六本木境クリニックには刺青・タトゥー除去相談が多く

そのなかには他院除去治療途中の相談も数多くあります。

【Q】
左上腕刺青・タトゥー分割切除後相談 15×15cm

〇〇クリニックで、
刺青の分割切除を4回受けましたが、まだ傷が開きます。

先生は不思議がって、
「痩せるように」と言われました。

刺青分割切除後、頑張ってずいぶん痩せましたが、
皮膚はさけ続けていますし、いまだに膿が出ています。

最初は2年かけて3回切除すれば刺青が取れるとのことでしたが、
3年以上かかっても刺青は取れていません。

先行きが見えず、不安で仕方ありません。
どうしたらよいでしょうか?
【A】
〇〇先生は良心的な方ですので、
お任せするのも良いかとは思いますが、
皮膚を取られ過ぎていると、これ以上、分割切除は不可能でしょうから、
残された治療は植皮しかないかもしれません。

おっしゃっている傷の開きこそ、
刺青・タトゥーの分割切除最大の欠点のひとつです。

皮膚は非常に伸びにくいものです。
分割切除で縫い合わせた傷口は左右に引っぱられ、傷跡は普通、開きます。
そして、赤黒く幅広い傷跡となります。
また、一本線の細い傷跡に固執しすぎると
手のしびれや冷感などの症状が出ることがありますので要注意です。

傷あとが開いて幅広い傷あとになって行くと言った
この現象はほとんど全ての刺青やタトゥー分割切除後の方に
見られますが
時折、ご相談内容と同じように

刺青やタトゥー分割切除後に
キズ自体が開いて出血したり、浸出液や膿が出続けるといった
恐ろしげな状況となっているようです。

全く不思議な話ではありません。
〇〇クリニックさんだけではなく
刺青やタトゥーの分割切除後や分割切除途中のご相談は非常に多いです。

刺青やタトゥーの分割切除で皮膚を切り取られ過ぎていると、
現実的にあまり良い治療がありません。
当院でも保存的治療で様子を見ているようなありさまです。

いずれにしても長期戦になると思われますので、
近所の総合病院・形成外科に相談されても良いかもしれません。

 

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