途中経過写真が多い刺青・タトゥー除去治療

刺青・タトゥー除去レーザー治療の実際

刺青除去のカウンセリングに来られた20代女性が次のように言われていました。

類は友を呼ぶとでも言うのでしょうか?地元のお友達は刺青・タトゥーが入っていて除去治療をしている人が多い。
そのうちの多くが刺青・タトゥー除去のレーザー治療をしているし、何回も受けている人ばかり・・

でも、レーザーで刺青やタトゥーが消えた人はいないし、消えそうな雰囲気の人も誰もいない。
レーザーによる刺青やタトゥーの除去治療については、実は受けている人の全員が不満に思っているのではないのか?と言う話でした。

刺青・タトゥー分割切除の実際

そして、この女性の周りの人にはレーザーでの除去だけじゃなくて、刺青やタトゥーの切除している人も何人もいるそうです。
切除も似た雰囲気で、幅広く赤黒い傷跡(肥厚性瘢痕やくぼんだ傷跡)の人しかいないし、分割切除の途中であきらめている人もいる。

しかも、六本木境クリニックのブログに書いてあるように、切除した部分を横から見ると、ほとんどの人がデコボコしている。
私は「ドッグイヤーかしら・・」っていう目で見ていますよ。

そうですよね。
たぶんドッグイヤーです。
手術で切って縫うだけではドッグイヤーは生じませんが、刺青やタトゥーの切除のように皮膚を切り取ると多かれ少なかれ必ずドッグイヤーができます。

刺青・タトゥー切除の傷跡は手術の傷跡に見える?

医師によっては刺青やタトゥーを切除しても傷跡が落ち着いてくると、手術の傷跡に見えますよなんて・・言う人がいますが、ウソですよね。
刺青やタトゥーの切除を受けると、内臓や心臓の外科手術や整形外科の骨折などの手術のただ切って縫っただけの傷跡とは違って、皮膚をある程度切り取っているので、ぜんぜん違った雰囲気の傷跡となります。
その特徴の1つが前述のドッグイヤーです。

それでは・・皮膚を切り取ると言うことは、形成外科でホクロを取ったときと同じですか?大きさが違うだけですよね。
いいえ、違います。
ホクロのような良性腫瘍はまわりの組織を押しのけて成長しますので、ギリギリで切り取るとほとんど余分に皮膚を切り取ったことにはなりません。

また、ホクロなどは円形や球形に成長しますので、長軸を自由に決めることができます。
この長軸を決めるということが形成外科の手技でもミソでして、長軸を理想的な方向に決めたほうが、傷跡も目立たないし、ドッグイヤーも少なくすみます。

そして、刺青やタトゥーはわざわざ切り取りやすいように工夫して入れられているわけではありませんので、切除には向かないことがほとんどです。
刺青やタトゥーを切り取ると、何かの手術を受けたような傷跡ではなくて、不自然にひずんだ凸凹の異様な傷跡になります。

傷跡が目立つよりもドッグイヤーが嫌!

ドッグイヤーって形成外科医のような専門の人から見ると、「ああ・・ドッグイヤーだね」って理解できるのですが、一般の素人の人から見ると、不自然で変・奇妙な形って感じるそうです。

わたくしも昔・・刺青切除後わずかなドッグイヤーができた人から、傷跡が汚くて目立つよりもドッグイヤーによる変な形のほうがいやなので、中縫いを緩めて!とか、植皮(皮膚移植)して!と言われたことがあります。

初診の方々の話で刺青・タトゥー除去の現状を再認識

正直、相談に来られた方の刺青・タトゥー除去治療体験談やお友達の話などを時々聞かなければ疑心暗鬼に陥ります。

もしかしたら、六本木境クリニックには特にひどい結果の相談が集まっているだけであって、刺青のレーザー除去専門のクリニックが言っているように、魔法のように無傷に近い感じにタトゥーが消えている人もどこかにいるのでは?

また、刺青の分割切除のクリニックが言っているように、回数をかければ、まるで魔法のように大き目の刺青でもぜんぜん目立たない直線状の縫合線になって刺青やタトゥーが取れている人がどこかにいるのでは?と、思ってしまいます。

しかし、時折、患者さんの生の声を聞くと、「わたくしは正しかったんだ」「刺青・タトゥー除去の世界は地獄なんだ」と確信できます。

ネット画像でも刺青・タトゥー除去の現状を再確認

レーザーによる除去や分割切除のようにネット上に途中経過写真が多い刺青・タトゥー除去治療は、治療が完結していない人がすごく多いだろうと多くの人が気が付いています。

だって、ネット上には集客のための画像が多く、少しでも良い写真やチャンピオン症例を出すことができるにもかかわらず、不安になるような途中で終わった画像がたくさんあること自体・・推して知るべしですよね。

「3回分割切除済み、後1回切除予定です。」
「5回レーザー照射後、あと1~2回で完全除去予定。」などと言ったものは要注意です。
3回分割切除したら、手がしびれたのであきらめて来なかったから、そのような写真をアップせざるをえなかったのでしょうし・・レーザーを4~5回打ったら、墨が薄くならなくなり横ばい感を感じて、盛り上がってかゆくなったからあきらめてもう来なかったのかもしれません。

わたくしの臨床医としての経験から申しますと、一般ユーザーから見て、治療が途中で終わっているかのように見える写真が1割あれば、半数以上の人が途中で治療を断念しているのではないか?と思われます。

六本木境クリニックではどのような刺青・タトゥーも削皮・剥皮+レーザー

六本木境クリニックではどのような刺青・タトゥーに対しても、削皮・剥皮・剥削・アブレーションと追加レーザーを組み合わせた方法で除去治療を行っています。

刺青やタトゥーには墨を入れたときに生じた傷跡がありますから、魔法のような方法で墨をゼロにできたとしても、傷跡が浮かんでくることになります。

全体をできるだけ目立ちにくい傷跡にすることが当院の刺青・タトゥー除去法です。

 

刺青・タトゥー除去についてはこちら

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