眉下切開相談の女性からの質問です。

【Q】
知り合いがみんな、近所の病院で眼瞼下垂の手術を受けて
「目じりのしわがすごいことになった」と言っています。

眉下切開ではどのようになるのでしょうか?
【A】
眼瞼下垂の手術は盲腸手術以来の流行手術で、
はっきりいって、オーバーインディケーションが多い状況と言えます。

眼瞼下垂でない人を眼瞼下垂と言って
無理やり捕まえてきて手術をする
といった悪質なケースはいくらなんでも少ないと思いますが・・

少し大げさな適応、
「一重の人は眼瞼下垂と言えなくはないだろう」

「若い頃より目の開きが悪い人は眼瞼下垂と言えなくはないだろう」

的な雰囲気とでも言うのでしょうか?

適応が緩い・広いといった事例については
枚挙にいとまをつけません。

また、眼瞼下垂の手術でひたいのしわは改善しますが、
目じりのしわは必ず悪化します。

その理由ですが
通常、眼瞼下垂の人やまぶたがたるんだ人は、
常にひたいを緊張させて目を開くクセが付いています。

眼瞼下垂の手術を受けてまぶたが開きやすくなると
ひたいの緊張がゆるみます。
ひたいの緊張がゆるむと
当然、目じりは下がって目じりのしわが増えるというわけです。

一方、眉下切開では、目じりのしわが改善しますし、
ひたいのしわも改善します。

眉下切開の切開線を外側に長く伸ばさなければ
目じりのしわは改善しない
と不思議なことを言う医者もいます。

しかしながら、
目じりのしわの主な原因は眼輪筋という筋肉であって、
この筋肉は、文字通り、目周りをぐるりと輪状に走行しています。
眉下切開手術のとき、この走行を上手く利用して眼輪筋を寄せると、
あまり外側に長い切開でなくても
目じりのしわを減らすことができます。

眉下切開で目じりのしわが改善したことによって、
ボトックスを打ったのでは?と思われた
という話は実際に多いです。

先日も、東京都内の40代女性が眉下切開を受けたあと

「どこでボトックスしたの?
すごく上手いボトックスだね。

まぶたが下がったり、怖い顔になったりしてないし、
目の下もタルンとしていない。

かえって引き締まって、動きもあって自然だね。
しわも減ってツルツルになったね。

どこ?どこでやったの? わたしやりにいきたい」

と、友人から言われたそうです。

近くでマジマジと見られたのに
眉下切開を受けたことは全くバレなかったそうです。

ツツジかな・・と思って近づくと

違う花でした。