眉下切開の独特な結紮法

一回結び法

大阪在住の50代女性がスプリングスレッド12本を入れたあと
お忙しかったとのことで、半年ぶりに抜糸に来られました。

こめかみともみあげの針穴を7-0半透明の糸で12針縫合しています。
針穴を縫合するなんて大げさな・・・ということは置いておいて・・

当院の術後患者さんは、
手術当日から毎日洗髪しているはずですが、
何と12針全て取れたりせずに残っていました。

わたくしの皮膚縫合の結紮法は、
眉下切開の動画でも披露しているのですが、1回結びです。

専門的に言うと外科結紮1回のみです。
2回結んでいるようにみえますがノッド(結び目)が一個という方法です。

若い頃、上の先生から「3~4回以上結ぶように」
と、散々言われてきたものですが、

やっぱり常識はただの先入観ですよね。

3~4回以上結んでいると、
おそらく2週間でも2割~3割取れていたように思います。

1回結び法にしてノッドが一個しかないという恐怖と戦うことによって
一撃必殺の気持ちが強くなり、早期にほどけることが少なくなりました。

まさに背水の陣や薩摩の示現流のようです。

示現流とは防御の構えがない攻撃だけの剣術だそうです。

傷跡をキレイにすることを強く意識すると、 手術で糸を結ぶって結構難しいです。

何せ・・創縁を引っ張ると傷跡が汚くなります。
しかも7-0のナイロン糸は強めに引っ張ると簡単に切れます。

しかし、半年後に全部ゆるみもしないとは・・・
1回結び法と7-0ナイロン糸の実力は怨念のように怖いほどでした。

ちなみにわたくしの一回結び法は、
ユーチューブにアップしている眉下切開の動画で見ることができます。

一回結び法のコツを体得してからは、
縫うのが数倍早くなり、止血や創縁を丁寧に扱うなど、
他のことにずっと気を付けることができるようになりました。

また、眉下切開で7-0半透明の糸で一回結び法を行うと

まるで結び目がないように見えて、より一層・・糸が目立たないです。

この方法によって、傷跡どころかキズがほとんどバレなくなりました。

※今では眉下切開の手術動画が見れなくなっているらしいです。

眉下切開についてはこちら

https://www.problem-eyelid.net/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_mayushita/