眉下切開の逆毛根斜切断(wedge incision)

眉下切開の逆毛根斜切断(wedge incision)の恐怖

過去2番目に傷跡が目立っているかたが他院眉下切開修正カウンセリングに来られました。

前髪をおろされていたのですが、何と大げさに作ったパッツン系の前髪越しに白くて直線状の目立つ眉下切開の傷跡がクッキリと目に入ってきました。

眉下切開を受けてから1か月も経つというのに、おでこ(ひたい)を出すと、かなり遠方からでも傷跡が分かるほど・・ものすごい目立ち方でした。

眉下切開のネット検索上位の形成外科専門医で手術のバリエーションも豊富だったので安心して受けたらしいです。

眉下切開の切り方はwedge incisionだとホームページに書いてあったので、毛包斜切断法だろうと思っていたそうです。

でも、わたくしが診察して傷跡の目立ち方から推測すると逆毛根斜切断法、毛根を切らないように斜めに眉毛の下に沿って切っているようでした。

眉下切開の逆毛根斜切断(wedge incision)の経過

この切り方ですと、創縁の毛根が死んでしまい、眉毛が抜けて眉毛から下に離れた傷跡になり、遠くからでも傷跡だけ浮かんで見えるほどに目立ちます。

眉下切開の毛包斜切断法では、眉毛の中を切って毛根を切断する方法が正解ですよね。わたくしはwedge incisionは毛包斜切断法のただの言いかえだと思ってきたのですが、この場合は何と真逆の切り方だったという落ちでした。

もちろん、医師によって表現や解釈の違いがあるとは思いますが、多くの場合、wedge incisionとは毛包斜切断法の真逆の方法のようです。

不自然な眉下切開のL字型の傷跡

そして、何と・・このかたの眉下切開L字型の傷跡でした。内側をリフトアップさせるためだと説明されたといいます。

眉下切開の傷跡、特に眉頭側は目立ちやすいため、そのような特徴的な形の傷跡は異様に目につきます。眉下切開のキズや傷跡はその人や周りの人から見て眉毛の一部のように見えつつも眉毛の中にかくれなければなりません。

わたくしは眉下切開では切り方ではなくて縫い方の工夫で内側を上げるほうが正解だと思います。

現にL字状の傷跡は眉毛のふちをかたどったような形をしていて、眉毛そのものよりも目立ち、まるで昔のアートメイクにしか見えませんでした。

この表現は何もわたくしがそう思ったというわけではなくて、L字状の傷跡のかたがたからの相談は過去に何度もあって、そのうちのお一人が親御さんからおばあさんのような眉毛だと言われたと、そのような表現をされていました。

眉下切開で眉頭をL字型に切られてしまうと、傷跡で縁取りされた眉頭がクッキリと目立って、まるで、眉頭を強調した昔のアートメイクとソックリだと言うわけです。

目立つ傷跡がだんだんきれいになってくるのウソ?

再診のとき、執刀医からは何事もなかったかのように「だんだんキレイになってきますよ」と言われたそうです。いつもそのような傷跡だから見慣れていて何事もなかったような雰囲気なのでしょうか?

医師の言葉を信用して、「先生もそう言われているし、今の時期はこんなものだろう。」と無理やり自分に言い聞かせて、眉下切開の傷跡を前髪でかくし続けているらしいです。

目立つキズは目立つ傷跡にしかならず、ましてや、目立つ傷跡がだんだんきれいになってくるはずはないですよね。目立つ傷跡は目立つ傷跡のままです。

どのように魔法のような薬を使ったり、高額な追加治療を行ったとしても、何も変わりません眉下切開の傷跡がキレイになるかどうかについては、執刀医の切って縫う技術に全てがかかっているのです。

だんだんキレイになるというのはある意味ウソであって、何年もかけて少しだけマシになるだけのことです。どう考えても・・キレイという言葉とは程遠いですよね。

結果がひどい場合にはクレームが少ない?

このL字状の傷跡の眉下切開のかたについて「過去2番目に傷跡が目立っている」とわたくしが表現したのには理由があります。以前、もっとひどい傷跡のかたが来られたことがありました。

ちなみに過去一番眉下切開の傷跡が目立っているかたも同じクリニックで似た雰囲気で切って縫われていました。2年くらい前かもしれません。

何も懲りないねって話ではなくて、一旦、何か手術を始めると、「しばらく経過を診なければ分からない」と受けた人にも説明しますし、医師は自分自身にも同じように言い聞かせているわけです。

半年くらい経過を診ると受けた人も見慣れてきたり、あまりにひどい場合にはクレームがかえって少なくなります。

あまりにひどい結果ばかりですと、そこのクリニックには相談せずに他院に相談している割合が増えるからです。現に同じところから何人も眉下切開の傷跡修正希望で六本木境クリニックに来られています。

眉下切開はすぐにおでこを出せる?

眉下切開は直後か翌日(薄化粧)にひたい(おでこ)を出せるようなクオリティーのクリニックでしか、受けてはいけません。その時点でおでこ(ひたい)をだせなければ、一生おでこを出せないでしょう。

六本木境クリニックの眉下切開では手術直後からスッピンでキズや傷跡を出していたという人のほうが過半数です。

当院の眉下切開で厚化粧になる場合には内出血を隠すためであって、キズや傷跡はスッピンでおでこ(ひたい)を出していても誰からも指摘されなかったという話がとても多いです。

ダマされてはいけません。眉下切開の内出血や腫れには個人差があるのかもしれませんが、キズや傷跡には個人差はありません。執刀医の差しかありません。

汚いキズは汚い傷跡にしかなりません。ましてや、汚い傷跡は間違いなく何年待っても汚い傷跡のままです。

眉下切開での大きなウソ

  • だんだん傷跡がキレイになる
  • 追加の治療や薬で傷跡がキレイになる
  • 完成は半年・1年
  • 傷跡に個人差がある(本当は執刀医の差)

次回のブログ記事では眉下切開の傷跡が目立つパターンについて考えたいと思います。

眉下切開についてはこちら

https://www.problem-eyelid.net/

https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/

https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_mayushita/