スケールメリットと美容医療

スケールメリットについて

わたくしは読書が
メチャメチャ好きです。

小説などは読まず、
ノンフィクションを読んでいます。

好きな分野は、
歴史・ビジネス書・時事問題です。

先日、時事問題について
読んでいたところ、

「中国はやっぱりすごい」
という話が出ていました。

中国って、
日本の10倍以上もの
人間が住んでいるんですよね。

経済にとって、
スケールメリットというのは
本当にすごいらしいです。

14億人も人口がいる中国に
価格競争で勝負できる国なんて・・
ないですよね。

大手美容外科クリニックのスケールメリット

今回はスケールメリットと
美容医療について考えてみました。

もちろん、他院症例に不満な人が
他の美容外科に行くわけでして、
六本木境クリニックのような
個人の美容外科クリニックは
はじめっから客層に偏りがあります。

でも、そのようなことを
差し引いて考えてみても、

実際に六本木境クリニックに
日々相談に来られている患者さんから
大手美容外科クリニックについての
良い話はあまり聞かれません。

にも関わらず・・
大手美容外科クリニックに
経営不振の前兆は見られません。

もちろん大手にも凄腕で
良心的な先生もいるとは思いますが・・

大手のスケールメリットは、
ケタ違いにすごいですよね。

脱毛・レーザーなどの
安い施術や物販なんかは
大量生産・大量販売が
圧倒的に有利ですよね。

薄利多売方式で十分に
潤っていけますよね。

美容外科手術は執刀医によって大きな差が生じる

反対に美容外科手術では、
執刀医によって大きな差が生じる
ということは常識ですから・・

芸術作品やフェラーリを
手作業で作り続けるようなものです。

売り物になるくらいの
技術を身に着けるには、
膨大な時間と修練・症例数が必要です。

ですから基本的に、
手術ではスケールメリットは
通用しないですよね。

美容外科手術は、
小さな個人クリニックが
大手美容外科に太刀打ちできる
数少ない分野ですよね。

美容外科手術では事業規模を拡大できない

でも、そのような分野を
得意としているクリニックには
そのようなクリニックならではの
悩みがありまして・・

事業規模を拡大することが
なかなか難しいですよね。

手術の場合にはおのずと
医者が一人でできる症例数って
決まっていますよね。
手術時間を無理やり短縮したりすると
クオリティーは急激に落ちて行きます。

また、部下や後輩を雇って
一生懸命・・手術を教え続けて
ヘトヘトになって
こちらが出がらしのようになったとしても・・

その部下や後輩はある程度の手技を身に着けて
そこそこ戦力になるようになったら
簡単に独立開業してやめて行くでしょう。
目の前にいいお手本がいるのですから
始めの第一歩を踏み出しやすいですよね。

また、自分の不得意分野に
どんどん手を出してしまうと
典型的な負けのパターンに
はまってしまうことがあるように思えます。