ボツリヌストキシン治療と眉下切開、
一見、全く関係がなさそうなこの2つの手術ですが、
切っても切れない関係にあります。
東京郊外の40代女性がまぶたのたるみ相談からの
眉下切開手術を受けられたときの話です。
2年前に大手美容外科で
ひたいのしわにボツリヌストキシンを打ったら
まぶたが下がって怖い顔になってしまったそうです。
そのクリニックにすぐに電話したところ、
「手術を受けるのが前提でしたらお話しできます。
その場合だけ再診できます。
手術を受けないのであれば治療できません。
しばらく待っていれば元に戻りますから・・
待つしかないので再診をお取りできません」
と言われたそうです。
ドクターは忙しいのです。
お金にならない相談は受け付けません。
高額の施術の話以外は一切受け付けません。
そのようにも聞こえますよね・・
ボツリヌストキシンを打ち続けたことで、
かえって老けて見えるようになり、
しかも、ボツリヌストキシンを最後に打ったのは2年前だというのに
今でも明らかに老けたままに感じるそうです。
でも、そのクリニックに相談に行っても、
「どうせ2年の間に老けたんでしょ。
老化は施術した直後から始まっている。
老化は誰にも止められない」
と、一見、正しいような、
変なことを言われるに決まっていて、
でも、どう思い返してみても、どう考えても、
ボツリヌストキシンを打ってから急激に老けたように感じるそうです。
そうです。
その通りです。
ひたいにボツリヌストキシンを打ったら
まぶたが下がって怖い目になった。
という患者さんに対して、そのクリニックでは、
「ちょっとだけ打ちすぎたかな?
少し量が多かったのかな?」
と、いつも説明しているのでしょう。
「待てば戻る」と断言されたそうですが、
半年待っても7~8割程度戻っただけで、
打つ前より確実に老けたように感じるそうです。
話変わります。
眉間のしわや目じりのしわにボツリヌストキシンを打った
という方からの相談も多いです。
眉間のしわにボツリヌストキシンを打ったら
鼻に横しわができて治らなくなった。
目じりのしわにボツリヌストキシンを打ち続けたら
目の下のクマやたるみが急にひどくなった。
何となく、しまりのない四角い顔になった。
というような相談は多いです。
めずらしいところでは、
もともと多汗症?の方が、汗予防のため
頭皮に広くボツリヌストキシンを打ったら
顔全体から首まで急激に老けた。
という相談もありました。
わたくしはひたいのしわと目じりのしわには
眉下切開が適応だと常々思っています。
結果が良いので当然だと思います。
でも、世間では、
「ひたいや目じりのしわにはボツリヌストキシン」
という強固な先入観があるようです。
眉下切開を受けた後に
「ひたいと目じりのしわが激減したね。
ボツリヌストキシン治療を受けたんでしょ?
でも、自然に動くし、本当に絶妙な量を上手く打っているんだね。
超うまいクリニックだね。どこで受けたの?私にも教えて!」
という感じに言われ、
話の流れで眉下切開を受けたことがバレたという実話もあります。
最近は、なんと・・
眉下切開で気分が良くなったので
眉間のしわまで減ったという驚きの話もありましたが、
これについては人によると思います。
通常、ボツリヌストキシン治療を受けると
その部分が動かないため、サイボーグのような
不自然でこわい表情になりますよね。
もしくは表情がないというイメージでしょうか?
また、ボツリヌストキシン治療を受けたら、
たるんだ、下がった・・
という相談も非常に多いです。
ボツリヌストキシン治療とは、
眉下切開やスプリングスレッドのように重力に逆らって
しわを引き上げるというものではありません。
その逆で、しわは引き下げて伸ばしているけれども
たるみに関しては、さらにたるませているという治療ですよね。