よくある質問

当院によせられるよくある質問をまとめましたのでご覧ください。

パッチ植皮について

刺青のパッチ植皮ってどうなんですか?
わたくしは、刺青・タトゥー除去治療の分野では、パッチ植皮はやらない方がいいと思っています。まるでいろんな石を組み合わせて敷き詰めた石垣のように見えることが特徴です。もともとパッチ植皮とは、皮膚をシート状に切れ目なく植える技術が無い場合や、広範囲のやけどのため、植えるための皮膚が足りず皮膚をシート状に切れ目なく植えることができない場合に行う方法です。言わば次善の策ということです。「メッシュ植皮よりはマシだよね」といった感じでしょうか。

メッシュ植皮は当然ながら刺青・タトゥー除去治療の分野では全くお勧めすることができません。メッシュ植皮を受けると、整然とした網目状の幾何学模様の傷跡となってしまいます。では、シート植皮はどうなのでしょうか。シート植皮でもパッチ植皮の中のつなぎ目がないだけですよね。もともとの刺青やタトゥーの形に似た周囲が額縁状に目立つ傷あとですし、戻し植皮でなければどのような植皮でも植えるための皮膚を取る部位にも傷あとが残ります。

また、筋彫りに対する戻し植皮の場合は、ドナー(植えるための皮膚)がいらないため、刺青やタトゥー以外の部位には傷跡が残りません。良さそうに思えるかもしれませんが、刺青やタトゥーそのままの形の傷跡ができるため、せっかく手術を受けたのに「刺青やタトゥーの除去治療を受けた傷跡」だとバレる確率が高いと思います。

植皮について

植皮の方がいいと言われたのですが。
「皮膚を植え直しますよ」と言われると、まるでリセットできるかのような、良いイメージを抱くかもしれません。でも実は、皮膚を植え直す、植皮を受けるということは、リセットどころか・・見た目の酷い傷跡ができるということです。

植皮には数種類の方法がありますが、どのような植皮であっても、まるで何か別の動物の皮を無理やり張り付けたかのような醜い傷跡となってしまいます。

パッチ植皮を受けると、石を敷き詰めたような目立つ傷跡になります。メッシュ植皮を受けると、アミアミ状の幾何学模様の傷跡になります。両方ともまるでウロコのような仕上がりです。植皮の中ではシート植皮が一番マシですが、そのシート植皮ですら、境界線が目立つことが多いです。

それに対して、六本木境クリニックで行っている削皮(皮膚剥削術・アブレーション)の場合は、真皮の連続性が途切れないため、境界線が目立ちにくいと言えるでしょう。

また、植皮は通常、ドナー(植えるための皮膚)が必要ですので、皮膚を採皮するために、太ももなどの刺青やタトゥーが入っていない部分にまで傷跡が出来てしまいます。ですから、刺青・タトゥー除去治療の分野に限って言えば、植皮は良い治療とは言えないでしょう。

また、筋彫りに対する戻し植皮の場合は、もともとあった刺青やタトゥーとソックリな形の目立つ傷跡が残りますので、刺青・タトゥーの除去治療後だとバレる可能性が高いと思います。それでは何のために治療を受けたのか分からないですよね。