前回は眉下切開の名医の条件をいろいろと考えてきました。眉下切開の名医を捜すことは難しいのかもしれませんけど、おすすめの医療機関や避けた方がいい医療機関の条件は比較的簡単に挙げることができます。

今回はネット検索眉下切開を受ける医療機関をさがす方法について解説して行きたいと思います。

ネットで調べる:おすすめの眉下切開を受ける医療機関

良い医療機関の条件

  • ホームページなどに出てくる眉下切開のキズや傷跡が拡大写真でピントが合っているもの
  • モニター画像で眉下切開を見た場合、傷跡だけじゃなくてキズもきれい
  • 眉下切開の傷跡に対して追加治療を要しないこと
  • 眉毛に沿った傷跡ではなくて眉毛のように見える傷跡がよい
  • モニター症例写真・画像にきらいな顔の人が1人もいないこと

ネットで調べる:要注意の眉下切開を受ける医療機関

モニター症例の術後画像の判断材料

  • 画像が小さい
  • ピントが合っていない
  • 厚化粧のものが1つでもある
  • 長期経過で傷跡が気になる人が1人でもいる
  • 眉頭のキズや傷跡が眉毛の下にある
  • 症例写真にきらいな顔の人が1人でもいる

文章・フレーズの判断材料

  • 眉下切開の傷跡に対して追加治療を要する
  • 肥厚性瘢痕という言葉が出てくる
  • 手術時間が短い
  • ダウンタイムが長い

ネットで眉下切開を受けるクリニックの良し悪しを判断する

眉下切開は二重ラインの手術のように二重の溝に傷跡がかくれないので、傷跡がきれいでない場合にはとても悲惨です。

このためネットで眉下切開の画像を調べるときにはまず傷跡に注目したほうが良いでしょう。特に眉頭の傷跡が目立つ生き地獄だそうなので、眉頭の傷跡から着目してください。

ホームページやブログ・インスタなどに出てくる眉下切開のキズや傷跡の画像が拡大写真ではなくて小さい場合やピントが合っていない場合、

またはモニター症例の術後写真画像の中に厚化粧の人が1人でもいる場合には汚いキズや傷跡をあきらかにごまかしています。そのクリニックに足を運ぶ価値はないでしょう。

また、モニター症例写真はチャンピオン症例に厚化粧してフラッシュをたいて画像もいじっている場合すらあります。

そのような症例写真の中に長期経過しているのに傷跡が何となく気になる人が1人でもいる場合にも、そのクリニックに足を運ぶ価値はありません。

モニター症例の画像眉下切開を見た場合、傷跡だけじゃなくてキズもきれいでないと話になりません。

どんなに手を尽くしてもきれいなキズしかきれいな傷跡にはなりませんし、きれいなキズは何もしなくてもきれいな傷跡になります。

眉下切開直後のキズ、きれいなキズしかきれいな傷跡にはなりません。
眉下切開2日後のキズ(パウダーあり)、きれいなキズしかきれいな傷跡にはなりません。

 

眉下切開の追加治療の不思議

眉下切開の傷跡に対して追加治療を要しないことも大切です。

眉下切開の手術と同時に再生医療的な治療をトッピング的にすすめられたリ、手術後、傷跡をキレイにするための塗り薬や飲み薬を必要としたり、キズの安静にためと称してボトックスを打たれたりと言った話をよく聞きます。

眉下切開の傷跡がきれいになるかどうかは、切って縫う技術にほとんど左右されます。追加治療押しの場合にはキズや傷跡をきれいにできない場合の言い訳にすぎないケースが多いと言えそうです。

眉下切開の追加治療の種類

  • 再生医療的なもの
  • 塗り薬や飲み薬
  • キズの安静にためのボトックス

六本木境クリニックでの追加治療?

でも、六本木境クリニックでも手術後すぐには抗生剤入りの軟膏やワセリンを5日ほどぬってもらっています。傷跡をきれいにするためのものと言うよりはキズの乾燥予防のためです。

また、当院でも眉下切開後、眉毛の上げグセがなかなか治らない人に対して、ひたいにボトックスを打つことがありますが、昨年は年間200例以上眉下切開を行っているうちのわずかに4人(2%)でした。

眉下切開を受けると、多くの人はひたいの前頭筋の力が抜けて、眉毛の上げグセが減ります。眉下切開を受けた98%の人はひたいのボトックスが必要ないということです。

眉下切開を受けたのに、ひたいの前頭筋に力が入っていて、眉毛の上げグセが治らない人のなかで特に上げグセが強い人に対してボトックスを打っています。

ボトックスを打つと、ずーっと打ち続けるの?なんて聞かれることがあります。

でも、眉下切開後、ひたいにボトックスを2回打った人は過去1人しかいません。眉下切開後、ひたいにボトックスを1回打つと、眉毛を上げないクセがついてしまうようです。

眉下切開で肥厚性瘢痕になる?

