六本木境クリニックにはいろんな質問メールが届きます。

今回は眉下切開に関する質問メールでした。

【Q】
眉下切開についての質問です。
ネット上のいろいろな情報を見ていると
眉下切開は切るフェイスリフトと似ていて
眼輪筋切除して吊り上げないと後戻りする
と書いてありましたが、いかがでしょうか?

皮膚切除だけの眉下切開ではすぐ元に戻ってしまうのでしょうか?
また、眉下切開を受けると、まぶたが開けづらくなりますか?
【A】
「他院で眼輪筋を吊り上げる眉下切開を受けたところひどく引きつれた。
でも、そこの先生は取り合ってくれないのでなんとかして欲しい」

という相談をまさに数日前に受けたばかりです。

先日、眉下切開をたくさんしている形成外科専門医や
有名美容外科の先輩方数名とお話する機会がありましたが、
わたくしと全く同じ意見でした。

眉下切開で眼輪筋切除を売りとしているクリニックは
差別化のために無理やりそう言っているだけであって、
特に意味はないのでは?という結論に至りました。

現にわたくしも、
眉下切開で眼輪筋切除をおこなっていた時期がありましたが、
内出血や腫れがひどく、ダウンタイムがすごく長い割に、
効果には差を感じませんでした。

皮膚切除だけの眉下切開でもスッキリしますし、
まぶたが開けやすくなり、後戻りすることもありません。
70歳になっても若い目であると思います。

眉下切開で眼輪筋や脂肪を切除すると凸凹しやすいですし、
変な引きつれやでこぼこが残る確率が非常に高いといえるでしょう。

なんと・・・ある患者さんは、
「眼輪筋を取らないクリニックでおこなわれた眉下切開の
やり直し手術を多くおこなっている」
という話を眉下切開で眼輪筋を取るクリニックで聞かせれたそうです。
当院では、正に、その真逆の相談が多いのですが。

どこのクリニックにも不満を持たれる方はいらっしゃるものです。
でも、当院では、術後再診を初診や高額手術の
予約よりもできるだけ優先させていますので、
当院で眉下切開手術を受けた後に、他のクリニックに修正相談にいく
という方は少ないかと思います。

そもそもフェイスリフトのような手術と
比較するのはおかしいと思います。

フェイスリフトで皮膚の2~3%を切除することと
眉下切開で皮膚の3割を切除することは同列には扱えませんし
お顔全体の重さとまぶたの重さには万倍もの開きがあります。

また、フェイスリフトは筋膜を操作しても
効果を感じられない手術であり、
そのために、糸のフェイスリフトが流行ることになった
という現実を直視していないと思います。

 

六本木らしい雰囲気?
街角の光景。