眉下切開のトッピング事情?

眉下切開の代表的なトッピング

  • 眉下切開のキズや傷跡に対する追加治療を装った高額治療
  • 眉下切開プラス目頭切開や眉下切開プラスたるみ埋没
  • 眼輪筋や脂肪(ROOF・眼窩脂肪)を取る
  • 眉下切開にランクがある(ダウンタイムが短い方法など)
  • 在庫の化粧品??

眉下切開のトッピング総論

外食産業ではお客さんのニーズにこたえるとともに、客単価を上げるためにトッピングと言うものがあります。
美容医療協会などのネット情報を読むと、美容医療では主に客単価を上げるためのものをトッピングと言うことが多いようです。

眉下切開のネット情報を見ていて、まず最初に目につくのは、傷跡に対する追加治療です。

追加治療が高額でなければ、トッピング的な意味合いではないのかもしれませんが、高額の場合にはほぼ確実にトッピング的な意味合いが強いと思われます。

トラニラストやボツリヌストキシン注射・テーピング・ヒルドイド軟膏やアットノン・ケロコート軟膏などについては高額ではないし、他の分野の傷跡治療・肥厚性瘢痕治療でもよく行われているので、追加料金・トッピング的な側面はほとんどないでしょう。

でも、何だか変ですよね。
どのような手を尽くしたとしても・・きれいな傷しかきれいな傷跡にはなりません。そんな言い訳チックな治療を行わなくても、キレイに切ってキレイに縫えさえすれば・・きれいな傷跡になるに決まっています。

再生医療や手術など高額なものは基本的にトッピング!

一方、再生医療や手術など高額なものはトッピング的な要素が強いものです。
再生医療に関してはそんな大げさな話が出てくること自体、傷や傷跡に自信がない証拠だと断言できます。
丁寧な眉下切開ではそんな大げさなものの出番は全くないと思います。

再生医療や専門用語ばかりの話は素人には全く理解不能で、一部の専門家しか理解できないことが大問題です。情報の不均衡があると、だまし・だまされの温床となることは世の常です。

そもそも、丁寧に切って丁寧に縫えば、眉下切開の傷や傷跡に対して追加の治療を要することはありません。素人にも分かりやすいシンプルな話にはウソが入り混む余地がありません。

そして、ひきつれ対策の眉下切開の追加治療というものもありました。たるみ埋没・目頭切開などです。これらも何だか変ですよね。内側まで上手く切ってバランスよくまぶたをリフトアップさせると、そのようなものは全く必要ありませんから・・

眉下切開で脂肪や筋肉を取る?

眉下切開でROOF・眼窩脂肪などや眼輪筋(筋肉)を取ることをトッピングとして行っている医療機関もあるかもしれません。

料金に反映されない場合はトッピングではないのかもしれませんが、ROOF・眼窩脂肪などや眼輪筋を取ることで料金が上がるようなケースではトッピングの疑いがあります。

筋肉を取ったり脂肪を取ったりすると、スッキリしてより効果を出せたり、後戻りが少なかったりと言った意見はまだ意味が分かります。

でも、眼輪筋や脂肪を取らない場合と比較すると、内出血や腫れは確実にひどくなりますし、しびれや違和感・痛みなども残りやすいと断言できます。

わたくしは12年間1000例くらい眉下切開を行ってきて、そのような必要性を感じたことはありませんから、そのような手技については適応が大変狭いのではないか?と考えています。

眉下切開の真のトッピング

ここまでのものは、受けた側からトッピングだと取られてもしかたがないけど、見ようによっては追加治療としての体をなしています。

前述のものに関しては、施術側執刀医にとっては、トッピングだと思っていなくて、やむをえない事情でそのような追加治療を行っているのかもしれません。

以下は本当に意味不明のもの、正真正銘・・真のトッピングです。

眉下切開にランクがある?

