセリングで十分に診察してからご相談させてください。

また、眉下切開(眉下リフト)のような目元の手術とスプリングスレッドは同時に行うことはありませんが、2週間程度あけて腫れが引いた頃でしたら可能です。

また、六本木境クリニックでは、静脈麻酔は呼吸抑制や体動・逆行性健忘の問題があって危険ですので行っていません。

特にお顔の手術の場合、体動は危険です。

手術中に暴れたり急に動いたりしても、逆行性健忘のため、ご自身では後から思い出すことができません。

また、お顔の手術の場合、無意識にビクッと動き目を傷つけてしまうリスクがあります。

丁度よい塩梅に静脈麻酔量を決めれば大丈夫といった簡単な話ではなく・・

人によっては、呼吸が止まりそうなのに暴れているといったケースもあるほど難しいものです。

わたくしが静脈麻酔の経験がなかったり苦手だったり・・というわけではありません。

わたくしは、総合病院形成外科勤務の頃、「静脈麻酔が好きな医者」として知られていて、多くの手術を静脈麻酔で行っていました。

現在、六本木境クリニックでは、局所麻酔だけで手術を行っています。

眉下切開(眉下リフト)は局所麻酔の範囲が狭く、そんなに大変ではありませんが、スプリングスレッドの場合は、局所麻酔の範囲が非常に広いので本当に大変です。

 

眉下切開を受けても、眉毛が縫い縮められて極端に目に近づくことはありません。でも、眉下切開を受けると、目の開きがよくなったり、ひたいの前頭筋の力が抜けて、目と眉毛の距離が少し近くなります。

 

眉下切開についてはこちら

https://www.problem-eyelid.net/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_mayushita/