その医師が傷跡をきれいにできるかどうかについては受けるかたに分かりやすい指標があります。それは「肥厚性瘢痕という言葉が一切出て来ないことです。

肥厚性瘢痕とは赤く盛り上がったミミズバレ・ケロイド状のかゆい傷跡のことでして、悲惨極まりない状態です。

わたくしは12年前から1000例弱の眉下切開を行っていますが、肥厚性瘢痕になったことはおろか・・肥厚性瘢痕になるかもしれないと心配になったことすら一度たりともありません。

陰毛以外の有毛部が肥厚性瘢痕になりにくいことは形成外科では常識です。肥厚性瘢痕の可能性があるという意見は、基本的な切り方や縫い方で何か決定的にまずいことを行っているとしか思えません。

眉下切開は傷跡が少しでも目立つと悲惨です。肥厚性瘢痕になる可能性が1%でもあるのでしたら、眉下切開など受ける人など誰もいません。

ちなみに、六本木境クリニックの眉下切開では過去に感染した人や麻酔のアレルギーが1人もいないにもかかわらず、それらが絶対にないという保証はないので、感染や麻酔のリスクという項目は眉下切開の同意書に記載されています。

でも、眉下切開で肥厚性瘢痕なんてありえないと断言できるので、肥厚性瘢痕と言う言葉は眉下切開の同意書に一切ありません。

典型的な外傷後の肥厚性瘢痕、形成外科医は、自分の手術後、肥厚性瘢痕になるのがとてもはずかしい。ましてや、眉下切開では出て来ない言葉です。陰毛以外の有毛部が肥厚性瘢痕になりにくいことは形成外科では常識です。

眉下切開のキズや傷跡の形について

傷跡がきれいなだけじゃなくて、傷跡の形も大切です。モニター症例写真・画像に直線的な傷跡の人がいたら警戒するべきです。

また、意外と知られていないのは、眉毛の下に沿った傷跡は下手なアートメイクのように見えて不自然極まりないということです。眉下切開のキズや傷跡は自分自身や周りの人がその人の眉毛だと思う雰囲気でないと不自然で目立ちます。

他院眉下切開では眉毛の形から程遠い、不自然な直線状の傷跡が多い。

モニター画像にきらいな顔の人が1人でもいる

モニター画像にきらいな顔の人が1人でもいたら、そこのクリニックに足を運ぶ価値はありません。えっ、モニター画像に好きな顔の人が1人いればいいですって??

とんでもないです。モニター症例写真は厳選された選りすぐりの人を出していることが多いので、症例写真のなかで一番好きな人の顔になるよりも、一番嫌いな顔になる確率の方がはるかに高いことが当たり前です。

特に外側だけ切った眉下切開では、ひきつれた吊り目・にらんだような目・意地悪な顔などと表現されることが多いようです。

要注意の眉下切開術後の顔

  • ひきつれた吊り目
  • にらんだような目
  • 意地悪な顔

手術時間について

わたくしも若い頃は「手術は早ければ早いほどいい」くらいに思っていました。でも、もたもたして無駄に時間がかかるような手術が良くないことは当たり前ですが、もともと手術が早い医者が丁寧に時間をかけて行うことが理想だと思うようになりました。

若い頃とても手術が早かった眉下切開の経験が1000例弱のわたくしが、2時間かけて眉下切開を丁寧に行っています。どう考えても、似たようなクオリティーを出すためには3時間くらいかかりそうに思えます。

眉下切開のダウンタイムについて

1つ忘れてはならないことがあります。最終結果が良ければいいとひどいことを言う医師もいるようですが・・眉下切開では内出血や腫れがひどい時期・ダウンタイムが短いことも大切だということです。

ごく当たり前の話ですが・・ダウンタイムが長いような手術をやっていると、その手術を希望する人はけた違いに少なくなってしまいます。症例数が少ないと上手くなる機会すら与えてもらえません

わたくしが眉下切開のダウンタイムを短くするようこころがけていることは、筋肉(眼輪筋)や脂肪(ROOF・眼窩脂肪)をできるだけ傷つけないようにすることに尽きます。

奥にある組織ほど太い神経血管が走っています。そのため、深い組織を傷つければ傷つけるほど内出血や腫れはどんどんひどくなりますし、痛みやシビレなども長期間残りやすいと言えます。

ネット情報だけで眉下切開の手術を受けるかどうか決めては絶対ダメ!

ここまでいろいろなことを述べてきましたが、一番大切なことは、ネットの情報:ブログ・コラム・インスタやネット上の口コミなどで眉下切開の手術を受けることを絶対に決めないことです。

ネット情報というのは極端に玉石混交ですので、偽情報や怪情報も多数存在していると考えなくてはなりません。

アンチエイジングも含めて美容に手遅れはありません。だって、病気やケガの治療ではなくて美容ですから・・その上、医者による技術の差は巨大ですが、手術はやり直しがききません。

手術を受けるかどうかは、実際にクリニックに足を運んで、カウンセリングを受けてみて、医師の話を聞いてから決めてください。

次回は実際にクリニック訪問・カウンセリングのときに眉下切開を受けるべき医療機関かどうかを見極めるコツについてお話しさせてください。

 

眉下切開についてはこちら

https://www.problem-eyelid.net/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_mayushita/