六本木境クリニック眉下切開相談にこられたかたのお話しですが、大手美容外科クリニックの眉下切開が20万円台だったので、相談してみたところ、ダウンタイムが短い方法があると言われ40万円越えの眉下切開をすすめられたそうです。

眉下切開にランクがあるなんて、12年間1000例くらい眉下切開を行ってきたわたくしでも初耳です。

すぐにピンときました。これは形をかえたトッピングだって・・

指導医や分院院長だと値段が高くて、見習いの医師だと安いということだったら誰もが納得です。

でも、眠り薬(静脈麻酔など)を使われたら誰が手術したか分かりませんよね。
そして、そうでもしないと若手の教育ができません。だって・・誰でもベテラン医師に手術してもらいたいのですから・・

また、まぶたの手術をまったく受けたことがない人とまぶたを整形している人とでは値段が違っても仕方がないと思います。
まぶたをいじればいじるほど、手術が思い通りに行かないことはよく知られた事実です。

でも、ダウンタイムを短くする方法があるってことは普段は手を抜いているってことですよね。
そんなに次元が低い人たちなんだ・・

このかたはそう思って、眉下切開をそこのクリニックで眉下切開を受けること自体を見合わせたそうです。
素人でもするどいかたっていらっしゃいますよねって話じゃなくて、ほとんどの人はそう思いますよね。
実際・・そのような意見は何度も聞きました。

眉下切開にランクがあるなんて、おおよそ外科医が考えつきそうなことじゃないです。手術ってものは何か少しでも不具合が生じるとものすごくひどい目に会いますので、全力が基本です。

少しでも、有利なものや方法があるときは是が非でも使いますよね。

手術にランクがあるなんてありえません。どのような懐事情の人からも効率よくお金を巻き上げるために考え出された変なものだと断言できます。

六本木境クリニックの眉下切開にもトッピングがある?

眉下切開のトッピングについてブログ記事を書いた場合、六本木境クリニックの眉下切開にもトッピングがあるじゃないか?って言われそうですよね。

眉下切開プラス二重埋没、眉下切開プラス二重切開、眉下切開プラス眼瞼下垂の手術、眉下切開プラス二重ラインの修正などっていったい何なんだって聞かれそうですよね。

でも、実際のところ積極的にすすめることはありません。
まぶたのバランス的に致し方がなくて、そのような手術になってしまうケースはわずか6.5%しかありませんし、実際に同時手術を行うケースはたぶん、2~3%、ほとんどは後日、希望された場合だけに行っています。

たくさんの人にすすめている場合が悪質なトッピングであって、六本木境クリニックの眉下切開プラスアルファ―の場合にはそれには当てはまらないように思います。

眉下切開の相談に行ったら在庫の化粧品を売りつけられる?

最後に「いくらなんでも・・これはないだろう」って例を挙げます。

大手美容外科に眉下切開の相談に行ったところ、まったく希望していない在庫の化粧品を無理やり押し付けられそうになったので、不信感を持ち、手術を見合わせることができたという人がいらっしゃいました。

ちなみに、しみの治療が高いって言ったら、化粧品の話になったというまるで漫画の中での出来事のような話も患者さんから聞いたことがあります。

そんなことをする人がいるから、美容医療は医療じゃなくて、ただのコンプレックスビジネスだって他の分野の人たちから笑われるんですよ。
まじめにやっている大勢の美容外科医や形成外科医も被害者ですよね。

眉下切開に追加治療は何もいらない

最後に結論を述べます。
眉下切開に追加治療は何もいりません。
ただ丁寧に切って縫うだけですべて解決
なのが、この手術のいいところなのです。
そして、上手く行かないことに便乗して、まさに転んでもただは起きぬ精神の持ち主が多いのもこの分野です。

きれいな傷しかきれいな傷跡にはなりません。
汚い傷は何をしても無駄なのです。
受ける人の体質なんて関係ありません。
全て執刀医の技術や心がけの差なのです。

眉下切開についてはこちら

https://www.problem-eyelid.net/

https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/

https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_mayushita/