眼瞼下垂の手術と眉下切開3

眼瞼下垂の手術を受ける人の責任

前回は、修正手術というものは、初回手術ほど上手くいかないことが多いため、初回手術を行う医師の責任は大きいといった内容でした。

確かに、医師の責任は大きいと思います。でも、受ける側の患者さんにも責任があるのではないでしょうか。

病気やケガの手術とは違って「手遅れ」というものがない手術の場合は、簡単には受けず、じっくり検討してから受けるかどうかを決める必要があると思います。

じっくり考えた末に「やっぱり受けない」というのも選択肢のひとつですよね。

眼瞼下垂の手術の場合も同じことが言えるでしょう。眼瞼下垂の手術は一般的に病気の治療とされていますが、手遅れというものがありませんので、複数の医療機関に相談して、じっくり検討されると良いかと思います。

眼瞼下垂の手術は「ただ目が開くようになればいい」というものではありません。眼瞼下垂の手術を受けて、見た目が不自然で変になってしまったら大変です。

「自然な目元に仕上がるかどうか」という美容的な側面もとても大切です。

眼瞼下垂の手術の実際

「他のクリニックで眼瞼下垂の手術を受けて、見た目が変になってしまった・・」という理由で、六本木境クリニックに相談に来られる方々もいらっしゃるのですが、

手術を受けたクリニックの医師に見た目の不自然さについて相談したところ、

見た目が気に入らない?じゃあ、あとは美容外科に相談してください。」

と言われた・・という話もお聞きしています・・

眼瞼下垂の手術後にもし、

「あなたは眼瞼下垂という病気です。病気の治療なんですから、目が開くようになればそれでいいですよね?」

と、医師が言うのであれば、責任逃れのように思います・・

眼瞼下垂の手術を受けたらビックリ目になった」「整形顔になった」という相談が多いのですが、そのような不自然な目元になると分かっていたら、最初から誰も受けないのではないでしょうか・・

眼瞼下垂の手術の修正手術は難しい

六本木境クリニックでは、他の医療機関で行われた眼瞼下垂の手術の修正手術も行っているのですが、修正手術というものは、初回手術ほど良い結果にならないことが多いです。

どんなに上手く修正しても70点しか取れない・・。初回手術のときから見た目の美しさにまでこだわって手術をしてくれていたら90点は取れていただろうに・・ということもあり得るでしょう。

眼瞼下垂の手術を受ける医療機関の選び方

では、どうやって医療機関・クリニックを選べばいいのでしょうか?

まず、カウンセリングの際に眼瞼下垂の手術の「術後の症例写真」を見せてもらうといいでしょう。

複数の術後写真を見せてもらって、その中に不自然な目元や整形顔になってしまっている人がいないかチェックすることが大切です。

術後の写真を見せてくれないクリニックは論外・・かもしれません・・

術後写真の中に一人でも「ちょっと・・」と思う人がいる場合は、ご自分がそのクリニックで眼瞼下垂の手術を受けた時にもそのような目元になってしまう可能性が考えられます。

眼瞼下垂の手術を受けて、不自然な目元になってしまった方々の特徴としては、「ビックリ目」のほかに、「黒目の外側がひきつれて異様に吊り上がっている」といったものがあります。

上手く修正してくれるクリニックを探そうなんて考えは危うい

眼瞼下垂の手術を受けて、もし変な顔になったり、汚い傷跡が残ったら、上手く修正してくれるクリニックを探そう。」

なんて考えは・・非常に危ういです。

先ほども述べましたが、修正手術とは、大変な割には初回手術ほど良い結果にならないことが多いのです。

やはり初回手術のときから、クリニック選びは慎重に行う必要があるでしょう。

眼瞼下垂の保険適応手術について

また、少し話は変わりますが、眼瞼下垂手術の保険適応についてお話します。

眼瞼下垂の手術で保険が適応されるのは、2mm以下しかまぶたが開かないケースに限ってです。

そのため、眼瞼下垂の手術を希望して医療機関を訪れても、「3mmあいていますね。もっとまぶたが落ちてくるまで待ってください」などと言われることも多いようです。

保険適応の眼瞼下垂の手術をたくさん行っている人気クリニックの場合、患者さんの人数が非常に多いため、順番が回ってくるまで数年待たされることもあるようです。

このような事実からも、医師も「眼瞼下垂の手術を受けるのに手遅れなんてぜんぜんない」と思っているということがよく分かります。

眼瞼下垂の人にも眉下切開

わたくしは軽度の眼瞼下垂の人にはまずは眉下切開をおすすめします。眉下切開ではビックリ目や整形顔になることはありません。

そして、世間で眼瞼下垂の手術を受けている人のなかには眉下切開だけで十分に改善する人がたくさんいるように思います。

それどころか、わたくしには世間で眼瞼下垂といわれ、眼瞼下垂の手術を受けて、ビックリしたような目になってしまっている9割以上の人は眉下切開だけで十分改善できていたように思えてなりません。

以前はわたくしだって、皮膚のたるみは眉下切開、眼瞼下垂には眼瞼下垂の手術と厳密にわけて考えていました。

でも、明らかな眼瞼下垂の人から眉下切開を希望されて、眉下切開手術後に、二重ラインで眼瞼下垂の手術を追加しなくてはならない人のあまりの少なさにビックリさせられ続けて、このような考え方に変わりました。

 

眼瞼下垂の手術後、黒目の外側がひきつれて吊り上がってしまったという相談が多い。
眉下切開でも手術後、外側がひきつれて吊り上がってしまったという相談が多い。吊り目になった場合には外側だけの皮膚を切り取った眉下切開であることがほとんどである。

 

眉下切開についてはこちら

https://www.problem-eyelid.net/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/

 

https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_mayushita/